猫の肉球の匂いはなぜ香ばしい？理由や肉球ケア方法を解説

まずは本題である、猫の肉球が香ばしい理由を解説します。
さまざまな理由が考えられるため、ひとつずつ見ていきましょう。

猫の肉球の匂いが香ばしいのは、フェロモンが理由かもしれません。
猫はフェロモンを臭腺から出しますが、臭腺は顎や頬、おしり、そして肉球にあります。
フェロモンは独特の匂いを感じるため、人間が嗅ぐと香ばしいと感じるのかもしれません。

猫の肉球の香ばしい匂いは、汗の匂いである可能性があります。
猫が汗をかく汗腺は、実は鼻と肉球にしかありません。
人間は全身に汗腺があるため、暑かったり運動をしたりすると全身から汗を流しますが、猫は暑いときには鼻と肉球が少し湿る程度でしょう。
当然ながら、汗は独特の匂いがします。
この肉球にかいた汗の匂いが、人間にとって良い匂いだと感じさせているのかもしれません。
ちなみに、嗅ぐ人によってポップコーンやピスタチオ、パンケーキの匂いがすると感想が異なるのは、人間同様に猫も汗の匂いがそれぞれあるからでしょう。

ほとんどの猫は、靴下などを履かずに生活をしているはずです。
普通に生活をしていれば、完全室内飼いの猫でもフローリングの上やソファ、ベッドの上などさまざまな場所を肉球で踏みしめるでしょう。
そのため、猫の肉球の匂いは、普段生活をして踏みしめている地面の匂いなのかもしれません。

猫の肉球の香ばしい匂いは、飼い主が猫のことを愛するあまりに感じた勘違いである可能性が考えられます。
勘違いというよりも、脳の思い込みというべきなのかもしれません。
飼い主によって猫の肉球の匂いの感想はそれぞれですし、いろいろな人の意見を聞いて「たしかにポップコーンの匂いがするかも…」と思い込んでいることもあるでしょう。

猫の肉球の柔らかさを維持するためには、毎日のケアが大切です。
特にシニア猫を飼っている人は、必ずチェックしましょう。

猫の肉球が乾燥する原因は、やはり湿度が低いことでしょう。
特にシニア猫になると肉球が乾燥しやすくなるため、加湿器を設置して湿度管理をすることがおすすめです。
だいたい50～60%の湿度を維持できていれば、肉球が乾燥してしまう心配はないでしょう。

猫や犬などの肉球を保護するために、肉球クリームが販売されています。
ペット用に作られていることから、猫の肉球にも優しく、安心して使用することができるでしょう。
しかし、人間のハンドクリーム同様に、価格が高い点がデメリットとして挙げられます。

肉球ケアにそこまで値段をかけたくないのであれば、ワセリンを塗るのもおすすめです。
ワセリンは、人間の赤ちゃんにも使える肌に優しい製品のため、猫の肉球に塗っても問題ありません。
万が一猫が舐めてしまっても、健康に悪影響を及ぼす心配はないでしょう。
しかし、ワセリンはベタつきが気になる猫や、歩いたときにフローリングに肉球の跡がついてしまうというデメリットもあります。

最後に、猫の肉球ケアグッズをご紹介します。
これらのグッズを使用して、猫の肉球が乾燥しないようにしましょう。

香料や界面活性剤などのケミカル成分を一切使用していない、肉球ケア用クリームです。
天然成分のみで作られているため、もしも猫が舐めても健康に悪影響を及ぼす心配はありません。
みつろうと菜種油、亜麻仁油のみの、シンプルな配合になっています。

アルコールや化学薬品を使用していない、肉球クリームです。
皮膚への浸透力が高く、肌なじみが良いといわれるホホバオイルのみを使用した天然成分で、安心して猫に使用できます。
嫌な香りがしないため、匂いに敏感な猫にもおすすめです。

ジェル状の肉球ケアグッズです。
ヒアルロン酸とアロエベラが、猫の肉球のひび割れの予防をしてくれるでしょう。
速乾性があり、匂いやベタつきがないのも嬉しいポイントです。

主成分はみつろうと天然ベースオイルのみの、シンプルな肉球クリームです。
犬用に作られたパッケージではありますが、猫に使用しても問題ありません。
可愛らしい小箱に入っており、プレゼントにも最適でしょう。

愛猫の肉球の匂いは、香ばしいでしょうか？
人によっては、ポップコーンやパンケーキ、もしかしたら臭いと感じる人もいるかもしれません。
猫の肉球が香ばしい匂いをするのは、汗や地面の匂いなど、さまざまな理由が挙げられます。
また、飼い主の思い込みによるものもあるでしょう。
猫の肉球の匂いを楽しむのは、おそらく飼い主以外にいないはずなので、悪臭がしない限りは気にしなくても良いでしょう。
香ばしい匂いはもちろん、ぷにぷにの柔らかい猫の肉球を維持できるように、肉球ケアをしてあげるのもおすすめです。