うさぎに肉球がない理由は「必要がない」から

うさぎの裏を見てみると、「あれ?肉球がない!」ということに気づくと思います。

猫や犬にはもふもふの肉球があるのに、どうしてうさぎにはないのでしょうか?

そこには、草原で暮らす野生ならではの理由があったのです。 2019年03月08日作成

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そもそもどうして動物には肉球があるのか?

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まずは、どうして動物には肉球があるのか?から触れておきたいと思います。ここを知ると、うさぎに肉球がない理由が見えてきます。

肉球の役割とは?

肉球の役割は、次のようなものです。

①獲物に近づく際の足音を消す
これは、肉食系の動物に見られる傾向です。肉球があるおかげで、狩りをする時に、足音を立てずに獲物に近づくことができます。

②クッション
高いところに登る習性がある動物は、地面に降りるときの衝撃を和らげるために肉球がついています。これは、ネコ科の動物に見られる傾向です。

③滑り止め
ざらざらの肉球は、滑り止めの役割を果たしています。犬が、このような肉球です。

④体温調節
肉球で汗をかいて、体温調整する動物がいます。

うさぎに肉球がない理由は「必要がない」から

うさぎが野生に住んでいることを前提に、肉球の必要性を考えてみましょう。

うさぎは草食動物なので、狩りをする必要がありません。よって、足音を消すための肉球は必要ありません。

うさぎは、後ろ足を地面に叩きつけて仲間に合図を送ります。肉球がついていたら、足音の響きが半減してしまうため、肉球は必要ありません。

うさぎは木に登る習性がないので、高いところから飛び降りる習性がありません。そのため、肉球によるクッションも必要ないのです。

うさぎは、鋭い爪が生えているため、肉球のような滑り止めは要りません。体温調整は耳でするので、肉球で汗をかく必要もありません。

このように見てみると、うさぎに肉球がないのは納得できますね。

例外あり!肉球があるうさぎもいる

実は、肉球があるうさぎもいます。うさぎを飼育する際に肉球の感触も楽しみたい方は、次に紹介する3種のウサギを飼育してみてはいかがでしょうか。

ミニレッキス

ミニレッキスは、毛が短いウサギで有名な品種です。ビロードのような気持ちよい肌触りがクセになります。もちろん、肉球も気持ち良い!

ホーランドロップ

垂れ耳タイプのウサギを「ロップ」と言います。そんなロップの中で、一番サイズの小さいうさぎがホーランドロップです。おとなしいため、飼育のしやすさに定評があります。人懐っこさにも定評ありです。

エゾ

エゾは、北海道を生息地にしているうさぎです。岩場で生息しているため、滑り止めとして肉球がついています。固体が小さいため、狭いお家での飼育に向いているうさぎです。

肉球のないうさぎを飼育する際の注意点

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肉球がついていないウサギは、滑りやすい場所が苦手です。よって、タイルやフローリングを苦手としています。

タイルやフローリングしかないお家は、うさぎの行動範囲だけでもカーペットやマットを敷いてください。

うさぎの骨は、とても弱いです。足が滑る場所で行動させると骨折する恐れがあります。

うさぎをケージで飼育している場合は、足の圧迫にも気をつけてください。うさぎは肉球がないため、ゲージに足が食い込み易く、足の裏が傷つきやすいです。

傷から細菌が入り、炎症や感染を起こすことがあるため、ゲージ内には牧草マットを敷いておきましょう。

【まとめ】肉球がなくても快適に過ごせる飼育環境を作ろう

うさぎに肉球がない理由は分かっていただけたかと思います。

うさぎを人間界で飼育するためには、なるべく野生環境に近づけることが大事です。

しかし、実際はそういうわけにはいきませんから、足に負担がかからない飼育環境を作ってあげてください。

著者情報

UCHINOCO編集部

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