猫のひげはなんのためにあるの?ひげの役割と機能をご紹介

長くてたくさん生えている猫のひげ。猫には欠かせないチャームポイントでもあります。実はこのひげ、猫にとってとても大切な役割があります。猫のひげの役割と機能についてご紹介します。 2019年04月25日作成

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あまり機能として重視することのない猫のひげですが、たくさんの大事な神経が集中しています。また猫のひげからは気持ちや感情を読み取ることもできます。そんな猫のひげについて詳しくご紹介していきます。

1.猫のひげは神経の延長

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猫を飼ったことがある方なら、一度は猫のひげを触ったことがあるのではないでしょうか。猫のひげは、触れた瞬間にすべてのひげがピクピクと反応します。猫のひげは見た目では分かりませんが、かなり深くまで埋まっていて、直接神経系に繋がっています。またひげの先には自己受容対という触覚器官があり、これによりとても敏感に反応をするのです。
人間で言うと、神経がむき出しになっているのと同じような状態です。敏感なゆえに、ひげにはストレスも加わりやすく、猫はヒゲストレスによって面白い行動をします。
餌をわざわざ容器から地面に出して食べる猫がいますが、この行動もヒゲストレスによるものです。餌の容器にひげが触れることを嫌がる猫は少なくありません。とても敏感な猫のひげ、日常のちょっとしたことが、ストレスになっているかもしれません。

2.大切な役割5つをご紹介

猫のひげには主に5つの役割があります。

まず1つ目は、幅をはかるセンサーとしての役割です。狭いところが好きな猫ですが、自分がここを通れるのか、この狭いところに入ることができるのかという判断は、実はひげがしているのです。きちんと判断してから入るため、猫が狭いところから出れなくなってしまったりはまってしまうことはあまりありません。

2つ目は平衡感覚を保つためです。高いところや幅の細いところにいるのが好きな猫。猫が落ちたりしないのも、実はひげがバランスを保っているからなのです。

3つ目は空間の感知をする機能です。猫のひげには非常にたくさんの神経が集まっており、常にアンテナを張っているような状態です。ひげで空気や物の空間認識ができるので、暗闇でもぶつかることなく歩いたり走ったりすることができます。目はそんなに良くない猫が、暗闇で獲物を見つけて捕獲できるのは、ひげのおかげだったんですね。

4つ目は匂いや音の感知です。猫はひげのおかげで、匂いを運んでくる風の向きがわかるといわれています。また微妙な振動や音波なども敏感にわかる仕組みになっていて、耳とひげを使い、いろいろな音を聞き分けているのです。

そして5つ目は、目の保護のためです。ねこのひげは口と鼻の両脇、目の上と頬、顎にも生えています。それらのひげに物などが少しでも当たると、猫は即座に目をつむり、目にものが入らないようにしているのです。

3.猫のひげから読み取れる気持ちや感情

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その他に猫のひげからは、猫の気持ちや感情を読み取ることもできます。意識して猫のひげを見てみると、感情によってひげを動かしているのが分かると思います。
ひげが下を向き、輪郭にそっているときは比較的リラックスして落ち着いているときです。また元気がないときにもひげは下を向いていることが多いです。逆に、緊張をしたり気が張っているときは、ひげは真っ直ぐにピンと張り、前を向いているでしょう。ピンと張っているけど前には向いていないときは、嬉しい感情の表れでしょう。

4.猫のひげの扱いには注意してあげよう!

こんなにも大切な猫のひげ。間違っても切ったり抜いたりなどしてはいけません。猫のひげがなくなると、バランス感覚が失われる、判断力が鈍る、障害物にぶつかってしまう、などの症状が起こります。また猫の大好きな高いところに登ることも難しくなるなど、ひげがなくなることは猫にとっては致命的なことなのです。猫のとって重要な機能が失われてしまうので、心身消失してしま猫もいるほどです。
またこれだけ繊細で敏感なひげなので、触られることを嫌がる猫も少なくありません。むやみに触ったり、ひっぱったりすることもなるべくやめてあげましょう。
大切な猫のひげ、扱いには十分注意してあげたいですね。

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UCHINOCO編集部

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