あれ・・最近愛犬の体が・・・犬が太りすぎる、その原因は?

犬のころころとした体形もかわいいですが、健康のことを考えると理想的な体重を維持できるようにしたいものですね。ここでは犬が太りすぎてしまう原因についてご紹介しています。
2019年07月31日作成

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犬が太りすぎる原因は?

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犬が太りすぎる主な原因としては、やはり、運動不足とフードやおやつの与えすぎになります。犬はおやつをあげると喜びますから、つい、その顔見たさにおやつをあげてしまう飼い主さんも多いですね。しかし、これは犬を太らせる原因となります。飼い主さんが一人なら、ある程度おやつをあげてもコントロールできるかもしれませんが、飼い主さんの家族が多くて、もし家族各々がおやつを少しずつ与えていたら。。1日に食べるおやつはもかなりの量になっている可能性があります。太るということは、それなりの量の食べ物を与えているということになります。そんなに食べ物を与えているつもりはないのに太るようなら、一度、家族にもおやつを与えていないか確認しみましょう。

また、犬に与えるフードやおやつの量やカロリーは犬の年齢によっても変えていく必要があります。例えば、子犬の間は成長期ですからそれなりの栄養が必要ですが、犬は1才を過ぎると大人になります。1才を過ぎても子犬の時と同じ栄養価の高いフードやおやつを与えていると、摂取カロリーオーバーとなって太りやすくなります。

そして、避妊・去勢手術をした後も体が変わるため太りやすくなります。手術後に太りすぎないためには、一般的に手術をする前よりも30%程度摂取カロリーを減らす必要があると言われています。個人差がありますから、一概には言えませんが、手術前と同じ食事量で太っていくようであれば減らしたほうがいいかもしれませんね。

この他にも季節や病気の有無などによっても太りやすさが変わります。例えば、犬の体重は季節によっても異なり、寒い季節になると体温を維持するために体が脂肪をため込もうとします。そのため、寒い季節にはいつもよりも太めになることがあります。また、病気によって太ってしまうこともあります。

犬の太りすぎの原因になる病気は?

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犬が太りやすくなる原因となる病気としては、内分泌系の病気やクッシング症候群、インスリノーマ、甲状腺機能の低下などがあげられます。

内分泌系の病気。内分泌系の病気になると、見た目は元気そうですが、太りやすくなったり、皮膚や内臓が腫れて太ったように感じられます。フードやおやつの量は変わりなく、運動もいつもどおり行っているのにもかかわらず太ってしまうようなら一度動物病院で診てもらったほうがいいかもしれません。

クッシング症候群。6才以上の犬に発症することが多い病気です。まれに1才未満でも発症することがあります。クッシング症候群にかかると、しっかりと食べているのにもかかわらず痩せていきます。また、水を異常なほどたくさん飲む、おしっこの回数が増える、脱毛、お腹が腫れるといった症状もあります。

インスリノーマ。インスリノーマは膵臓に腫瘍ができる病気です。血糖値を下げるインスリンを過剰に分泌されるため低血糖状態となります。このことから、ぼんやりしたり、ふらつき、震え、いつもうとうとしているといった症状が見受けられるようになります。

甲状腺機能の低下。中型、大型のシニア犬に多い病気です。甲状腺機能が低下すると体重が増えるだけではなく、脱毛や毛の黒ずみ、フケが多くなる、元気がなくなる、寒がるといった症状が見受けられるようになります。シニア犬に多い病気であるため老化と見過ごされることも多く注意が必要です。重篤化すると昏睡や意識障害になる危険性もありますから、早めに受診しておきましょう。

犬の理想体型の指標は?

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犬が太りすぎかどうかを確認するには、ボディー・コンディション・スコア(BCS)という基準に照らし合わせてみるといいかもしれません。ボディー・コンディション・スコアとは、犬の腹部と背中から見たくびれの状態と助骨の脂肪の厚みを手で触ることで測った感覚で犬の栄養状態や体形を5段階評価するものです。BCS1痩せ、BCS2やや痩せ、BCS3理想的、BCS4やや肥満、BCS5肥満と5段階評価します。

■BCS1 【痩せ】
助骨、腰椎、骨盤が外から容易に見える。触っても脂肪がわからない。腰のくびれと腹部の吊り上がりが顕著にわかる。

■BCS2 【やや痩せ】
助骨が容易に触る。腰のくびれが上から見て顕著で、腹部の吊り上がりも明瞭。

■BCS3  【理想的】
過剰な脂肪の沈着がなく助骨が触れる。上から見て腰のくびれが見られる。横から見て腹部の吊り上がりが見られる。

■BCS4  【やや肥満】
脂肪の沈着がやや多いが助骨に触れられる。上から見て腰のくびれが見られるが顕著ではない。腹部の吊り上がりはやや見られる。

■BCS5  【肥満】
厚い脂肪におおわれていて容易に助骨が触れない。腰のくびれは見られない。腹部の吊り上がりも見られず、むしろ垂れ下がっている。腰椎や尾根部にも脂肪が沈着している。

このようにボディー・コンディション・スコアは体重ではなく、見た目で太りすぎかどうかを判断します。体重の重さも太りすぎかどうかの目安にはなりますが、体重だけではなくボディー・コンディション・スコアに照らし合わせてみて、太りすぎているのかどうか判断してみてくださいね。

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UCHINOCO編集部

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