犬の無駄吠えを直したい!無駄吠えのしつけ方法について

犬の無駄吠えは、近隣住人への迷惑になります。そればかりでなく、飼い主自身も気が滅入りますし、しつけで直るなら直したいと考えている人も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、犬の無駄吠えの理由やしつけ方法について解説します。 2020年06月30日作成

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犬が吠える理由

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犬が吠えるのは、さまざまな理由が考えられます。
そして、そのほとんどを飼い主が叱らなかったために、無駄吠えに繋がっているのです。
はじめに、犬が吠える理由について見てみましょう。

要求している

犬が吠える一番の理由は、飼い主に対しての要求であることが考えられます。
例えば、「散歩に行きたい」「ご飯が食べたい」などです。
これらの要求に対して、「私は犬の言っていることがわかる!」と感じて、犬の要求に応えてしまう人は多いでしょう。
しかし、これこそが犬が無駄吠えの原因なのです。

寂しい・不安

犬を家に迎え入れて1週間ほどは、犬はケージの中で夜泣きをするかもしれません。
犬ははじめての場所で寂しかったり、不安な気持ちになるために吠えてしまうのです。
しかし、これも対応を間違うと無駄吠えの原因となってしまいます。

怖がっている

来客者に対して吠える犬は、怖がっていることが考えられます。
はじめて見る人に対して吠えるのは、ごく当たり前のことかもしれません。
特に警戒心の強い犬であれば、しつこく吠えてしまうでしょう。
ドッグランなどで知らない人や犬に吠えるのも、怖がっている可能性があります。

自分の縄張りに入ってきたとき

突然のチャイムに対して吠える犬は、自分の縄張りを相手に示しているのがわかります。
窓から外を見ながら吠えている犬は、この縄張り吠えが原因でしょう。

興奮している

ドッグスポーツの会場に行ってみると、吠えている犬をたくさん見かけます。
それはわがままな犬が多いわけではなく、どの犬も興奮しているのです。
「早く自分にも走らせろ!」といわんばかりに吠え続けている犬は、好きなことを目の当たりにして興奮してしまっているのでしょう。
興奮しやすい犬は、しっかりとしつけをしないと問題行動を起こしてしまうことがあるので、注意が必要です。

喜んでいる

興奮しているのと近いですが、犬は喜んでいるときにも吠えて喜びを表します。
留守番中に飼い主が帰宅したときに吠えるときには、飼い主の帰りを歓迎しているのでしょう。
しかし、犬が喜んでいるからといって飼い主も喜んでいてはいけません。
もちろんこれも、放置すると無駄吠えになる可能性があります。

犬の無駄吠えのしつけ方法

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それでは本題である、犬の無駄吠えのしつけ方法をご説明します。
どれも継続して行えば、必ず無駄吠えは収まるはずです。

無視をする

犬が飼い主に対して要求吠えをしているのであれば、無視することが一番です。
実は無視をするということは、しつけにおいてとても重要といえます。
なぜなら、犬は基本的に飼い主の反応を見て行動しているからです。
犬が吠えて飼い主が動くのでは犬主導となるため、上下関係が逆転してしまいます。
しかし、犬が吠えて飼い主に無視をされると、犬の要求は通らなかったことになります。
そのため犬は、「吠えても無駄だ」と理解し、徐々に無駄吠えは収まっていくでしょう。

大きな音でびっくりさせる

犬の無駄吠えの効果的なしつけ方法として挙げられるのが、大きな音でびっくりさせることです。
まずは空き缶におはじきなどを詰めた、大きな音の鳴るものを用意しましょう。
そして第三者に協力してもらい、家のチャイムを鳴らしてもらいます。
犬が吠えた瞬間に、犬に向かって缶を投げつけましょう。
もちろん犬に当てないように、犬の近くに向かって投げます。
すると犬は大きな音にびっくりしてしまい、吠えるのもやめてしまうのです。
結果的に、「チャイムが鳴ると大きな嫌な音が近くで鳴る」と理解し、徐々に吠えるのをやめてくれるでしょう。
また、
ここで大切なことは、犬の死角から缶を投げるということです。
缶を投げている姿を犬に見られたら、飼い主は犬にとって「嫌なことをする人」になってしまいます。
そうならないためにも、缶を犬に向かって投げるときには、必ず死角から投げるようにしましょう。

名前を呼んでご褒美を与える

家のチャイムに反応して吠えてしまう犬に対して、おすすめのしつけ方法があります。
それは、チャイムが鳴ったら犬の名前を呼んで褒めてあげることです。
褒めた後にはしっかりとご褒美を与えましょう。
これを続けることで、チャイムが鳴ることに対する恐怖・不安感よりも、「チャイムが鳴るとおやつがもらえる」とポジティブなイメージになります。
結果的に、チャイムが鳴ると飼い主の下に犬が駆け寄ってくるようになるでしょう。

無駄吠えのしつけをする際の注意点

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最後に、無駄吠えのしつけをする際の注意点について解説します。
これはすべてのしつけにいえることですので、しっかりと覚えておきましょう。

犬を怖がらせない

犬の無駄吠えのしつけで大切なことは、犬を怖がらせないことです。
先述した大きな音でびっくりさせるしつけ方法は、犬を怖がらせるわけではなく、驚かせる目的で行います。
犬に対して恐怖を感じさせてしまうと、次は缶を見ただけで吠えてしまうようになるため、注意しなければなりません。

最後は褒めて終える

どんなしつけでもそうですが、犬のしつけは褒めた後にご褒美がなくてはいけません。
犬を褒めることで、犬のしつけに対するモチベーションは上がります。
また、褒めた後のご褒美によって、犬は飼い主に褒められていることを理解するでしょう。
犬にとってしつけは、つまらないものであってはいけません。
どんなしつけでも、楽しくなければならないのです。
無駄吠えのしつけに関しても、最後は褒めてご褒美を与えるようにしましょう。
無駄吠えをしたときには、大きな音が出る罰を与えて、吠えるのをやめたときにはおやつやおもちゃなどのご褒美を与えることが、無駄吠えのしつけにおいて大切な点です。

無駄吠えはしつけで直せる!

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犬が無駄吠えをする理由は、必ずなにかあります。
飼い主に対して要求をしているのであれば、無視をすればいつかは収まるでしょう。
無駄吠えの理由を判断して、その理由を取り除いてあげれば無駄吠えはしなくなります。
犬の無駄吠えに悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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