犬がトリミングで暴れる理由や対処法

犬がトリミングの時に暴れて困るという方、なぜ暴れるのか、そして暴れた時の対処法を紹介していきます。

トリミングというと、犬の毛をカットするだけと考える方も多いかと思いますが、もちろんそれだけではありません。

まず、カットの前にシャンプーとブローを行います。毛に絡まってしまったゴミやほこりなどを取り除き、固まってしまった汚れを落とすことが目的です。
このようにすることで、ハサミやバリカンを傷める事なく、スムーズに毛をカットできるのです。
この過程をベイシングと呼ぶのですが、このベイシングが苦手な犬が多いと言われています。
子供の頃からシャンプーの経験がない子や、以前シャンプーをしたときに嫌な思いをした子などが、ベイシングの途中で暴れてしまう場合もあります。

毛のカットはトリミングテーブルという場所で行われ、カット自体は犬にとって快適なものだとされています。
しかし、落ち着きのない犬の場合、テーブルの上で動き回ってしまい、きれいなカットが出来ない原因にもなります。

犬がトリミングを嫌がる理由としては、犬の性格なども考えられますが、過去の経験に原因がある場合もあります。

犬は犬種だけではなく、持って生まれた性格もそれぞれです。育っていく過程や環境によっても性格が異なります。
生まれてから一度もサロンなどに行ったことがない犬は、やはり落ち着かないことも多いようです。
また他の犬や飼い主さんなどと触れ合った経験が少ない犬は、人見知りでシャイな性格に育つのでトリミングを嫌がることもあります。
触られる事に慣れてない場合も、できるだけ人の手から逃げようとして暴れる事もあります。

そしてシャンプー、ドライ、カットなどと様々な過程がありますが、一部だけ嫌がる場合もあります。
犬自身が不快だと感じ、逃げようとして暴れる事も多いです。

その他にも家庭でトリミングを行うと、出来るだけ早くスムーズに進めようとして犬を抑えつけてしまい、犬に恐怖心を持たせてしまうこともあります。
顔などを洗う時、鼻に水を入れてしまうなどのトラブルも多く、それがトラウマになってしまう犬も少なくありません。

また、トリマーと犬、どちらに問題がなくても、単に相性が合わないという理由で犬がトリミング自体を拒否することも考えられます。

人見知りの犬だと飼い主さんが見えなくなるだけで不安になってしまい、サロンやショップなど慣れてない場所では余計にストレスを感じます。
なので、犬が必要以上のストレスを感じないようにするために、事前にショップやサロンを見学しておくと良いでしょう。
その逆で飼い主がいると落ち着きが無くなってしまうという犬に対しては、視界に入らないよう工夫してみてください。

また、普段の生活で慣れさせることも大切です。
水を怖がる犬であれば、散歩帰りに足やお尻だけ洗うなど少しずつ習慣づけていくことで、トリミングの際に暴れにくくなると言われています。

犬がトリミングを嫌がるには何かしら理由がある場合が多いです。その理由をわかってあげて少しずつ工夫していくのが一番でしょう。