大型猫が喜ぶキャットタワーの選び方とおすすめ4選

キャットタワーはスペースもとるし、別になくても良いんじゃない…？と思う人もいるでしょう。しかし、室内飼いの猫にとっては、キャットタワーがもたらすメリットは大きいです。猫の運動不足を解消し、安心な場所をつくり、遊び場にもなります。

じっと寝ていることの多い猫ですが、それでも運動しストレスを発散させる場面は必要です。キャットタワーの高い場所がお気に入りになって、心が落ち着く場所が確保できるかもしれません。そして、飼い主さんが構ってあげられない時間は、キャットタワーで遊ぶことができます。

キャットタワーは、価格だけで判断するのは避けましょう。事前にしっかりリサーチすることが大切です。

まず、せっかく購入しても部屋に設置できなければ意味がありません。キャットタワーの大きさは様々ですが、特に大きなものの場合、設置してみて「大きすぎた…」と失敗することもあります。キャットタワーのおけるスペースを計測し、ゆとりを残して設置できるようなサイズのものをおすすめします。

猫の性格や特徴によっては、せっかく購入したキャットタワーを気に入らず遊んでくれないこともあります。そのため、猫の性格や年齢などの個性から、マッチしそうなものを見つけましょう。

例えば、若く運動が大好きな猫であれば、ジャンプして飛び移れる場所が複数あるような高さのあるものが良いでしょう。逆に、足腰が弱い、高齢であるなど、ジャンプが得意でない猫には、ステップの幅が狭く階段のように上れるものがおすすめです。

メインクーンやラグドール、ラガマフィン、チャウシーなどの体の大きな猫には、広々としたスペースが多く安定性抜群のキャットタワーが良いです。できれば、高さは200cm程度の大きめなものを、そしてグラグラしない安定性の高いものを選びましょう。

もし、大型猫でも既に高齢になり、あまり遊ばなくなったという場合は、ステップの幅が短いものや、くつろぎスペースが大きいものがおすすめ。ジャンプをあまりしなかったとしても、やはり大型種ですから安定性のあるものはマストです。

ペットショップを扱うお店で実際に設置されているものを確認するのが一番ですが、インターネットなどの通販で購入する場合はには、支柱の本数などを参考にしましょう。
底板の厚みがあり、支柱は4本以上が理想的です。

大型種の猫の中には、体重が10kgを超える子もいます。ステップやハンモックなど、猫が乗っても支えられるかどうか、耐荷重量をチェックしましょう。また、大きな体でもくつろげるスペースになるかどうかは、キャットタワーにあるベッドやハウスなどの広さが関わってきます。

それでは、大型猫におすすめのキャットタワーを4つ厳選してご紹介します。

高さ183cm、支柱4本でがっちりとした据え置きタイプのキャットタワーです。てっぺんの台座は3つ、ハウスは2つと充実しており、多頭飼育にもおすすめ。板1枚あたりの耐荷重量は約16kgなので、大型種の猫がくつろいでも安心ですね。使用の目安は4匹程度まで可能です。色は2色あり、ネイビーとホワイトから選べます。

高さ131cmとやや低めですが、シニア猫や運動が苦手な猫、肥満傾向のある大型猫に優しい設計のキャットタワーです。床板の厚みは3.5cmで、安定性も高く安心。ステップの段差はすべて30cm未満で階段式に設置してあるため、ジャンプが苦手な猫でも負担なく上がっていくことができます。女性でもてっぺんに手が届く高さなので、地震がおきた時や降りて欲しい時もさっと手をさしのべることができます。

194cmの大型キャットタワーです。6本の支柱が上下でガッチリと支えられているため、安定性は抜群。人間が座っても倒れないほどです。大型種の猫がジャンプしたり駆け上がっても破損の心配は少なそうですね。天板には落下防止のための柵がついているため、思いっきりゴロンとくつろげます。あちこちに強度の高い素材が用いられ、長く使いたいと考えている飼い主さんにもおすすめです。

かじられたチーズのようなハウスが印象的なキャットタワー。全体的にゆったりとしたスペースで、女性の部屋のインテリアにマッチしそうなベージュとピンクの色合いも素敵です。ハンモックでゆらゆらとくつろぐこともでき、簡単に取り外せます。比較的組み立てやすく、付属の六角レンチ1つだけしか道具は使わないため、女性の一人暮らしでも扱いやすいですよ。使用の目安は3匹までなので、多頭飼育家庭にも良いですね。

今回は、キャットタワーの選び方、特に大型猫に適したキャットタワーをご紹介しました。猫種の特徴で体がもとから大きい子はもちろん、肥満傾向にある猫にもおすすめです。

猫の体が大きく体重も重いことを考えると、より安定性が高いものにしましょう。ぐらつきや支柱の折れといった問題が起こりにくいような設計がなされているものを選びましょう。また、各パーツの素材も耐久性の高いものが使われているかどうか確認してみることをおすすめします。

キャットタワーは、運動が苦手でも、高齢猫でも無理なく楽しめるようなものもたくさんあります。猫の性格や好み、体の特徴などを総合的に判断して、どのようなものが気に入ってもらえるのかしっかり考えてから選ぶと、失敗が少なくなるでしょう。