子猫用キャットフードの選び方|月齢ごとに適したフードもご紹介

猫の体がみるみる大きくなっていく1歳までのキャットフードは、何を選ぶべきなのか、そしてどんなものがおすすめなのかご紹介します。 2020年11月03日作成

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1歳までの猫に与える食事

出典:https://www.shutterstock.com

生まれたばかりの子猫は、いきなり成猫と同じキャットフードを食べることはできません。猫は、1歳までに体がどんどん大きくなるため、成長段階に合わせて適切なフードを選ぶ必要があります。まずは、1歳までに与えるべき食事の流れを見てみましょう。

授乳期(~生後4週間)

まだ生まれて間もない頃は、母親の母乳か子猫用ミルクのみで育てます。ペットショップなどから迎える場合は、この時期を過ぎていることもありますが、生後間もない子猫を保護した時や譲り受けた時は注意しましょう。

母乳には、子猫の体を菌やウイルスから守る免疫抗体が含まれているため、母猫と一緒の場合は母乳を優先します。市販の子猫用ミルクには、子猫の体に配慮し栄養分が調整されていますので、成猫のミルクで代用せず子猫用を選ばれることをおすすめします。

離乳期(生後4週間~8週間)

生後4週間を過ぎると乳歯がだんだん生えてきて、食べ物に興味を持つ時期になります。子猫用ミルクと併用し、徐々に離乳食を始めていく時期でもあります。離乳食は、ドロドロとした食べやすい形状などが良いです。柔らかいウェットフードや、ドライフードをお湯でふやかして与えます。

食欲は旺盛でも、胃が小さいため一度にたくさん食べることはできません。こまめに分けて少量ずつあげましょう。ミルクからキャットフードに切り替える段階では、スムーズな移行が難しいかもしれませんが、飼い主さんの手からほんのちょっとあげるなどすると、徐々に食べられる量は増えていきます。

離乳期の水分摂取については、ミルクからお水へと変えていくこととなります。できるだけキレイなお水がいつでも飲めるように注意し、慣れないうちは家のあちこちに水を置いてあげても良いかもしれません。

生後8週以降から

離乳食を問題なく食べることができ、体重も順調に増えているようであれば、そろそろドライフードに移行する時期です。ドライフードは、子猫用のものを選びましょう。いきなり全てをドライフードに変えてしまうのではなく、ウェットフードと併用したり混ぜたりしてあげるのがおすすめです。

この時期の子猫は、とにかく好奇心旺盛で活発、よく食べてよく寝るのが特徴です。体もどんどん大きくなるため、食欲も旺盛です。しかし、やはりまだ胃は小さく、一度に食べられる量は少しだけ。ミルクから離乳食に切り替える時期よりも食事回数は少なくて大丈夫な場合が多いですが、基本的には1日3~4回に分けてあげると良いでしょう。

猫の食の好みは、生後半年までに口にしたものの影響を大きく受けると言われています。半年までに口にした食べ物であれば、大人になっても比較的食べやすいですが、逆に半年までに食べてこなかったものは好まない傾向にあります。もし、将来的にドライフードを与えたいと考えている場合は、この時期にしっかりとドライフードへ移行できるようにしましょう。

子猫用キャットフードを選ぶ時は

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キャットフードには、様々な種類があります。味や形状の違いはもちろんですが、年齢別に適したものや病気の治療や予防に役立つものなど、細かく分類されていますね。子猫のうちは、成猫用ではなく1歳までの子猫用などを記してあるものを選びましょう。子猫用は、キトン用と記載されていることもあります。

総合栄養食がおすすめ

総合栄養食は、猫に必要な栄養をバランスよく配合したキャットフードのことをいいます。メーカーのおすすめする量をきちんと守って食べると、それだけでバランスよく栄養を摂取することができます。市販のキャットフードには、総合栄養食と表示されたもの以外販売されていますが、栄養面の偏りが心配な場合は総合栄養食を選ばれることをおすすめします。

猫用おやつは、嗜好性が高く食い付きが良いものの、栄養バランスの面から考えると不十分。おやつの与えすぎでキャットフードの摂取量が減ると、必要なカロリーや栄養を十分に補えなかったり、逆にカロリー過多になることもあるため注意しましょう。

無添加がおすすめ

近年では、無添加をセールスポイントとするキャットフードが増えました。ここでいう無添加とは、人工添加物が使われていないという意味であり、天然由来の保存料などは含まれいることが多いです。添加物すべてが良くないというわけではなく、天然由来のものであれば品質を保つ上でも安心材料になり得ます。

また、人工添加物についても、科学的な根拠に基づいた量や内容であれば、猫の健康を損ねる心配は少ないです。しかし、できるだけ飼い主さんが安心できるものを選びたい、できる限り安全性の高い食事を与えたいと考える方には、無添加のキャットフードをおすすめします。

グレインフリーがおすすめ

もともと、猫は肉食動物ですから、穀物の消化は得意ではないと言われています。安価なキャットフードの中には、かさ増しのために穀物が多く使われていると指摘されることもあります。
穀物にアレルギーのある猫には、グレインフリーがおすすめですが、穀物をとるメリットもあるため、アレルギーがない場合には必要以上に心配する必要もないと言われています。
栄養バランスが気になる場合は、キャットフードに含まれる原材料やそのバランスについてきちんと表示されているものを選びましょう。

おすすめの子猫用キャットフード4選

ロイヤルカナン 成長後期の子猫用

1歳までの成長後期に必要な栄養バランスを独自に配合してあります。抗酸化成分やプレバイオティックスによって、子猫の成長後期に変化する抵抗力の維持を助けてくれるそう。健康な体づくりのために必要な消化性の高いタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく配合したフードです。小粒で食いつきも良いと定評があります。


ロイヤルカナン 成長後期の子猫用

ピュリナワン 1歳までの子ねこ用/妊娠・授乳期の母猫用 チキン

新鮮なチキンを主原料とし、成長に必要なタンパク質は40%配合しています。合成着色料や香料は使われておらず、妊娠中や授乳期の母猫にも適しているフードです。


ピュリナワン 1歳までの子ねこ用/妊娠・授乳期の母猫用 チキン

ロイヤルカナン 猫 ウェット キトン

1歳までのウェットフードです。グレービー、ゼリー、ローフの3タイプがあり、それぞれ形状や食感が異なります。好みに応じて選ぶことができ、またローテーションすることで飽きにくいのが特徴です。


ロイヤルカナン 猫 ウェット キトン

ニュートロナチュラルチョイス 室内猫用キトン チキン

室内猫用の最適な栄養バランスを考慮して作られています。自社工場で厳格な検査のもと作られており、合成酸化防止剤、着色料、化学合成物不使用のナチュラルフードとして認知度も高いです。


ニュートロナチュラルチョイス 室内猫用キトン チキン

子猫用キャットフードは成長に合わせて

今回は、子猫用のキャットフードの選び方や成長段階に合わせたフードの与えかたをご紹介しました。一生のうちでも、特に成長過程で大事とされる1歳までの時期は、必要な栄養をバランスよく適切にあげたいものですね。これまで子猫用のフードの必要性をあまり認識していなかった方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

参考サイト

スイートペット(参照日2020-9-3)
https://item.rakuten.co.jp/sweet-pet/77687270/

爽快ドラッグ(参照日2020-9-3)
https://item.rakuten.co.jp/soukai/4902201204941/

キャットランド(参照日2020-9-3)
https://item.rakuten.co.jp/cat-land/9215086/

ペッツビレッジクロス~ペット通販(参照日2020-9-3)
https://item.rakuten.co.jp/kurosu/10022176/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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