気になる猫のおしりのにおいの正体とは?

猫のおしりが臭い…。そんな風に感じたことはありませんか?個体差はありますが、肛門腺からの分泌液が関係しているのかも。今回は、肛門腺によるにおいについてご紹介します。 2020年07月07日作成

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猫のおしりが臭い…においの原因とは?

猫のおしりがにおう原因は様々です。ゆるい便がおしりの周りの毛に付着してにおうこともありますが、そればかりではありません。泌尿器や生殖器の病気でおしりがにおうケースもあります。例えば、膀胱などが細菌感染を起こしておしっこの中に膿が混ざりにおったり、子宮蓄膿症でおりものがにおったりすることもあります。

また、よく言われるのが肛門腺による分泌液のにおいです。肛門腺のにおいは個体差がありますが、排便時や興奮した時に分泌されることが多いです。しかし、なかには飼い主さんに甘えている時に分泌液を出してしまう猫もいます。

肛門腺からの分泌液が排便時に排出されれば、猫のおしりから強いにおいを感じることはないでしょう。しかし、興奮時などに排出された分泌液が肛門周りの毛に付着すると、拭き取るだけではなかなか落ちないほどにおいます。

猫の肛門腺とは?

出典:https://www.shutterstock.com

犬を飼ったことがある人なら、肛門腺について知っているかもしれません。肛門腺は、おしりの下にあるにおい袋のようなものだと言われています。特にスカンクが有名で、スカンクは興奮状態になると強いにおいの分泌液を出します。

犬や猫にも、スカンクと同じ肛門腺があります。本来は、肛門腺から出る分泌液のにおいによって個体を識別したりコミュニケーションに役立てるものだとされています。

肛門腺から分泌される液体は、肛門嚢というにおい袋にたまります。肛門嚢は、おしりの穴を時計に見立てると、ちょうど4時と8時の位置にあります。通常は、排便時に便と一緒に排出されますが、排便時以外の場面で排出する猫もたまにいます。排便直後の強いにおいの正体は、この肛門腺からの分泌液によるものかもしれませんね。

ちなみに、この分泌液は、猫によってかなり個体差があるようです。色やにおい、粘りの程度など、猫によって個性があります。

さらに、分泌液の排出がうまくできない猫もいて、その場合は飼い主さんが気を付けて対処する必要もあります。

肛門腺からの分泌液排出が苦手な猫もいる

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犬を飼ったことのある飼い主さんなら、肛門腺を絞ったことがあるかもしれません。猫は、犬ほど肛門腺から出る分泌液が詰まるケースが少ないものの、中には排出ができずに肛門嚢が炎症を起こしたり、破裂してしまうこともあります。

肛門嚢が破裂すると、皮膚が破れてその穴から血液や膿が流れ出ます。こうなってしまうと、速やかな治療が必要です。肛門腺について知らない飼い主さんの場合、破裂してはじめて気づき、慌ててしまう方が多いようです。傷口がふさがるには時間がかかり、バイ菌が入って炎症を起こす可能性もあるため、日頃から気を付けてあげる必要がありますね。

おしりの違和感があるようなら注意

猫の肛門腺が詰まりやすいかどうか、よく分からないという飼い主さんもいるでしょう。サインとしては、猫がおしりに違和感を感じているかどうかが発見のポイントになります。

例えば、おしりを床にこすりつけるように歩く、おしりをしきりに舐めるといった様子が見られる時は、注意が必要です。肛門嚢に分泌液が詰まっている場合、おしりを触るとぽっこりとしたふくらみがあるかもしれません。この場合、早いうちに対処が必要です。よく、おしりをこすりながら歩く様子が可愛いと動画などにアップしている飼い主さんもいますが、これは猫にとっては不快だと教えてくれるサインかもしれません。

肛門嚢が炎症を起こしたり、破裂してしまうと治療に時間がかかり、再発のリスクもあります。さらに痛みや違和感から、猫も不快感を感じ続けるでしょう。肛門腺の分泌液が詰まりやすい猫は、定期的に肛門腺絞りというケアが必要になります。肛門腺絞りによって、飼い主さんの手で肛門腺を押し分泌液の排出を助けてあげることができます。その方法は、片手で尻尾の付け根を持ち、もう片方の手の親指と人差し指を肛門腺にあて、下から上に押し上げるようにします。

肛門絞りをすると、肛門から分泌液が排泄されるため、手をあてる際にはティッシュを挟むと良いでしょう。しかし、肛門絞りは飼い主さんが行うには難しいこともあるため、動物病院で相談し方法を教えてもらったり、定期的に通院してやってもらった方が良いかもしれませんね。

肛門腺が詰まりやすい猫とは

肛門腺の分泌液は、猫によって個体差があります。粘り具合も猫によって違い、水っぽい状態なら比較的排出されやすい反面、水分が少ないと詰まりやすくなります。また、肥満の猫や老猫は詰まりやすくなると言われているため注意しましょう。若いうちは問題なくても、年を重ねて運動量が減ると肛門腺が詰まりやすくなることもあると言われています。

また、子猫は自分の存在をアピールするためにおしりから分泌液を出す習性があるとも言われています。大人になるにつれ、こうした習性は減少しますが、甘えん坊の猫の中には大人になってもこの癖が抜けないケースも希にあるようです。飼い主さんに思いっきり甘えているうちに分泌液が出てしまった、というケースもあるということです。とても愛らしいと思う反面、衣服や手などに付着するとにおいがなかなかとれず大変ですね。

猫のおしりのにおいが気になる時は必要に応じて受診して

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今回は、猫のおしりが臭い原因についてご紹介しました。主に肛門腺による分泌液のにおいについて解説しましたが、冒頭でもご紹介したようにその他の原因によっておしりがにおうことも考えられます。

肛門腺が詰まっているかどうかは、猫の様子を注意深く観察したり、手で触ってふくらみがないかチェックしたりすることで早く気づいてあげることができます。その他の理由でおしりがにおう場合は、専門家にアドバイスをもらって原因を突き止めた方が安心ですね。肛門腺が詰まりやすい猫の場合、定期的なケアが必要となります。悪化してしまわないように、まずは動物病院を受診して治療や対処のしかたを相談してみましょう。

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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