子猫にケージは必要? 役割やメリット、正しい使い方などを紹介

ケージに子猫を入れるのはかわいそう?それとも必要?ケージにはさまざまな役割があります。メリットや正しい使い方、注意点を確認しましょう。 2018年01月22日作成

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「ケージに閉じ込めるなんてかわいそう」と思うかもしれませんが、子猫にとってのメリットもたくさんあります。こちらではケージの必要性や使い方をご紹介していきます。

1.ケージの役割

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ケージというと「閉じ込めるもの」という印象を持つ方もいますが、反対に「猫にとってリラックスできる場所を提供する」という役割もあります。

確かに猫は自由を好む動物ですが、同時に狭い場所が好きという一面も持っています。ケージが猫にとって居心地が良く安心できる空間であれば、誰にも干渉されない自分だけのスペースを確保させてあげられるでしょう。実際、ケージを使っている方の飼い猫の中には、来客があった時やカミナリが鳴っている時などに一目散に自分からケージに入る子も多いようです。

さらに子猫の場合には、トイレのしつけや事故防止といった役割もあります。ケージの中という一定の生活範囲で過ごすことで、自然と決まった場所で排泄ができるようになるはずです。また、幼い頃は行動が予測不能で、どんなことをするかわかりません。電気コードをかじる、高い場所から落ちるなどの危険もあるでしょう。ケージに入れておくことで、こういった事故を未然に防ぐことも可能です。

できれば子猫のうちからケージを使用し、慣れさせてあげると良いでしょう。猫にとってケージに入ることが普通になれば、安心できる居場所となります。

2.ケージのメリット・デメリット

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ケージには大切な役割がありますが、もちろん良いことだけではありません。具体的なメリット・デメリットの両方を知っておきましょう。

【メリット】

・食事管理がしやすい
特に多頭飼いの場合、どの猫がどれだけご飯を食べたかわかりにくいことも。1匹ずつケージの中で食べるようにすれば、食事量や好みの変化にも気づきやすくなります。具合が悪くて残している時も一目瞭然です。同様にトイレの異変にも気づきやすくなるでしょう。

・誤飲などの事故を防げる
小さなおもちゃ、ペットボトルのフタ、猫が食べられない食材など、猫が飲み込んでしまう可能性のある物は人間の生活空間に溢れています。ケージに入れておけば、誤飲事故も未然に防げるでしょう。

・入院時の慣れ
動物病院に入院する時やペットホテルに預ける時は、1匹ずつ隔離された狭い場所に入ることになります。慣れていない猫だとストレスを溜めたりパニックになったりすることも。日頃からケージで慣れさせておくことで、ストレスを最小限に留めることが可能です。

【デメリット】

・長時間だとストレスになってしまうこともある
ケージは安心できる場所とはいえ、ずっと入ったままでは猫にとって大きなストレスになってしまいます。運動不足にも陥りやすくなるため、長時間の使用は向きません。

・大きいので部屋のスペースをとる
猫用のケージは猫が体を動かせるよう2段や3段のものが良いとされており、大きいサイズのものが多いです。部屋に置いておくとかなりの存在感・圧迫感になることもあります。

3.ケージの正しい使い方

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猫にとって「ケージ=嫌なもの」という印象がつかないように、快適な空間にする必要があります。ケージの中には、「エサと水」「トイレ」「ベッド」などを入れてあげましょう。ハンモックも猫が喜ぶのでおすすめです。トイレとエサや水、ベッドはなるべく離して設置してください。段がある場合は、1階にトイレ、2階に水、と分けてあげましょう。

しばらくドアを開けておき、中に入ってからも少し様子を見ます。リラックスした様子を見せたら、そっとドアを閉めてください。猫にとって危ない家事(アイロンがけなど)をする間や、来客中、短時間出かける時などにケージに入っていてもらうと良いでしょう。

4.ケージへの慣らし方

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子猫のうちなら、あまり警戒心を持たないためそれほど難しくありません。ケージの中にエサや寝床を置いてあげれば、自然と入ってくれるでしょう。普段からさりげなく部屋の中(人の出入りのない静かな場所で、且つ飼い主の姿が見える場所)に設置しておき、ドアを開けていつでも入れるようにしておいてください。自分から中に入って探検しているうちに、「安全な場所だ」と認識してくれるはずです。

なかなか入ってくれない場合は、好きなおやつやお気に入りのおもちゃを中に入れておきましょう。「楽しい場所」「ここに入ると良いことがある」と印象付けることがポイントです。中に入ったら、周りで騒いだり大きな音を立てたりしないこと。怖い思いをするとその後入ってくれなくなります。ドアを閉める時は、最初はごく短時間から挑戦していきましょう。

5.使用時の注意点

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長時間猫を閉じ込めるような使い方はNGです。やはり猫は自由に行動することを好むので、5時間以上は入れないようにしましょう。ちょっとした買い物など短時間の留守番はケージを使用しても大丈夫ですが、仕事に行っている間など日中ずっとケージに入れっぱなしにしておくことは避けてください。また、飼い主がそばにいる時は中に入れないようにして、一緒に遊んであげたり目の届く範囲で自由に行動させたりすると良いでしょう。

また、ケージはなるべく高さのあるものがおすすめです。猫の運動は、犬の散歩と違って平面を歩くよりも上下運動が好ましいとされています。中で充分に動くことができるよう、2~3段のものが良いでしょう。柵の隙間に手を挟んだりしてケガをすることのないよう、サイズや作りも確認してください。

置く場所も要注意です。直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接当たる場所、寒い場所などを避け、常に適温が保たれる場所に設置してください。冬場は毛布などを入れておくのもおすすめです。

6.ケージのメリットと注意点を知り、正しく活用しよう

ケージは猫にとっても人間にとっても大切な役割やメリットがたくさんあります。その分注意する点もありますが、必要だと感じた方は子猫をお迎えする際に設置してあげましょう。

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UCHINOCO編集部

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