犬のよだれが多いときは要注意!?原因や対処方法を解説

犬が、いつもよりもよだれをダラダラと流していることがあります。
「もしかして病気?」と感じる飼い主もいるでしょうが、犬のよだれが多いのはなぜなのでしょうか。
この記事では、犬のよだれが多い原因や対処方法を解説します。 2022年11月22日作成

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犬のよだれが多い原因は?

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まずは、犬のよだれが多い原因についてご説明します。
愛犬に考えられる原因がないか、チェックしてみましょう。

体温調節

犬は、人間のように暑いときにダラダラと身体中から汗を流すことでの体温調整ができません。
なぜなら、犬の汗腺は鼻と肉球にしかないからです。
そのため、犬が暑いときには舌を出して「ハッハッ」と荒い呼吸をして、体温調節をします。
この荒い呼吸をパンディングといいますが、パンディングをすることで体内に溜まった熱を放出しますが、口を開けて激しく呼吸をすることから、どうしてもよだれが多く出てしまうでしょう。

ストレス・緊張

犬は、ストレスを感じたり緊張したりすると、よだれが多くなります。
犬がストレスを感じる場面としては、はじめて訪れるドッグランや公園、苦手な動物病院などが挙げられるでしょう。
特に知らない犬や人が苦手な犬は、ドッグランなどに行くと緊張してしまい、よだれが多くなりがちです。
ちなみに、犬は飼い主が緊張をして手に汗をかくと、汗のにおいを感じ取り犬も緊張してしまいます。

リラックス・興奮

犬はリラックスすると、副交感神経が刺激されてよだれが多く出ます。
逆に、興奮することでもよだれが多くなりますが、これらは生理的なものが原因です。
目の前に食事やおやつがあると、興奮してよだれを流す犬がいますが、生理的なものなので心配する必要はありません。

車酔い

人間と同様に、犬は車酔いをすることでよだれが多く出ることがあります。
車酔いは吐き気も促しますが、嘔吐をする前にはよだれをダラダラと流すでしょう。

病気

犬のよだれは、さまざまな病気の初期症状である可能性もあります。
詳しくは後述しますが、口内炎や歯周病などの口内の病気から胃捻転などの命に関わるものまで、多くの病気の症状としてよだれが挙げられるでしょう。

犬のよだれが多いときに考えられる病気

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犬のよだれが多いときは、病気も疑われます。
どのような病気があるのか、ほかに症状が現れていないかなどを見てみましょう。

口内炎・歯周病

口内炎や歯周病など、口内の病気によるよだれが多くなります。
口内の痛みや炎症により、よだれを飲み込むのも痛みを感じるのかもしれません。
また、口内の病気が原因の場合は、よだれ以外に口内の悪臭やよだれに血が混ざっていることが多いので、ひとつの目安になるでしょう。

脳・神経の病気

脳や神経の病気は、意識障害によりよだれが垂れ流しになることがあります。
特に脳震盪などは、命に関わる可能性もあるため、注意しなければなりません。

熱中症

犬は体温調節のためにパンディングをしますが、気温や湿度が高いと十分に体内の熱を放出できなくなり、熱中症を発症することがあります。
熱中症は、被毛に覆われた犬のほうが、人間よりも発症しやすいでしょう。
当然ながら、エンジンの切った車の中に犬を放置するのは絶対にしてはいけません。

胃捻転

胃捻転は、大型犬以上の犬種に多くみられる病気です。
その名のとおり、胃が捻じれてしまう病気で、発症した場合はすぐに対処をしなければ命に関わります。
胃捻転の予防方法としては、激しい運動をした後すぐに飲食をさせないことなどが挙げられます。

犬のよだれが多いときの対処方法

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最後に、犬のよだれが多いときの対処方法をご紹介します。
原因を取り除けば犬のよだれが多いのは解消されるはずなので、ひとつひとつ試していきましょう。

室内環境の改善

暑い時期は、室内であっても室温や湿度が高くなりがちです。
犬が室内にいるときに呼吸を荒くしている場合は、室温や湿度の改善をしましょう。
クーラーや除湿器を設置することで、犬の暑さによるよだれを予防することができます。
当然ながら、室内での熱中症予防にもなるでしょう。

口内ケア

犬の口内炎や歯周病などが原因でよだれを出しているのであれば、口内ケアをすることで改善することがあります。
日頃から歯磨きをすることや、市販の口腔ケア用品を使用するのも効果的です。
もしも歯磨きが難しいのであれば、歯磨き効果が期待できる硬めのおもちゃや歯磨きガムを与えると良いでしょう。

ストレス解消をさせる

犬がストレスを感じているようであれば、いっしょに遊ぶなどをしてストレス解消をしましょう。
はじめて行くドッグランなどで犬が緊張している場合は、優しく声をかけながら徐々に慣れさせることが大切です。

動物病院へ連れて行く

犬のよだれがなかなか改善しないようであれば、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
犬のよだれのことで動物病院へ連れて行くのは気が引けるのであれば、現在の犬の様子をチェックしてみましょう。
犬のよだれの原因が、一時的なストレスや興奮などはっきりとわかっている場合は、動物病院へ連れて行く必要はないです。
しかし、犬が明らかに普段と違う様子であれば、なるべく早めに動物病院へ連れて行ったほうが良いでしょう。
犬がよだれのほかにぐったりしている、食欲がないなど異常があるときは、何らかの病気が疑われます。
獣医師に診せることで原因がはっきりしますし、もしも病気であれば正しい治療を受けさせることができるはずです。

犬のよだれはいろいろな原因がある

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犬のよだれの原因は、体温調節やストレス、病気などさまざまです。
一時的な体温調節やストレスであれば放っておいても問題ないでしょうが、いつもよりも元気や食欲がない場合には、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
獣医師に診てもらうことでよだれの原因がわかり、もしも病気であれば早期発見、早期治療に繋げることができるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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