雌猫は発情期が来るとどうなる?対処法は?

夜中に「あおーん」と大きな声で鳴いたり、いつもは寄ってこないのにすり寄って来たり、発情期を迎えた雌猫は様々な変化をみせます。最初は気にならなくても、だんだんと気になってきてしまう人も多いのではないでしょうか。今回は、雌猫が発情期を迎えた時の仕草と、対処法について紹介します。 2018年12月04日作成

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初めて雌猫が発情期を迎えた様子をみて、あまりの変化にびっくりした経験もあるのではないでしょうか。雌猫は年に2回ほど発情期を迎え、普段とは違った変化をみせます。では、そもそも発情期とはどんなものなのでしょうか。行動の変化や対処法も合わせて紹介します。

TOPIC 01

雌猫の発情期とは?

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雌猫は生後半年から1年の間に、初めての発情期を迎えます。子孫を残すために雄を受け入れるようになります。猫は交配によって排卵が誘発される交尾排卵動物です。妊娠すると2か月で出産を迎えます。

猫が発情する時期は季節に関連しており、このような動物を季節繁殖動物といいます。発情時期は大体2~4月と7~9月の2回といわれています。平均的な発情周期は2-3週間です。

TOPIC 02

発情期の兆候

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発情期を迎えると雌猫は様々な行動の変化をみせます。

・いつもは甘えてこないのに、しつこくすり寄ってくる
・大きな声で「あおーん」という鳴き声をする
・お尻を高く上げてくねくねする
・食欲が低下する
・スプレー行為をする

というものが代表的ですが、個体によって差はあります。
去勢をしていない雄猫がする「スプレー行為」をする雌猫もいます。においで雄猫を呼んでいるともいわれていますが、きついにおいがするので注意しましょう。また雄猫と一緒に暮らしている場合は、普段は雄猫を受け入れない猫でも、発情期になると積極的に受け入れるようになることもあります。繁殖を望んでいないのであれば、交配をしてしまう可能性が高くなるので注意しましょう。
室内で飼っている場合は、雄猫と交尾するために脱走してしまう事があります。脱走して交尾してしまうと、妊娠してしまうので気を付けましょう。

TOPIC 03

発情期の対処法

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大きな鳴き声や、スプレー行為など、雌猫の発情期で悩む人も多いと思います。
発情期の対処に一番効果的だといわれているのは、「避妊手術」です。
卵巣と子宮の両方を摘出する方法が一般的ですが、獣医師によっては卵巣のみ摘出する場合もあります。避妊をすると発情しなくなり、妊娠をすることもなくなります。

避妊をしたのに発情が来るといった場合は卵巣の取り残しがあった可能性があります。熟練した丁寧な獣医師に手術を依頼しましょう。まれに、卵巣は正常に摘出されていたが、本来は存在しない異所性の卵巣があったり、副卵巣が存在していたりすると、避妊後も発情が来る場合があります。

発情期が来ているのに長期間交配をさせないことは、猫にとってとてもストレスになるため、繁殖する予定がないのであれば避妊手術をすることをお勧めします。また、妊娠させることなく発情ばかり繰り返していると、「子宮蓄膿症」という子宮に膿が溜まる病気になるリスクもあります。これは重篤化すると命にかかわります。様々な面からも、避妊手術を検討してみてはいかがでしょうか。

発情を迎えるというのは、正常な体の働きです。しかし、望まない妊娠で不幸な子猫が増えてしまう事は悲しい結末を生みます。交配させないのであれば避妊手術という選択肢も十分考慮しましょう。避妊によって防げる病気もあります。お互いが快適に生活できるように、十分検討してみましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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