犬にグレープフルーツを食べさせても大丈夫?栄養素や注意点など

柑橘類の中でも、酸味の強さが特徴のグレープフルーツ。刺激が強い果物であるため、犬にはやはり食べさせたらダメなのでしょうか?
この記事では、犬にグレープフルーツを食べさせても大丈夫かどうか、グレープフルーツに含まれる栄養素などについて解説します。 2020年06月16日作成

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犬はグレープフルーツを食べても大丈夫?

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私たち人間にとってはみずみずしくて美味しいと感じるグレープフルーツですが、犬も同様に美味しいと感じるのでしょうか?
それではまず本題である、犬はグレープフルーツを食べられるかという点についてご説明します。

犬はグレープフルーツを食べても大丈夫!

結論からいうと、犬はグレープフルーツを食べても問題はありません。
それどころか、量を間違えずに適量を与えることで、犬にとってメリットの多い果物であるといえます。
後述するさまざまな栄養素が与えるメリットのほか、グレープフルーツに多く含まれる水分は、効果的に水分補給をすることができるでしょう。
ただしどんな食材もそうですが、グレープフルーツの与えすぎには注意が必要です。

グレープフルーツジュースは大丈夫?

無添加のグレープフルーツ100%のジュースであれば、犬に与えても問題はないでしょう。
しかし、美味しく飲めるように砂糖や保存料などの添加物が含まれているのであれば、犬には与えないようにしましょう。
しかし犬にジュースを与えられるとしても、後述する適正量のとおり少量になってしまいます。

中毒症状を起こす可能性は?

グレープフルーツには、ソラレンという物質が含まれていますが、このソラレンに注意をしなければなりません。
ちなみにこのソラレンはグレープフルーツ以外の柑橘系や、セロリ、パセリなどにも含まれています。
ソラレンは、犬が中毒症状を起こす原因になる物質です。
ソラレンによる中毒症状としては、下痢や嘔吐などが挙げられます。
もちろん、適量であれば犬は中毒症状を起こす可能性は低いといえますが、注意はしておいたほうが良いでしょう。

グレープフルーツに含まれる栄養素

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次に、グレープフルーツに含まれる栄養素を見てみましょう。
さらに、それらの栄養素が犬にとってどのようなメリットがあるのかも解説します。

ビタミンC

グレープフルーツに含まれる栄養素の中で代表的なものは、ビタミンCです。
ビタミンCは皮膚の健康を維持する働きがあります。
また、疲れが気になる犬は積極的に摂取しておきたい栄養素のひとつです。
ただし、犬は体内でビタミンCを合成できるといわれています。
そのため、そこまでビタミンCは摂取しなくても良いのではと考えられますが、ストレスを多く感じている犬は、食事でビタミンCを摂取することが必要です。

リモネン

リモネンは、燃焼系の栄養素として注目の栄養素です。
グレープフルーツのほか、柑橘類に多く含まれているリモネンは、ダイエット中の犬におすすめといえます。

ナリンギン

グレープフルーツに苦味を感じることが多いのではないでしょうか?
その苦味の原因は、このナリンギンにあります。
ナリンギンは免疫力を維持する役割や、食欲を抑えてくれる効果が期待できるのです。
そのため、やはりダイエット中の犬にはグレープフルーツが効果的であるといえるでしょう。

葉酸

水溶性のビタミンである葉酸は、妊娠期や授乳期の犬が摂取するべき栄養素であるといわれます。
また、貧血気味の犬にも効果が期待できるでしょう。

犬にグレープフルーツを与える際の注意点

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それでは最後に、犬にグレープフルーツを与える際の注意点についてご説明します。
注意点を守らなければ、犬が中毒症状を起こす可能性もあるため、しっかりとチェックしておきましょう。

適正量を与えましょう

犬にグレープフルーツを与える際は、適正量を与えましょう。
犬が喜んで食べるからといって、たくさんグレープフルーツを与えると、下痢や嘔吐の原因になります。
さらには、グレープフルーツには果糖が含まれているため、たくさん与えると肥満になることもあるかもしれません。
もちろん犬種や身体の大きさによって適正量はありますが、ひとつの目安として10~15g程度を与えるようにしましょう。
また、最初のうちはグレープフルーツがアレルギーなど犬の身体に合わない可能性も考慮して、3~5g程度の少量を与えることから始めます。
その後、体調に変化が見られなかったら、目安量を与えましょう。

食べさせるのは果実だけ

必ず、グレープフルーツを食べさせる場合は果実だけ与えるようにしましょう。
グレープフルーツの外皮は消化しづらいため、消化不良に繋がります。
また、先述した中毒症状を起こす可能性のある物質であるソラレンは、外皮に多く含まれています。
もちろん、種や薄皮なども取り除いてあげましょう。
果実だけを与えることで、犬は食べやすく効果的に栄養を摂取することができます。

加熱はせずに与えましょう

グレープフルーツは、加熱をすることで栄養素が破壊されてしまいます。
そのため、犬にグレープフルーツを食べさせる場合は、調理などはせずに生のまま与えるようにしましょう。
ちなみに、グレープフルーツは食事の際に与えるのではなく、おやつとして与えることをおすすめします。

細かく刻んで与える

10~15gのグレープフルーツであっても、犬の身体の大きさによっては喉に詰まらせてしまう可能性もあります。
そのため、グレープフルーツは細かく刻んで与えることで、犬は食べやすくなるでしょう。

グレープフルーツは犬にとってメリットが多い果物

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グレープフルーツは、しっかりと適正量を守れば、犬にとってメリットの多い果物であるといえます。
ビタミンCのほか、リモネンやナリンギンなど、ダイエット中の犬にとっては特におすすめの果物といえるのではないでしょうか?
ただし、グレープフルーツの食べ過ぎは中毒症状を起こす原因にもなります。
必ず犬にグレープフルーツを与える際は、外皮や種、薄皮を取り除くようにしましょう。
たまに与えるおやつとして、グレープフルーツはおすすめの果物といえそうです。

参考サイト

フロリダ州政府柑橘局 日本事務所
https://www.floridacitrus.jp/grapefruit/health-nutrition/grapefruit-health-nutrition/

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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