猫がペロペロするのはなぜ?理由とやめさせる方法

猫が体をペロペロしている姿を見かけたことはありませんか?猫は体をなめることでブラッシングをしていると言われていますが、ずっとなめ続けているのは少し心配ですよね。ここでは猫がペロペロする理由ややめさせる方法についてご紹介します。 2020年10月26日作成

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猫がペロペロする理由は?

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猫が体をペロペロと舐めている姿を見かけたことはありませんか。猫とともに暮らしている方であれば、見ないことはないでしょう。しかし、なぜ猫は体を舐めるのでしょうか。ここでは、猫がペロペロと体を舐める理由についてご紹介します。

毛づくろい

猫が体を舐める理由の1つとして「毛づくろい」が挙げられます。猫の舌には突起があり、体を舐めることで毛並みを整えブラッシングをしているのです。他にも体温調節や匂いを消すため、清潔を保つためなど様々な理由があります。さらに、高ぶった気持ちを落ち着かせるために体を舐めることもあります。

猫には換毛期といって毛が生え変わる時期は1年に2回あります。季節の代わり目の春と秋にはいつも以上に抜け毛が多くなります。その時期は特に体を舐める時間が多くなります。
猫は毛並みを整えるために体をペロペロと舐める過程で被毛を飲み込んでしまうため、毛玉を吐いてしまうがあります。猫が体を毛づくろいしていても定期的にブラッシングなどのケアをしてあげましょう。

愛情表現

猫が飼い主を舐める理由の1つとして「愛情表現」が挙げられます。猫はともに暮らしている仲間同士で毛づくろいをします。これは猫との信頼関係が築けているサインとなります。

愛情表現の1つとして、舐めながら噛んでくることもあります。これは攻撃ではなく、猫が甘えている証拠です。怒ることはせずに、優しく対応してあげましょう。

不満がある

猫が体を舐める理由の1つとして「不満がある」場合もあります。お腹が減っている、構ってほしい、気に食わないなど何らかの不満があり、その気持ちを落ち着かせている状態です。

何が原因かは状況次第で異なりますので、お腹が減っていないか、トイレはキレイか、遊んでほしいのかなど、1つ1つ試していく必要があります。猫の様子を見ながら何が原因なのかを探っていきましょう。

病気

猫が体を舐める理由の1つとして「病気」の可能性もあります。皮膚が痒いなどの理由から猫は体を舐めることがあります。皮膚炎の症状は皮膚の赤みや痒みから始まり、進行すると膿んでしまうこともあります。軽度の皮膚炎であれば塗り薬で治癒しますが、悪化してしまうと、傷口周りの被毛をカットすることや、数週間内服薬を飲まなければいけないこともあります。
皮膚炎はできるだけ早い段階で動物病院を受診することをおすすめします。

猫が過剰に舐める場合にやめさせる方法は?

猫がペロペロする理由はブラッシングや愛情表現などで飼い主にとっては猫との信頼関係が築けていることは嬉しいことですよね。しかし、過剰に舐めてしまうことで毛玉をたくさん吐いたり、皮膚炎、皮膚が弱い方であれば猫に舐められることで皮膚炎を引き起こしてしまうこともあります。
ここでは、猫が舐めるのをやめさせる方法についてご紹介します。

欲求を満たす

まず猫の欲求を満たしてあげましょう。猫がペロペロと舐めている原因を突き止め解消させてあげます。ブラッシング目的であればブラッシングを、空腹であれば食事を与える、構ってほしいのであれば猫と遊ぶ時間を作りましょう。

猫は気持ちを落ち着かせるときに体を舐めることもありますので、猫がいる環境を見直してみるのもいいでしょう。テレビの音はうるさくないか、ゆっくりリラックスすることができる環境は整っているのか確認しましょう。猫はもともと温暖な気候に慣れている動物ですので、室温や湿度なども確認し、寒くなりすぎないように調節します。

他のことに興味を引く

欲求を満たすことができても、舐め続けてしまうようであれば、舐めること以外に興味を引くようにしてみましょう。

例えば、新しいおもちゃを用意する、キャットタワーを新調するなど、猫にとって飽きないように工夫をしてみましょう。手持ち無沙汰になってしまうとまた体を舐める行動を起こしてしまいますので、猫が楽しめるような環境づくりを心がけましょう。

動物病院を受診

どうしても体を舐める行動が治らない場合は動物病院を受診しましょう。皮膚炎を引き起こしているときにも体を舐めることがあるためです。猫は毛が密に生えているため、皮膚を直接観察することは難しく、皮膚の異常も見落としてしまいがちです。
皮膚炎は進行し悪化してしまうと完全に治癒するまで時間がかかってしまいます。さらに内服や定期的に傷の消毒をするとなると大変です。皮膚の状態があまり良くない場合は舐めることで状態が悪化するのを防ぐためにエリザベスカラーと言って猫の首周りにプラスチックの襟巻きのようなカラーをつけることになります。皮膚炎はできるだけ早く見つけ、治療を開始することをおすすめします。

動物病院は苦手という猫は多いです。動物病院で大暴れしてしまうという猫もいます。そんなときには定期的に動物病院を受診し、慣れさせていきましょう。定期的に動物病院を受診することで動物病院嫌いにならず、万が一、病気や怪我などで動物病院を受診しなければいけないときに苦労せずに連れて行くことができるようになりますよ。

猫がペロペロしているときに注意すること

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猫がペロペロしているときには、むやみに怒ったり、無理やりやめさせることは控えましょう。怒ることや無理やりやめさせる行動は猫にとってかなりのストレスになります。どうしてもやめさせたい場合は優しい声で伝えるか、やめさせる方法を実践しましょう。

怒ったり、無理やりやめさせる行動を起こす前に、まずはペロペロしてしまう原因を見つけ、解消するようにしていくと猫との信頼関係も損なわずに済みますよ。

猫の様子を見るようにしよう!

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ここでは猫がペロペロする理由ややめさせる方法についてご紹介しました。猫が体を舐めるには自分のメンテナンスや飼い主への愛情表現、意思を伝えるため、病気などが理由でした。

猫がペロペロしている姿はとても可愛らしく見ていることも癒やされますが、起きてからずっと舐め続けている場合はどうして舐めているのか、猫の様子を観察し、原因を探ってみましょう。

著者情報

こばやし

犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。

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