犬がお腹を見せてくるのはなぜ?理由や対処方法を解説

愛犬が、寝転んでお腹を見せてくることがあります。
犬がお腹を見せることには、何か理由があるのでしょうか?
この記事では、犬がお腹を見せる理由や対処方法を解説します。 2023年09月06日作成

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犬がお腹を見せる理由

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まずは本題である、犬がお腹を見せる理由についてご説明します。
理由がわかれば、愛犬のことをもっと知ることに繋がるはずです。

撫でてほしい

犬がお腹を見せるのは、撫でてほしいからかもしれません。
特に飼い主のことが大好きな犬は、お腹を撫でられることで喜びを感じます。
わざわざ飼い主のそばに寄ってきてゴロンとお腹を見せるのであれば、「お腹を撫でてよ」と催促をしているのでしょう。

暑いから

犬は、全身が被毛に覆われています。
特に暑い時期は、犬にとって辛いものです。
そのため、犬は暑さを感じると被毛の少ないお腹を出して少しでも涼もうとします。
また、お腹を出すことで熱が体内にこもりにくくなることもあり、犬はお腹を出して寝ることが多いです。

リラックスしている

犬がお腹を見せるのは、リラックスしている証でもあります。
人間と同様に、仰向けになって脱力して寝ることは気持ちが良いのでしょう。
特に、慣れ親しんだ自宅ではお腹を見せて寝ることが多いです。

服従している

犬が飼い主にお腹を見せるのは、服従のサインです。
犬にとってお腹は被毛が少なく、急所でもあります。
そのため、基本的に犬は急所をさらけ出すことはありません。
しかし、長い間いっしょに過ごして信頼している飼い主であれば、お腹を出しても安全だと考えているのでしょう。

敵意がないことを示している

犬は、服従した時もそうですが敵意がないことを相手に示す時にも、お腹を見せます。
これは、飼い主に叱られた時に、「私はあなたを攻撃する気はないから、もう怒らないで」と飼い主に伝えるためにお腹を見せているのです。
また、犬同士で喧嘩をした時に、喧嘩に負けた犬が相手にお腹を見せて負けを認めます。

犬にお腹を見せることを慣れさせたほうが良い理由

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犬は、お腹を見せることに慣れさせておいたほうが良いでしょう。
お腹を見せることに慣れさせておくことで、いくつかのメリットがあります。

主従関係を教えやすくなる

犬は、きちんとしつけがしなければ手がつけられなくなる可能性があります。
もちろんしつけをしなくても大人しくて温厚な犬もいますが、トイレトレーニングなどの最低限のしつけは必要です。
また、気性の荒い犬であれば、しつけをしなければ知らない人や犬に噛みつくなどのトラブルの原因になります。
そのため、基本的にはどんな犬であってもしつけをしなければなりません。
特に大型犬の場合は、簡単なしつけというよりも、服従訓練を行ったほうが良いでしょう。
大型犬を子犬の頃からお腹を見せることに慣れさせておけば、スムーズに服従訓練に臨むことができるはずです。

健康管理がしやすくなる

犬が日頃から飼い主にお腹を見せるようになれば、お腹を撫でられても嫌がらない犬に育ちます。
また、お腹を撫でるついでに、手足や腰なども触ることができるようになるでしょう。
犬の身体を隅々まで触ることができると、健康管理にも繋がります。
「いつもは嫌がらないのに、特定の部位を触ると嫌がる」や、「お腹に見慣れない腫れがある」など、いち早く犬の異変に気が付くことができるはずです。

犬の病気は、早期発見・早期治療が基本となり、発見が遅くなると命に関わることもあります。
そのため、日頃から犬にはお腹を触られることに慣れさせておいたほうが良いでしょう。
ちなみに、犬が身体を触られ慣れていると、トリミングやグルーミングも楽になります。

犬がお腹を見せる時の対処方法

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最後に、犬がお腹を見せる時の対処方法をご紹介します。
愛犬と信頼関係が築けるように、正しい対処をしましょう。

優しく撫でてあげる

飼い主が犬を撫でている時にお腹を見せてくるのであれば、優しく撫でてあげましょう。
犬は、大好きな飼い主に撫でられることで安心しますし、信頼関係がさらにより良いものになるはずです。

無視をする

犬がわざわざ飼い主のもとへ来てお腹を見せてきた時は、「お腹を撫でてほしい」というサインです。
飼い主としては喜ばしいことですし、思い切り犬のお腹を撫でまわしたいところでしょうが、ぐっと堪えて無視をしましょう。
犬がお腹を見せてきた時に撫でてしまったら、犬の要求に応えたことになります。
犬のしつけは、飼い主の要求に犬が応えるというものです。
しかし、「犬がお腹を出したこと」に対して飼い主が行動に移してしまうと、飼い主と犬の立場が逆転してしまいます。
もちろん犬の性格にもよりますが、頑固だったり勝気だったりする犬には、お腹を撫でずに無視をしても良いでしょう。

寄り添ってきた時は撫でても良い

犬がリラックスした表情で、飼い主に寄り添いながらお腹を見せてきた時は、優しく撫でてあげても良いでしょう。
これは、犬とのコミュニケーションです。
先述したような、犬がわざわざ目の前に来てお腹を見せてきたのとは状況が異なります。
犬が安心して生活できるように、優しく寄り添ってあげるのも飼い主の努めといえます。

寝ているだけなら放っておく

犬がお腹を出して寝ているだけであれば、放っておいても良いでしょう。
むしろ、むやみにお腹を撫でてしまうと、犬はびっくりしてリラックスできなくなってしまいます。
犬のお腹を撫でる時は、犬の状況にも目を配る必要がありそうです。

犬がお腹を見せるのは信頼の証

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犬がお腹を見せるのは、飼い主への信頼の証でもあります。
なぜなら、犬にとってお腹は急所だからです。
急所であるお腹をさらけ出しているということは、いきなり飼い主に急所を攻撃されることはないという絶対的な安心感があるからでしょう。
もしも犬がお腹を見せてきた場合は、優しく撫でてあげることで信頼関係の構築に繋がります。
しかし、犬がわざわざ飼い主のもとへ来てお腹を見せてきた場合は、主従関係の逆転に繋がるため、無視をしたほうが良いでしょう。
犬の性格や状況を見て、優しくお腹を撫でるのか無視をするのかを判断しなければなりません。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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