犬が寝言を言うのは夢を見ているから?不思議な行動の原因

飼い犬が気持ち良さそうに寝ているかと思えば、いきなり寝言を言って驚いた経験のある人もいます。ここでは、犬の寝言についてご紹介します。 2021年03月21日作成

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犬の寝言はよくあることなの?

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犬を飼っている人の多くが、寝言を言う犬の姿を見て心配になったり、笑ってしまったりした経験があるようです。寝ている時に吠えたり、クンクンと鳴いたり、ワウワウと小さな声で喋ってみたり…。時には、遠吠えのような寝言を言うこともあるようです。

レム睡眠とノンレム睡眠

私たちと同じように、犬も眠っている時はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。レム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りの状態を指し、夢を見るのはレム睡眠の時だと言われています。

レム睡眠では、体は休んでいても脳は起きている状態で、記憶を整理している時間となります。一方、ノンレム睡眠は体も脳も休み疲労回復を行っている時間です。一般的に、人間はノンレム睡眠とレム睡眠を一晩に3回~5回繰り返し、睡眠の後半になってレム睡眠の割合が増えるとされています。

犬の場合は、もともと野生で暮らしていた頃は外敵から身を守るためにほとんどがレム睡眠の状態であったようです。そのため、人間よりもレム睡眠、つまり夢を見る可能性のある時間が長いのかもしれません。

全くノンレム睡眠がない、というわけではなく、疲れた時の睡眠はノンレム睡眠も見られるようです。

犬も夢を見るの?

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人間の場合、どんな夢を見ているのか内容を読み取ることができる装置で知ることもできるようですが、犬の場合は人間と同じように検査ができず、今のところ、「夢を見ているのか」を科学的に解明することが難しいようです。

しかし、犬が寝ている時にする行動を見ると、夢を見ているのかな?と思わざるを得ない部分もありますよね。寝言だけでなく、様々な不思議な行動が見られているようです。

犬が睡眠時にする不思議な行動

犬は必ず寝言を言うとは限らず、これまで一度も寝言を聞いたことがないという飼い主さんももちろんいます。寝言以外にも様々な行動を見せることがあり、時には飼い主さんを驚かせたり心配させたりすることもあるようです。

実際に、犬が睡眠中に見せる不思議な行動をいくつかご紹介します。

・寝言
・しっぽを振る
・足をバタバタと動かす
・寝たまま走るように足を動かす
・小刻みに動く、痙攣する
・目や耳を動かす

このように、犬が眠っている時には様々な姿を見せてくれることもあるようです。犬が夢を見ているのかは定かではありませんが、もしかすると夢の中で遊んでいたり、楽しい記憶を整理したりしているのかもしれませんね。

犬が寝言を言ったら起こした方が良いの?

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犬が睡眠中に寝言を言ったり、足をバタバタさせたりすると、起こしてあげた方が良いのか不安になるかもしれません。基本的には、寝言や睡眠中にピクッと動く程度ならそのまま寝かしてあげて大丈夫と言われています。

眠ることは、体を回復させるために必要です。ストレス発散にもなります。そのため、問題ない状態なら無理に起こさず見守ってあげるのが一番です。

ただし、いきなりいびきが大きくなったり、苦しそう・痛そうな様子で鳴く、小刻みに震えてそれが持続しているなどの場合は様子を見て病院につれていきましょう。

犬の注意すべき睡眠中の様子とは

睡眠中の異常について、もう少し詳しく見てみましょう。

まず、いびきについてです。いびきについては、犬種によってかきやすいケースとそうでないケースがあります。鼻が短い犬種、例えばパグやブルドッグ、シーズーなどはいびきをかきやすいと言われていますが、いつもより大きないびきをかいたり、急にいびきがひどくなった時は注意が必要。のどや気管、鼻などに異常が起きていびきを発生させている可能性があります。普段はいびきをかかない、鼻の長い犬種がいびきをかいた時も要注意です。


いびき以外にも、寝ている間の動きが激しすぎる場合や長時間に及ぶ場合などは受診をした方が安心です。脳の病気によってこうした症状が起こる可能性もあるからです。できれば、その様子を録画して獣医さんに見せてあげると良いです。小刻みに震えてそれを繰り返している時は、痙攣発作の可能性も考えられます。てんかん発作の場合は、脳の一部だけが興奮状態となるため、体の一部だけが痙攣することもあります。

犬の睡眠環境を整えてあげよう

犬は好きなときに寝ているから睡眠不足にならないだろう、と思われるかもしれませんが、それは間違いです。犬は人間よりも長く寝て過ごします。平均的には1日のうち半分、約12時間~14時間を睡眠に充てる必要があり、子犬や老犬はもっと長く寝て体を回復させます。

睡眠の質を高めるためにも、日中にしっかりと遊んだり運動したりしてアクティブに過ごして適度な疲労感を与えると良いです。また、バランスのとれた食事やリラックスできる環境づくりも大切になってきます。

運動や遊びを取り入れながら、快適な睡眠を得られるように気を付けてあげるのも、飼い主さんの役目です。元気で長生きするためにも、睡眠に気を配ってあげましょう。

基本的には見守ってあげよう

今回は、犬の寝言についてご紹介しました。基本的に、犬も人間と同様に寝言を言うことがあり、多くの場合はそっと見守ってあげるだけで大丈夫です。しかし、苦しそうに鳴く、痛そうに鳴くなどの時にはどこか体の不調を訴えているのかもしれません。また、普段いびきをかかない犬が突然いびきをかくようになったなど、異常が見られる時は動物病院を受診をしましょう。


著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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