犬のマズルってどこの部位?マズルコントロールについても解説

犬のマズルという言葉は、愛犬家であれば一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、マズルというのは犬のどこの部位を指すのかご存じでしょうか?
この記事では、犬のマズルを指す部位やマズルコントロールについて解説します。 2023年06月28日作成

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犬のマズルってどこの部位?

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まずは本題である、犬のマズルがどこの部位かをご説明します。
また、犬のマズルを触ることの必要性についても見てみましょう。

犬のマズルは目元から鼻先までの部位

犬のマズルとは、目元から鼻先までの部位を指します。
簡単にいうと、犬の口まわりのことをマズルと考えておけば良いでしょう。
ジャーマンシェパードのようなスラッと細いマズルから、フレンチブルドッグなどの短いマズルまでさまざまです。
ちなみに、猫にもマズルはありますが、犬のように細いマズルではありません。

犬のマズルはとても大切な部位

犬にとってマズルは、とても大切な部位といえます。
なぜなら、犬のマズルは狩りや食事などに使用するからです。
犬から噛むという行為を奪うことは、攻撃方法のほとんどを制限するということになります。
そのため、軽い気持ちで犬のマズルを触ろうとすると、反射的に噛まれてしまうこともあるでしょう。

犬のマズルってどんな意味?

犬のマズルは、英語で書くと「muzzle」です。
英語圏の国でも、マズルは犬や猫に多く使用される言葉ですが、犬とは関係ない意味もあります。
マズルは、銃口という意味もありますが、犬の細くて相手を怪我させる可能性もあるようなマズルを、銃口に例えているのかもしれません。
ちなみに、犬や馬に装着される口輪も、英語でマズルといいます。

犬のマズルコントロールとは?

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犬との信頼関係を築くためには、マズルコントロールをすることがおすすめです。
次に、正しいマズルコントロールの方法について解説します。

犬のマズルコントロールとは?

犬のマズルコントロールとは、飼い主が犬のマズルを掴みながら上下左右に軽く動かす行為のことをいいます。
もともとは、母犬が子犬に対して行うものであり、子犬のマズルを噛むことで社会化を学ばせているのでしょう。
子犬が遊んでいるつもりで母犬を噛んだときに、母犬が「それは強く噛みすぎだよ」と子犬に教える時に、子犬のマズルを噛んでしつけをします。
また、母犬が子犬との上下関係をはっきりさせる意味でも、マズルを噛むことがあります。

犬のマズルコントロールの目的

飼い主が犬に行うマズルコントロールには、母犬と子犬のように、飼い主と犬の上下関係をはっきりさせるという目的があります。
犬にとって制限されたくない部位をコントロールされることで、犬は「この人には敵わないな」と飼い主に対して感じるはずです。
また、噛み癖や吠え癖のしつけにも、効果が期待できるといわれています。
日頃から口元を触られることに慣れておくことで、犬の歯磨きもしやすくなるでしょう。
気を付けておきたいのが、犬のマズルコントロールは犬を支配するために行うことではないということです。
あくまで信頼関係を構築するために行うことなので、無理やりするのではなく、優しく楽しみながらマズルコントロールに取り組むようにしましょう。

犬のマズルコントロールの方法

犬のマズルコントロールは、いきなり行ってはいけません。
犬はマズルを触られることに慣れていないはずなので、まずは犬のマズルを優しく撫でてみましょう。
犬がマズルを撫でられることに慣れてきたら、軽く鼻先を掴みます。
そしてゆっくりと上下左右に、マズルを動かしてみましょう。
はじめのうちは犬が抵抗するかもしれないので、短時間で済ませます。
その後は、徐々にマズルコントロールの時間を長くしていき、犬が抵抗しないようになったら信頼関係が十分に築かれたと考えて良いはずです。

吠え癖や噛み癖に使用するマズルコントロール

犬がマズルコントロールに抵抗しなくなってきたら、吠え癖や噛み癖にも利用できます。
犬が甘噛みをしてきた時にマズルを掴んで、「ダメ!」などとしっかりと叱ることで、犬は母犬に叱られるような感覚で、噛んだり吠えたりすることがいけないことだとわかるはずです。

犬のマズルを触る際の注意点

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犬のマズルを、いきなり触るのは避けたほうが良いでしょう。
最後に、犬のマズルを触る際の注意点をご紹介します。

いきなり触らない

先述したように、犬のマズルをいきなり触ることは避けましょう。
特に知らない犬のマズルをいきなり触ろうとしたら、犬は驚いて攻撃的になる可能性があります。
もしも犬のマズルを触るのであれば、頭や首元などを触って、犬が慣れてきてからにしましょう。

犬との信頼関係を意識する

犬のマズルコントロールは、犬との信頼関係を構築するために必要な行為です。
「うちの犬は、自分のことを信頼しているはずだ」と信じて、いきなりマズルコントロールをしようとするのはやめましょう。
愛犬が、必ずしも飼い主のことを信頼しているとは限りません。
どれだけ犬と長い間過ごしていたとしても、いきなりマズルコントロールをしようとすることで信頼関係にヒビが入る可能性もあります。
そのため、やはり犬のマズルコントロールは徐々に進めていくことがおすすめです。

乱暴に触らない

犬のマズルコントロールをする際は、乱暴に掴んだり上下左右に振り回したりするような方法はやめましょう。
無理やりマズルコントロールを行うと、犬はマズルを触られることが嫌いになってしまいます。
犬のマズルコントロールは、優しく丁寧に、ゆっくりと行わなければなりません。

犬のマズルコントロールをしてみましょう

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犬のマズルとは、目元から鼻先までの部位を指します。
犬にとって大切な行為である「噛む」というものを制限するマズルコントロールは、犬との信頼関係を築くために大切です。
しかし、いきなり犬のマズルを掴んでしまうと、驚いた犬に噛まれる可能性もあるでしょう。
そのため、犬のマズルコントロールは、徐々に慣れさせていかなければなりません。
優しく丁寧に行うことで、愛犬との信頼関係をさらに深いものにすることができるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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