猫がかかりやすい「尿路結石」にはどんな種類があるの?

猫がかかりやすい病気として尿路結石は有名です。この、結石には2種類あることをご存じですか?大きく括ると「尿路結石」という診断になりますが原因となっている尿石に違いがあることを、知っておくと治療や療養にも役立ちます。 2019年01月27日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫の健康ケア猫のカテゴリ - 猫の健康ケア
  • VIEW:123

猫の尿路結石・ストルバイト

https://www.shutterstock.com/

猫の結石の中でも「ストルバイト」は、1歳から6歳の成長期に多く発症します。尿のPHがアルカリ性に偏ってしまうことで、結晶化してしまうことで発症してしまいます。年齢が若い時期でも、発症しやすいタイプのストルバイトは、1歳を過ぎた時期でも十分に発症しますので、要注意です。

ストルバイト結石とは

猫の尿路結石の原因として多いのがストルバイトという種類の結石です。ストルバイト結石の原因はマグネシウムを多く摂りすぎた場合や、水分摂取が極端に少なくなった場合です。普段の生活で十分に防ぐことができるのですが、知らない間に発症してしまいます。ストルバイト結石がまだごく小さい場合には、獣医師の指導の下キャットフードを見直して投薬治療で完治が望めます。

猫の尿路結石・シュウ酸カルシウム

7歳からシニア期の成猫に多いタイプの尿路結石です。シュウ酸カルシウムは尿のPHが酸性に傾くことで結晶化してしまいます。尿を常にアルカリ性に保つ必要があります。

シュウ酸カルシウム結石とは?

シニア猫に多い結石の種類です。カルシウムを過剰摂取している場合やビタミンB6不足が原因となります。尿が酸性に偏ることで症状が出てしまいます。一度できてしまった結石はなかなか内科治療では完治しません。外科的な手術で摘出することになります。

ストラバイト結石の原因は細菌感染の場合も?

https://www.shutterstock.com/

尿路感染が原因でストラバイト結石ができてしまいます。感染と結石の関係性は濃密で、子猫の間でもストラバイト結石が認められる場合もあるほどです。どの猫にも発症の可能性が高いストラバイト結石は普段の食生活で予防できる可能性も高いのです。

食事内容に注意をする

キャットフードの成分を改めてチェックしておいてください。少なめのたんぱく質やリン酸、マグネシウムが含まれているキャットフードがお勧めです。普段からあまり水を飲まないというタイプの猫の場合には、ウエットフードを利用することで効果が出ます。水分量が適切な場合には、尿が希釈されるのです。飲み水だけでは不十分な場合も多いので、食事内容をその時点でストラバイト結石を発症している場合には対応してあげましょう。

シュウ酸カルシウム結石の原因とは?

普段の食事からはマグネシウムが欠乏する場合があります。体の中にあるシュウ酸というものは、マグネシウム欠乏が原因で溶解できなくなるのです。これが結石への繋がってしまうのです。また、ビタミンB6が欠乏する場合にも、シュウ酸が溜まってしまいます。つまり普段の栄養状態が、シュウ酸カルシウムを多く産出してしまうというわけです。

普段の散歩だけでも予防できる

シュウ酸カルシウムは運動不足になると骨の形成に本来使われる物質が、結石を作り出すきっかけにもなるのです。つまり運動量とシュウ酸カルシウム形成とは大きな関連があるわけです。

尿路結石症を防ぐためにできることは?

https://www.shutterstock.com/

最近はキャットフードの中でも尿路結石対策のものが増えてきました。猫の尿路結石の原因は主に食生活ともいわれています。だからこそ、食生活を見直して尿路結石を未然に防ぐことが重要なのです。最近は自宅でも、尿のPHを測定することができるようになりました。常に尿の状態を知っておくこと。とても重要ポイントです。

そして常に尿の状態や排泄の時の痛みの有無などをチェックしておくことも大切です。急激に尿路結石が痛み出すと夜間でも救急病院に駆け込まないといけなくなります。飼い主の観察力が尿路結石症を防ぐきっかけにもなります。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事