世界一大きな犬種はなに?超大型犬についてご紹介

超大型犬に定義はありませんが、だいたい体重が40kgを超えるような犬種を、超大型犬といいます。
超大型犬には、どのような犬種がいるのでしょうか?
この記事では、超大型犬の特徴や飼う際の注意点、世界一大きな犬種についてもご紹介します。 2023年06月13日作成

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世界一大きな犬種について

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まずは、世界一大きな犬種について見てみましょう。
体高や体重など、それぞれのギネス記録についてもご紹介します。

世界一体高が高い犬は111.8cm

世界一体高が高い犬は、2011年10月に計測された111.8cmというものです。
犬種はグレート・デンで、当然ながら超大型犬に分類されます。
体高は足から首の後ろまでの長さを指しますが、111.8cmということは幼児園児よりも高いことから、かなりの大きさであることがわかるでしょう。

ちなみに、世界一体高が高い犬の名前はゼウスといい、身体の大きさに反して温厚な性格であったそうです。
そのゼウスですが、2014年9月に死んでしまいました。
5歳という若さで死ぬのは、グレート・デンを含めた超大型犬の宿命なのかもしれません。

世界一体重が重い犬は155.58kg

世界一体重が重い犬は、1981年に生まれたマスティフが8歳の頃に記録した、155.58kgというものです。
ゾルバという名前のその犬は、規格外の体重であることはもちろん、体高も94cmと超大型犬の中でもかなりのサイズであることがわかります。

ちなみに、体高の高い犬に比べて体重の重い犬の記録が古いのには、理由があります。
一部の飼い主がギネス記録を狙おうとして、愛犬に無理やり食事をさせたり太らせたりするのを防ぐためであるため、体重の重い犬について現在はギネスブックに記録されていません。

世界一尻尾の長い犬は76.8cm

世界一身体が大きいわけではありませんが、世界一尻尾が長い犬もいます。
アイリッシュウルフハウンドであるケオンという犬は、なんと尻尾の長さが76.8cmもあります。
76.8cmという長さは、中型犬の体長に近いくらいであることから、かなりの長さであることがわかるでしょう。

世界一の体高・体重をもつ犬種は?

世界最大の体高の犬種は、アイリッシュウルフハウンドといわれています。
ちなみに、2位はセントバーナード、3位はグレート・デンです。
それより下位を見ても、4位マスティフ、5位ニューファンドランドと、やはり超大型犬と呼ばれる犬種が並んでいます。

なお、体重が重い犬種は、1位 マスティフ、2位 セントバーナード、3位 ナポリタンマスティフ、4位 ニューファンドランド、5位 アイリッシュウルフハウンドとなっています。
マスティフの平均体重は79~110kgともいわれており、毎日の食事代を想像しただけでも大変そうです。

超大型犬の特徴

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超大型犬には、ある程度同じような特徴があります。
特徴を知ることで、さらに犬のことが好きになるかもしれません。

身体が大きい

当然ながら、超大型犬の最大の特徴は身体の大きさです。
体高や体重は先述したとおりですが、全体的にボリュームがあり、近くで見るとすごい迫力を感じます。
超大型犬であれば、飼い主の方に両手を乗せることも容易でしょう。

性格は穏やかであることが多い

一部の犬種を除いて、超大型犬は温厚な性格の持ち主であることが多いです。
温厚な性格であることから、しっかりとしつけをすれば良いパートナーとなってくれるでしょう。
しかし、身体の大きさに比例して力も強いため、小さな子どもであれば吹き飛ばされてしまうこともあるはずです。
当然ながら犬からすれば悪気はありませんが、思わぬ形で人間を怪我させてしまうこともあるでしょう。

飼い主に従順

超大型犬は、その身体の大きさや力の強さを活かして、使役犬として活躍することが多いです。
使役犬はハンドラーの指示に正確に応えなければならないため、従順であることも特徴として挙げられます。
飼い主に何かあれば全力で守ってくれますし、家族に対して愛情深く接してくれるでしょう。

短命

超大型犬は、小型犬や中型犬よりも短命であることが多いでしょう。
グレート・デンの平均寿命は5歳~7歳といわれており、小型犬のように15歳まで生きることはほとんどありません。
超大型犬は身体が大きく心臓への負担が大きくなることが、短命の原因だと考えられます。

超大型犬を飼う際の注意点

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「超大型犬を飼いたい!」と考える人がいるでしょうが、超大型犬は絶対に衝動的に飼うことはできません。
超大型犬のことを何も知らずに飼うと、あとになって後悔することもあるでしょう。
最後に、超大型犬を飼う際の注意点を解説します。

しっかりとしつけをする

超大型犬は、その身体の大きさから思わぬ事故を招いてしまうことがあります。
犬は遊んでいるつもりでも、相手が小さな子どもであれば怪我をさせてしまうこともあるでしょう。
また、ほかの犬と遊んでいる時にも、吹き飛ばして怪我をさせてしまう可能性があります。
そのため、超大型犬はいつでもコントロールできるように、しっかりとしつけをしなければなりません。
もしもしつけを怠った場合は、手のつけられない犬になることも考えられます。
もとが温厚な性格の犬であっても、一切しつけをしなければ攻撃的な犬になることもあることを頭に入れておきましょう。

毎日2時間以上の散歩をする

超大型犬は、毎日十分な運動量を確保しなければなりません。
犬種や運動の仕方にもよりますが、毎日朝晩各1時間の合計2時間以上は、散歩時間を確保する必要があるでしょう。
十分な運動時間が確保できなければ、ストレスや肥満の原因となります。
ストレスはさまざまな病気の原因にもなるため、休日にはドッグランで思い切り走らせるなど、運動量の確保は絶対に行わなければなりません。

経済的に余裕がない場合は飼わない

超大型犬は、生半可な気持ちで飼うことはできません。
まず前提として、超大型犬が飼えるほどの広い部屋や大きなスペースを確保している必要があるでしょう。
毎年のワクチンの予防接種はもちろん、毎日与える食事代もかなりの負担になります。
また、体調不良で動物病院へ連れて行った時も、小型犬以上に費用がかかる場合もあります。
万が一犬の足腰が悪くなって介護が必要になったら、飼い主としても重労働になるでしょう。
このように、超大型犬は軽い気持ちで飼うと絶対に苦労するため、経済的な問題はもちろん、家族全員が協力して飼える環境にしなければなりません。

超大型犬を飼うのは大変

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超大型犬は、体重100kg以上になることもあります。
そのため、きちんとしつけをしなければ思わぬ事故を招いてしまうこともあるでしょう。
特に子どもがいる家庭であれば、子どもが怪我をしないようなしつけをしっかりとしなければなりません。
超大型犬は抱き心地が良くて、しつけをすれば良いパートナーとなってくれるでしょうが、経済的な負担があることも忘れないようにしましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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