犬は時速何kmで走ることができる?犬の走る速度について解説

愛犬がドッグランなどで思い切り走っている姿を見ると、「こんなに速く走れたの!?」と驚いてしまう人も少なくありません。
犬は、最高で時速何kmで走ることができるのでしょうか?
この記事では、犬の走る速度や速い犬種、遅い犬種について解説します。 2024年01月14日作成

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犬の走る速度について

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まずは、犬の走る速度について解説します。
もちろん身体の大きさによって平均速度は変わるので、それぞれの身体の大きさの平均速度についても見てみましょう。

小型犬の平均速度は時速20~25km

小型犬の平均速度は、時速20~25km程度です。
もちろんこれは平均速度なのでさらに速い犬種や遅い犬種もいますが、小型犬の中でも特別走るのが速い犬種は、ジャックラッセルテリアやイタリアングレーハウンドでしょう。
この2頭の犬種の平均速度は時速45kmと、人間の世界記録よりも速く走ることができます。

中型犬の平均速度は時速30km

小型犬よりも一回り身体の大きな中型犬の平均速度は、時速30km程度です。
ちなみに、中型犬ではボーダーコリーの時速48km程度が最も速い水準でしょう。
ボーダーコリーは小回りが利く身体の大きさや走る速さなどが評価され、アジリティーやフリスビーなどさまざまなドッグスポーツで活躍しています。

大型犬の平均速度は時速35~40km

大型犬の平均速度は、時速35~40km程度です。
世界最速の男として有名なウサイン・ボルト氏は100mを9秒58で走りましたが、これは時速に換算すると37.58kmになります。
つまり、ほとんどの大型犬は本気で走るとウサイン・ボルト氏よりも速いか同等の速度で走ることができるということです。

走るのが速い犬の特徴

走るのが速い犬の特徴としては、やはり身体の大きさも大切ですが、何を目的として作られた犬種なのかが大きく関係しています。
特に狩猟犬は、獲物を捕まえたり攻撃をしたりすることが目的となるため、足は速くなくてはいけません。
逆に可愛がるために作られた愛玩犬は、走ることを目的としていないため、足も遅いです。
しかし、愛玩犬であっても時速20km程度で走ることができるため、人間と比べると身体能力は高いことがわかります。

走るのが速い犬種とは?

Greyhound racing - These dogs run 75 km/H!

犬は人間よりも走るのが速いことが多いですが、その中でも特に速度の出せる犬種をご紹介します。
併せて、数ある犬種の中でもっとも速く走れる犬種についても見ていきましょう。

走るのが一番速いのはグレイハウンド

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グレイハウンドは、すべての犬種の中でもっとも速く走ることができる犬種です。最高時速は約70kmにも達し、かつては狩猟犬として優れた能力を発揮していました。その特筆すべき点は、獲物との距離を一瞬で詰めることが得意であることです。
性格は一般的には温厚ですが、狩猟犬としての本能からくる追いかける習性があるため、注意が必要です。特に動くものに興味津々で、十分な配慮が必要とされます。

グレイハウンドはドッグレースでよく見かけられ、テレビなどで観察したことがある方もいらっしゃるでしょう。競走馬と比較すると、グレイハウンドの速さは驚異的であり、競走馬が60~70kmで走ることを考えると、その速さがより理解されることでしょう。

サルーキ

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サルーキは、グレイハウンドに次いで足の速い犬種です。
最高時速は69km程度で、ほとんどグレイハウンドと変わりません。
サルーキは最高時速97kmといわれるガゼルを追うための犬種で、足の速いガゼルを追うためには、サルーキのような足が必要なのでしょう。
サルーキは家庭犬としても人気ですが、逃げたら絶対に捕まえられないので、きちんとしつけをしなければなりません。

ウィペット

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ウィペットは、体重約10kgの中型犬ながら時速55km程度で走ることができます。
その身体の小ささから、害獣駆除で活躍をしていました。
小回りが良くて加速力もあるウィペットは、フリスビー犬としても人気が高い犬種です。
ちなみに、全犬種で短距離走をするとウィペットがもっとも速いといわれています。

走るのが遅い犬種

もちろん走るのが得意な犬種もいれば、苦手な犬種もいます。
最後に、走るのが遅い犬種をご紹介します。

走るのが一番遅いのはパグ

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すべての犬種の中でもっとも走るのが遅いのは、愛玩犬としお馴染みのパグです。
パグの時速は10km程度で、万が一パグが逃げたとしても、成人であれば頑張れば捕まえることができるでしょう。
ちなみに、短距離走ではパグがもっとも遅いわけではなく、長距離走の場合はパグがもっとも遅いということになります。

ホワイトテリア

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短距離走でもっとも遅い犬種は、ホワイトテリアです。
ホワイトテリアもテリア種のためもともとは狩猟犬ですが、走ることを目的として作られたわけではないので、足が遅くても問題はないのでしょう。
ちなみに、ホワイトテリアの時速は18km程度です。

走るのが遅い犬種の特徴

走るのが遅い犬種の特徴としては、やはり走ることを目的としていない愛玩犬だという点です。
シーズーやマルチーズなど、可愛がるためだけに作られた犬種は、狩猟犬のように走って獲物を捕まえたり追いかけたりする必要がありません。
当然ながら筋力や体力も兼ね揃えてはおらず、人間よりも走るのが遅い犬種もいます。
また、身体の大きさも関係しており、身体が大きければ歩幅も大きくなるため、動きが遅くても速く走ることができるでしょう。
逆に、小型犬のように身体が小さければ歩幅もチョコマカとしか走れないことから、速度も出なくなります。

ほとんどの犬は人間よりも速く走れる

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犬は、小型犬であっても平均時速20~25kmで走ることができます。
100m走の世界記録保持者であるウサイン・ボルト氏の走る速度が時速37.58kmなので、多くの中型犬以上の犬種はウサイン・ボルト氏よりも速く走ることができることになります。
その中でもグレイハウンドは、なんと時速70km以上で走るといわれており、一度全力で走ると人間に止めることはできないでしょう。
ちなみに、もっとも走るのが遅い犬種はパグで、時速10km程度です。
どちらも同じ犬という動物ですが、やはり作られた目的が違うと、身体能力もかなりの違いがあることがわかります。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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