タイに伝わる至宝の猫「シャム(サイアミーズ)」について

タイを代表する猫であるシャム(サイアミーズ)は、気品漂う見た目とは裏腹にいたずら好きで甘えん坊な性格です。今回はそんなシャム(サイアミーズ)についての情報を集めてみました。 2020年04月21日作成

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1. シャム(サイアミーズ)の基本情報

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シャム(サイアミーズ)は、日本では「シャム」、海外では「サイアミーズ」として呼ばれています。これは原産国のタイがかつて「サヤーム」と名乗っており、日本では「シャム」、海外では「サイアム」と呼ばれていため、国によってシャム・サイアミーズと呼び名が変わっています。

シャム(サイアミーズ)はオリエントと呼ばれるタイプで、スリムな体型で四肢と胴は長く、顔は逆三角形で小さくなっています。体重は2.5~4㎏と猫の中では軽いです。シャム(サイアミーズ)の特徴は顔・手足・しっぽにある色の濃いポイントの部分と、きれいなブルーサファイアの瞳です。色の濃いポイント部分は体温の高さに関係しているので、生まれたての子猫は全身真っ白の被毛で、生後1ヶ月後から徐々に色の濃いポイントが出始めます。

2. シャム(サイアミーズ)の特徴や性格について

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シャム(サイアミーズ)は見た目によらず、いたずら好きな甘えん坊の性格をしています。初めての人には警戒心が強いシャム(サイアミーズ)ですが、慣れると甘えん坊な性格を出してくれ、特に飼い主には愛情深く甘えてくれます。ですがわがままな部分もあるので、自分が遊びたいときに遊んでくれなかったなどで不機嫌になってしまうことがあり、いたずらをしたりしてしまいます。

また活発なシャム(サイアミーズ)は、運動をするのが大好きなので、おもちゃやキャットタワーなど、十分に遊べる環境を整えてあげましょう。シャム(サイアミーズ)はよくしゃべる猫といわれていて、飼い主に話しかけたり、要求や抗議で話してくることがあります。

3. シャム(サイアミーズ)の歴史について

シャム(サイアミーズ)は原産国のタイでは昔、尊い存在として扱われていて王族や貴族など、高貴な人しか飼育ができませんでした。1878年にタイのアメリカ領事館が、アメリカ大統領にシャム(サイアミーズ)を贈ったことがきっかけで、シャム(サイアミーズ)がタイ国外にも知られるようになります。

1884年にはタイのイギリス総領事が帰国する際に、シャム(サイアミーズ)を連れて帰りました。その翌年キャットショーでお披露目されたシャム(サイアミーズ)は、人気の猫種となったのです。その後世界戦争の影響などにより、絶滅の危機になったシャム(サイアミーズ)ですが、愛猫家のおかげで絶滅の危機を脱しました。

4. シャム(サイアミーズ)・気を付けるべき病気について

シャム(サイアミーズ)は平均寿命が12~15年と長い猫種ですが、遺伝性の病気にかかりやすく、一生付き合っていかなければならない病気にかかることがあります。進行性網膜萎縮症は、原因不明の遺伝性の病気で、目の網膜が縮んでしまい、変性することで起きる病気です。歩くときに壁や物にぶつかったり、動くものを目で追わない場合などは、一度病院で受診をしてください。

またシャム(サイアミーズ)は、先天性難聴にもかかりやすいといわれています。声かけにあまりにも反応が悪かったり、高いところに登れなくなってしまった場合は、難聴の可能性があるので、病院に相談をしましょう。他にも慢性腎不全や尿結石など、猫がかかりやすい病気には注意が必要です。

5. シャム(サイアミーズ)・食べ物の注意点

シャム(サイアミーズ)は活発な性格をしており運動量も多いため、体の脂肪が少なく筋肉が多いです。なので高たんぱく質なフードを与えて、体の筋肉を維持してあげましょう。フードの量は、日ごろの運動量を見ながら調節し、肥満にならないように気を付けてあげてください。

またシャム(サイアミーズ)は、逆三角形の顔をしていることから、早食いをしてしまいがちです。そのためフードを丸飲みしてしまい、吐いてしまうことがあります。あまりにもそのような場合が多いときは、フードの大きさを気を付けてあげるとよいでしょう。

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UCHINOCO編集部

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