猫の鳴き声がうるさい時、飼い主はどう対応したらいい?

愛猫の鳴き声がうるさい事で困った時は、猫の気持ちになって理由を考えて適切な対応をしていく事が大切です。その対処法について書いています。 2019年04月03日作成

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愛猫の鳴き声がうるさい時は、近所迷惑にならないか飼い主としては心底心配になります。なぜ猫はこんなにも鳴くのでしょうか。まずそこから考えてみませんか。

TOPIC 01

猫の鳴き声がうるさい時はどんな意味があるの?

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飼いやすい猫のベスト10の大半は大人しくて鳴かないなど、飼い主にとって実に都合の良い特性を備えた猫たちです。それってとどのつまり表現力の1つを欠いている事ですから、実はよく鳴く子以上にストレスをためているかもしれないのです。あまり鳴かない子ほど飼い主は余計に気を配ってあげないと、ストレスをためてしまい想定外の病気を引き起こす可能性も出てきます。

猫の立場で考えると実は無駄鳴きをしている子は一匹もいません。猫の鳴き声は飼い主への何らかのアピールと考えるのが妥当です。猫がうるさく鳴き続ける理由として考えられる事がいくつかあります。寂しいあるいはかまって欲しい時、威嚇・警戒心をあらわにしている時、不満もしくは要求がある時、発情している時、そして病気の時です。これらすべて鳴き方としぐさを変えて飼い主にアピールしてきます。

飼い主はそれぞれのしぐさと鳴き声から発信されるシグナルを正確に読みとって、素早く対応してあげる事が需要なのです。ただしあまり完璧にやり過ぎると甘えを助長させてしまう場合もありますから、それが単に甘えから来ているのか、不安やストレスから来ているのかの判別は重要です。たまに猫をたっぷり甘えさせる事が良いと書かれている本もありますが、やり過ぎはよくありません。

このあたりは同居生活の中でしっかり愛猫を観察しながら、引いては返す、時には引っ張ってみるといった綱引きのような関係を続けながら、飼い主も適度の接し方を学んでいくしかないのです。

TOPIC 02

夜泣きはストレス?!

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基本的に猫は夜行性ですから日中は寝て過ごし、夜間に部屋中を駆けめぐります。夜中にどたばたされるのは特にマンションだと上下の部屋に物音が響いて迷惑行為になる場合もありますが、これはある程度目をつぶるしかありません。問題は夜鳴きがうるさい事です。飼い主も寝不足になりますし場合によっては近所迷惑になります。

なぜ夜鳴きをするかというと考えられるのは3つです。寂しい時・お腹が空いた時・トイレが汚い時です。寂しさが原因である場合は基本的に無視がいいのですが、あまり連夜鳴き続けられるのは困りますから、対策として飼い主の臭いがするタオルやクッションを寝床においてあげる事で解決する事があります。

猫は大好きな飼い主の臭いがついたものなら服でもタオルでも何でも、その上に寝たがりますから、この方法はオススメです。お腹が空いていて鳴いていると思える時は、就寝前に餌が箱に餌を足しておいてあげるか、1日に食べられる餌量の上限を決めておいて、いつでも食べられる状態にしておいてあげると効果的です。

猫、特にメスはきれい好きです。トイレが汚れていて座り心地が悪いと我慢できずに、激しく鳴き出しますから常に清潔に保ってあげる事が重要です。以上が猫の夜鳴きとして考えられる理由ですが、どの理由も当てはまらない時は病気である可能性が高いですから、早めに診察を受けてください。

TOPIC 03

朝鳴きは空腹・部屋が寒い・トイレが汚い

基本的に朝鳴こうが夜鳴こうが、愛猫がうるさく鳴く理由はほぼ一緒です。もう1つ理由を加えるとしたら、室温が寒すぎるか暑すぎるかの何れかでも不満を訴えてくる事があります。特に亜熱帯のサバンナや砂漠で生きていた種族だけに、寒さ対策はしっかりしておかないと、ストレスの原因になり朝鳴きにつながります。

ペットショップへいけば猫用のチョッキなども販売していますが、中には服が苦手という猫ちゃんがいますから、湯たんぽを飼い主の臭いがついたタオルで巻いてベッドにおいてあげるのも一案です。夜12時過ぎに一度おきてきてストーブを付けてあげるという優しい飼い主もいますが、鳴くたびにおきて対処するというのも、少少きついものがありますし過保護にしすぎると、うるさい鳴き声を助長させてしまいますからオススメできません。

TOPIC 04

発情している時

発情してもうるさい鳴き声が始まる事があります。“うお~ん”といった独特の鳴き方をします。主に夜中にメスがオスを求めて鳴くと、オスがそれに反応して鳴き返すといった事を夜通し繰り返します。これをやめさせるには避妊・去勢をできる限り行う事です。猫の繁殖力はすさまじいため生後半月くらいから発情します。

これを放置することは望まない出産を繰り返す事になりますし、猫の寿命も縮める事になります。実際現在全国各地で猫の避妊・去勢手術をする事で、野良猫を減らそうという運動が活発になってきていますから、飼い主の責任で去勢・避妊手術は積極的に行いましょう。

TOPIC 05

猫の気持ちになって

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猫ばかりではありませんが、ペットがいつもと違う行動をとったりうるさく鳴きだしたりする時は、どんな気持ちがそこにあるのかを考えてみるのが、飼い主としての賢明な態度です。そのためにも猫の鳴き声が意味する事を正しく理解して、きちんと答えてあげる事を通して、お互いにストレスをためずに円滑なコミュニケーションを進める事ができます。

猫語がわからない事を良いことに怒鳴ったりたたいたりすると、ペットは恐怖心や警戒心を持つようになります。そのうち飼い主に愛想をつかして家を出て行ってしまうかもしれません。こうして野良になって最後保健所行き、最後は殺傷処分になる猫がはたしてどれくらいいる事でしょうか。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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