猫の昼寝の秘密!寝る場所が変わるその理由とは?!

今回は、猫の昼寝の秘密や、寝る場所が変わるその理由についてのお話です。なぜ、猫は同じところで眠らないのか、どうしていくつもの寝床を持つのか、その謎に迫ります。 2019年06月09日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫の豆知識猫のカテゴリ - 猫の豆知識
  • VIEW:4,670

自由気ままに眠る猫を見ると、思わず「いいな」と、うらやましくなることはありませんか?
好きな時間に好きなだけ寝て、見ているだけでもとっても幸せそうです。

しかし、猫もただ寝ているわけではありません。実はよく見ていると、日によったり季節によっては寝る場所が違うことに気づく方も多いのではないでしょうか。

今回は、猫のそんな行動の謎に迫るとともに、猫の昼寝の秘密についてご紹介します。

猫の昼寝はとっても大事な「休息」

出典:https://www.shutterstock.com

猫の1日の睡眠時間は、子猫の場合は18~20時間、成猫の場合は14~16時間位といわれています。人と比べると倍以上の長さですが、猫の語源の「寝子(ねこ)」からもわかるように、とにかく猫はとてもよく眠る生き物です。

人は一般的に夜の就寝ですが、猫の場合は午前中から眠りだし、夕方近くまで長い昼寝をしています。人よりも長い睡眠時間を取れるのは、人が外出している時間帯をフルに睡眠に充てているからです。

しかしこれは飼い猫の話であり、外猫の場合はもっと長いかもしれません。なぜかというと、猫が長い昼寝を取る理由には、野生の名残りともいうべき、本能があるからなのです。

元来、肉食動物である猫は、夕暮れや夜明けに狩りをします。これを「薄明薄暮性」といいますが、薄暗い時間に獲物を捕獲するために、昼間は体力の温存に充てています。

家猫の場合は、狩りに行かなくても満足なご飯が食べられますが、外猫の場合はそうもいきません。生き残るために必死です。可愛らしい顔をしていても、猫は立派なハンターです。獲物を探し、捉え、ご飯を食べるためには、休息をする必要があります。まさしく本能ですね。

では、なぜ、飼い猫も長い昼寝をするのかといえば、野生の名残りそのものです。飼い猫とはいえ、猫は猫です。昼寝以外でも、その名残りを思わせるような行動やしぐさなど、思い当たることも多いのではないでしょうか?

ただし、狩りに行く必要もなく、飼い主さんとの時間も大切にしたい飼い猫の中には、そこまで長い昼寝をしない個体もいます。

実際、我が家の猫たちがそうです。人の生活や動きにあわせて起きていることの方が多いですよ。

老猫の睡眠時間は

猫の睡眠時間は、子猫で17~20時間、成猫で14~16時間程度であるとお伝えしました。では、老猫はどうでしょうか。老猫は子猫と同じようによく眠るようになり、20時間程度に増えていきます。人間と同じように、猫も高齢になると体力が落ちて運動量を減らし、エネルギーを節約しているのです。

猫は7歳を過ぎたあたりから、高齢期に入ります。高齢期に入ると聴力も落ちてくるため、物音に気づきにくくなったり、気配を察知する能力が落ちてしまったりします。そのため、長い時間眠ることができるとも言えるのでしょう。

寝る場所が変わるのは、季節に秘密アリ!

出典:https://www.shutterstock.com

前項のように、猫は休息のために長い昼寝をしますが、毎日決まった場所で寝ることもあれば、日によって違ったり、時間によっても変わったりします。

その理由は、ズバリ「気温差」です。

我々人と同じように、猫も季節によって温度や湿度を感じます。そのため、寝る場所をコロコロと変えるのは、暑い夏の場合は日陰のある涼しいところで寝てみたり、逆に冬の寒いときは、日差しが降り注ぐ場所で寝てみたり、ということです。

猫にとっての適温は、気温が20~28℃、湿度は50~60%だといわれています。夏は暑くて冬は寒い日本において、猫に合わせた季節ごとの温度調整はなかなか大変なものがあります。

そのため、夏は良かれと思ってエアコンを付けても、案外猫が嫌がったり、逆に寒すぎて体調を崩してしまう、なんてことも多いようです。エアコンを止めたくても、そうすると人間が参ってしまう。そんな心配をよそに、猫は寒すぎない場所を探し、そこを寝床に選びます。冬の場合はぬくぬくと暖かい場所を選びます。

というように、猫が寝る場所を変える理由には、猫なりの温度調整があるからです。
実に賢いと思いませんか?

猫のベッドの置き場所

猫の寝る場所が日によったり、気温差によったりして変わることがわかりました。愛猫を観察していると、家の中に何箇所かお気に入りの場所を決めていることに気づくでしょう。猫のベッドはお気に入りの場所に置いてあげてください。

冬場は特に寒がりの愛猫のために、暖かい素材のベッドを用意してあげると、快適に過ごせるでしょう。また、夏だからといって涼しい素材が気に入るとは限りません。意外とエアコンで管理された環境が寒いと感じる子がいるかもしれませんので、エアコンの風が直接当たらない場所にベッドを設置すると良いでしょう。

まとめ

出典:https://www.shutterstock.com

猫の昼寝に隠された秘密と、寝る場所を変えるその理由についてお伝えしました。いかがでしたか?

昼寝にしても寝る場所にしても、猫って本当に賢いです。本能が凄すぎです。普段一緒に生活していると、あまり本能を意識することはないのですが、猫のとる行動やライフスタイルを思い返すと、おそらくそのほとんどは本能です。

それなのに、よく、人と上手に生活してますよね。
上手く共生してくれてありがとう!と、愛猫たちには感謝です。

ちなみに、夏でも冬でも共通して言えることですが、住まいの中でも寒暖の差を作ってあげていただきたいです。どちらかに偏るのではなく、暑い日でも寒い日でも、猫が自分で選んで寝られるように寒暖差を作り、それぞれに寝床を用意してあげてください。

我が家には数えきれないほどの寝床がありますが、日によって寝床が違うので、見かけるたびに「今日はここなんだ」と思いながら、そんな状況も楽しんでいます。ぜひご参考ください。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事