犬はスイカを食べても大丈夫?メリットや注意点についてご紹介

暑い季節になると、スイカが食べたくなる人は多いはずです。
そんな甘くてみずみずしいスイカは、犬に食べさせても良いものなのでしょうか?
この記事では、犬はスイカを食べても大丈夫かどうか、メリットや注意点についてご説明します。 2021年03月26日作成

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犬はスイカを食べても大丈夫?

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まずは本題である、犬はスイカを食べても大丈夫かどうかについて見ていきましょう。
また、分厚い皮ごと与えても良いかなどについてもご説明します。

犬はスイカを食べても大丈夫!

結論からいうと、犬はスイカを食べても大丈夫です。
後述しますが、スイカにはさまざまなメリットがあるため、暑い時期にはおやつとして与えたほうが良い食材のひとつと言えます。
夏バテ予防の食材としても効果的でしょう。

皮や種は消化に悪いため与えない

スイカの皮や食べは、消化に悪いため与えないほうが良いでしょう。
種を完全に取り除くことは難しいですが、小さくカットして与えることで種を食べてしまう可能性を低くすることができます。

アレルギーに注意

どんな食材にもいえることですが、スイカを与える際はアレルギーに注意しなければなりません。
特にブタクサやヨモギ、ウリ科などにアレルギーを持つ犬は、与えることは避けたほうが良いでしょう。
はじめて犬にスイカを与える際は、少量ずつ与えて様子を見るようにすると良さそうです。

スイカジュースは与えてはダメ

夏になると、スイカをジュースにしたものを目にする機会が多くなります。
スイカジュースはたしかに美味しいですが、犬に与えるのは避けた方が良いでしょう。
なぜなら、スイカジュースなどの加工品は砂糖などの添加物が含まれている可能性があるからです。
スイカジュースなどの糖分が多く含まれているものを飲むと、肥満や歯周病などのリスクが高くなります。

犬にスイカを与えるメリット

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次に、犬にスイカを与えるメリットについてご紹介します。
暑い時期にスイカを与えるのは多くのメリットがありますので、おやつとして与えてみてはいかがでしょうか?

水分補給

スイカには多くの水分が含まれているため、水分補給に最適です。
特に暑い時期には熱中症のリスクが高まりますので、スイカを与えることで犬は美味しく水分補給をすることができるでしょう。

免疫力の維持

おしっこをすることは、体内の不要物を排出することに繋がります。
スイカに含まれるカリウムは利尿作用があるため、効率的に犬の体内の不要物を排出することができるでしょう。
体内の不要物を排出するということは、免疫力の維持にも繋がります。
ですが、カリウムの摂りすぎは高カリウム血症になる可能性もあるため、スイカの与えすぎには注意が必要です。

肥満対策

スイカには、トマトに多く含まれることで知られるリコピンが含まれています。
リコピンは、肥満対策やボケ予防をしてくれる効果も期待できるでしょう。
ちなみに、リコピンはトマトに多く含まれているイメージがありますが、スイカのほうがトマトよりも多くリコピンが含まれています。
トマトの約1.5倍のリコピンが含まれているため、トマトを与えるよりも水分補給や肥満対策としてスイカを与えるほうが効果的かもしれません。

皮膚の健康を維持

スイカには、ビタミンAやビタミンCも含まれています。
ビタミンAとビタミンCは、皮膚の健康を維持する効果が期待できるでしょう。
また、ビタミンAは抗酸化作用もあるため、シニア犬にもおすすめです。
ビタミンCは犬の体内で作り出すことができるため摂取しなくても問題ありませんが、シニア犬になると必要な分のビタミンCを作り出すことができなくなることもあるため、スイカなどの食材で補うと良いでしょう。

犬にスイカを与える際の注意点

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犬にとってメリットの多いスイカですが、与える際の注意点も見ておかなければなりません。
注意点を守らなければ、かえって犬の身体に逆効果となることも考えられます。

与えすぎには注意

スイカは多くの水分が含まれているため、食べ過ぎると下痢の原因にもなってしまいます。
また、先述した高カリウム血症のリスクも高まるでしょう。
そのため、スイカはあくまでおやつ程度の量に留めておくことをおすすめします。
ひとつの目安として、犬の体重1kgあたり6g程度のスイカを与えるようにしましょう。
与えすぎは下痢のほかにも、糖分による肥満なども考えられます。

子犬には与えないほうが無難

子犬は消化器官が未熟であるため、スイカは与えないほうが良いでしょう。
基本的には子犬用のドッグフードで消化器官への負担を与えないようにして、ドッグフード以外のものを与えるのは生後10ヶ月程度になってからのほうが良さそうです。
消化器官の未熟な子犬にスイカを与えると、少量でも下痢や嘔吐をしてしまうかもしれません。
成長のために、特にまんべんなく栄養素を摂取しなければならない子犬の時期は、ドッグフード以外のものは与えないほうが無難です。

味付けはしない

私たち人間の中には、スイカの甘味を引き立たせるために塩を振って食べる人がいます。
しかし、それは犬に与えてはいけません。
塩を振ったスイカを犬に与えると、塩分過多となり健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
そのため、犬にスイカを与えるときには、かならず皮と種を取り除いた、まったく味付けのしていないものを与えるようにしてください。

夏バテ予防としておやつにスイカを与えてみましょう

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スイカは水分を多く含んでおり、ほかの栄養素も摂取できるため、夏バテ予防におすすめの食材です。
スイカは程良い甘味があるため、犬は喜んで食べるはずです。
しかし犬にスイカを与えすぎると、下痢や嘔吐、肥満などの原因にもなるでしょう。
そのため、犬にスイカを与える際には、消化不良を避けるために皮や種を取り除き、適量を与えるようにしなければなりません。
正しい与え方をすれば、暑い時期の犬にはとっておきのおやつとなるでしょう。

参考サイト

文部科学省 食品成分データベース(参照日:2021-03-01)
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07077_7

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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