犬の舌に関するフシギ

犬の舌には、私たちが知らない謎がいっぱい隠されています。そもそも犬の舌は、一体どのような役割を担っているのでしょうか。ここでおは、犬の舌に関するフシギを解明していきます。 2018年07月13日作成

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私たち人間と同様に、犬にも舌があり、水を飲んだり舌で味覚を判断したりします。しかし、そもそも犬はどれくらい舌で味覚を判断しているのでしょうか?また、息切れすると、ハァハァと舌を出すのが何故なのでしょうか。

犬も舌で味覚を判断する

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私たち人間と同様に、犬も舌の上にある味蕾細胞と呼ばれるもので味覚を判断しています。しかし、味蕾細胞の働きは異なっているため、味覚の感じ方が少々変わっています。

ちなみに、私たちに人間の味蕾細胞の数は、約1万個あると言われており、甘味・辛味・塩味・酸味・苦味の5つの味を感じることができます。

一方、犬の味蕾細胞の数は、約2千個と言われており、5つの味を感じることはできますが、私たち人間のようには味を感じることはできないのです。

甘味

甘味に関しては、私たち人間と同じように感じることができます。また、5つの味覚の中でも、甘味を感じる味蕾細胞が最も多いと言われています。

辛味

犬は、辛味を感じることができないそうです。

塩味

犬は、塩分を感じる味蕾細胞が全体的に欠けています。

酸味

タウリンやシステインなどのアミノ酸・蒸留水・無機質の酸に反応します。ちなみに、舌のほぼ全体で酸味を感じることができると言われています。

苦味

犬も、苦味を感じることができます。また、苦味を感じる場所も、舌のやや奥の方であるため、その点は私たち人間と同じです。

味蕾細胞が約2千個しかない犬の味覚を判断することは、非常に困難です。私たち人間が口にすることができるドッグフードでさえ、口にしても美味しさを感じることはないでしょう。

犬は舌ではなく匂いで美味しさを判断する

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味蕾細胞が少ない犬は、味覚を感じることが出来ても、味覚で美味しさを判断することができません。しかし、実際に様々なドッグフードを与えてみると、食いつきが良ければ、食いつきが悪いドッグフードをあります。それでは、犬はどうやって【美味しい】【美味しくない】を判断しているのでしょうか。

実は、犬は嗅覚に非常に優れた生き物であるため、食べ物の美味しさは味覚ではなく嗅覚で判断しているのです。

ドッグフードを与えると、犬まず匂いを嗅いでから食べ始めます。つまり、匂いでドッグフードをを判断しているのです。

犬は舌で水を飲む

犬は、舌を出し舌から水を飲みます。この時、舌を後ろに巻き込んで、ひしゃくのような形で水を汲み取って飲みます。とてもユニークな飲み方ではありますが、この方法であれば、効率よくしかっかりと水分補給ができるのです。しかし、その光景があまりにも早いため、なかなか見ることができません。そのため、動画などで撮影をし、ゆっくり見てみると良いかもしれません。

犬が舌を出してハァハァとする理由

散歩に出た時や、緊張している時、暑い時などに、犬は舌を出してハァハァとパンティングをします。

このパンティング、散歩で疲れたり、暑かったから息切れをしているわけではなく、体温調節のために行っているものなのです。

そもそも犬には、私たち人間のように汗腺といういう汗が出る腺が極端に少ない動物(肉球辺りのみ)です。汗を出すことができれば、汗を出して体温調節ができるのですが、それができない犬は、パンティングをすることで体温調節をしているのです。

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舌の色にも注目しよう

犬種によっては、生まれつき舌の色全体が青黒い犬種や、舌に青い斑点がある犬種がいますが、そうでない場合、基本的にはピンク色をしています。

しかし、呼吸器の異常により下の色が紫や白くなってしまう場合などには緊急に処置が必要なケースになりますので、体調にや呼吸に異変を感じたら、舌の色もチェックしておきましょう。もちろん、紫や白に限らず、いつもと違う色をしていたら、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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