猫に熱が出たときはどうしたら良い?原因や対処方法について

私たち人間と同じように、猫も熱を出すことがあります。
熱が出ると元気や食欲がなくなり、子猫の場合は特に注意が必要です。
この記事では、猫に熱が出る原因や対処方法についてご説明します。 2020年11月14日作成

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猫が熱を出す原因

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私たち人間は、暖かい格好で寝なければ熱が出たり体調を崩したりしますが、猫が熱を出す原因は何なのでしょうか?
猫が熱を出す原因を知ることで、その後の正しい対処をすることができるかもしれません。

猫の平熱は38~39度

まずは猫の平熱を知らなければ、熱を測っても愛猫に熱があるのかわかりません。
猫の平熱は、38~39度といわれています。
子猫の場合は38度以上と、成猫に比べて少し低めです。
ただし、体温を測ることに慣れていない猫であれば、興奮したりストレスを感じたりして体温が上がってしまうことがあります。
そのため、猫の熱を測るときにはかならず猫を落ち着かせてから測るようにしましょう。
ちなみに、39.5~40度以上あれば、猫は発熱しているといえます。
子猫の場合は低体温のときにも注意が必要なので、38度以下になった際は一度動物病院へ連れて行ったほうが良いかもしれません。

猫風邪

猫が発熱をする原因でもっとも多いのは、猫風邪によるものです。
猫風邪とは、ウイルスによる感染症のことを指します。
重症化することが多いため、注意が必要です。
猫風邪の原因と呼ばれるウイルスは、ヘルペスウイルス、カリシウイルス、そしてクラミジアの3種類が挙げられます。
特に子猫に多く見られますが、成猫も確認されることがあるため注意しなければなりません。
猫風邪の原因はほとんどが飛沫感染ですので、知らない猫と接するのは避けたほうが良いでしょう。
猫の外飼いをしている場合は、野良猫から感染することが多いと考えられます。

アレルギー・寄生虫

猫は、アレルギーや寄生虫によっても熱を出すことがあります。
これらは、しっかりと予防することで防ぐことができるでしょう。

熱中症

室内飼いが多い猫であっても、熱中症になることがあります。
エアコンのつけ忘れや、窓際で日向ぼっこをしているときに熱中症になる可能性があるでしょう。
熱中症になると体温が上がりぐったりとするため、すぐに対処しなければなりません。

猫が熱を出した際の対処方法

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それでは、実際に猫が熱を出した際にはどのように対処すれば良いのでしょうか?
愛猫の元気がない姿を見るのは飼い主としても辛いですので、なるべく早めに対処をしてあげることをおすすめします。

水分補給

猫に熱が出たら、脱水症状の心配をしなければなりません。
そのため、しっかりと水分補給をさせて脱水症状が起きないようにしましょう。

猫を隔離させる

多頭飼いの場合は、ウイルスの飛沫感染によりほかの猫も熱が出てしまう可能性があります。
そのため、熱が出た猫を隔離する必要があるでしょう。
また、猫の共有部分であるトイレやベッドなども消毒しなければなりません。

動物病院へ連れて行く

猫が熱を出して下痢や嘔吐をしている場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
下痢や嘔吐は、ウイルスによる感染症の症状として挙げられます。
特に2~3日熱が下がらない場合は、猫風邪ではない病気も疑わなければなりません。
そのため、一度動物病院を受診しておくことで、猫の発熱の原因を特定することができるでしょう。

ウイルスを特定して治療をする

動物病院へ連れて行くと、感染しているウイルスを特定します。
それぞれのウイルスによって治療方法は異なるため、ウイルスによる感染症が疑われる場合は、やはり一度動物病院へ連れて行ったほうが良いでしょう。
発熱に併せて鼻水が多いときには、点鼻薬を処方させることもあります。
また、子猫の場合は命に係わるため輸液や栄養補給の点滴などの治療を行うこともあるでしょう。

猫の体温を下げる

猫がホットカーペットで長時間寝ていたり、窓辺で日向ぼっこをしていたりすることで体温が上がった場合は、クールマットなどを使用して猫の体温を下げてあげましょう。
もちろん猫が体調不良により熱が出た場合は、身体を冷やしても意味がないでしょうが、一時的に猫に熱が出た場合には有効です。

猫が熱を出さないための予防方法

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最後に、猫が熱を出さないための予防方法をご紹介します。
愛猫がいつまでも元気で過ごしてもらえるように、飼い主としてできる限りのことをしましょう。

ワクチン接種

猫が熱を出す原因のひとつである猫風邪は、ワクチン接種で予防をすることが可能です。
事前にワクチン接種をしておくことで、仮に猫風邪になったとしても症状を軽減させることが期待できます。
猫風邪を防ぐためのワクチンは、一般的な三種混合ワクチンに含まれているため、毎年かならず接種をしましょう。

外飼いをしない

野良猫からウイルスの感染をさせないように、猫の外飼いを避けることで予防をすることができます。
猫を室内飼いにすることで、猫同士の喧嘩による外傷や事故などの防止にもなるでしょう。
しかし猫を室内飼いにしたからといっても、絶対にウイルス感染をしないわけでもありません。
飼い主が外からウイルスを持ってくる可能性もあるため、かならずワクチン接種はするようにしましょう。

日頃から猫の様子をチェックする

猫がぐったりしていたり熱があったりするときは、身体に異常が現れているサインです。
そんな猫の異常をいち早く気づくことで、すぐに対処することができますし、病気の発見にも繋がります。
病気や発熱の早期発見は、猫が重症化せずに済む場合も多いでしょう。
そのため、日頃から猫の様子をチェックし、コミュニケーションがてら猫の身体を触ってみることをおすすめします。

猫に熱が出たらすぐに対処しよう

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猫に熱が出たときは、ウイルスによる感染症の疑いが強まります。
猫風邪と呼ばれる感染症は、成猫はもちろん子猫の場合は命に係わることもあるでしょう。
そのため、かならずワクチン接種を行い、予防をしなければなりません。
猫の元気がなさそうであれば一度体温を測り、もしも熱があるのであれば動物病院へ連れて行きましょう。
猫の身体の異常を早期発見することが、早期治療にも繋がるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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