絶対に避けなくてはならない多頭飼育崩壊とは?

皆さんは多頭飼育崩壊というワードを聞いたことがあるでしょうか?
その言葉の通り飼い主さんのキャパシティを超えて犬を飼ってしまい、飼育が困難になってしまう状況を指します。

本記事では多頭飼育崩壊について紹介します。
2020年01月28日作成

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多頭飼育崩壊はなぜ起こる?

犬を飼っている方もそうでない方もテレビなどで多頭飼育崩壊の動物番組をごらんになったことがあるのではないでしょうか?

多くの場合多頭飼育崩壊の始まりは、飼い犬に避妊や去勢手術をしなかったために無秩序な繁殖が起こり、飼い切れないほど頭数が増えてしまった状況を指します。

さらには、犬が増えすぎたことにより適切な飼育環境で飼育することがままならなくなり、充分な餌を与えることができずに放し飼いになるケースも珍しくありません。
怪我や病気になっても動物病院で適切な治療を受けさせずにそのまま放置したことにより、病状が悪化して皮膚炎や病気の犬が何頭もいるなどという劣悪な飼育環境で暮らしている犬もいます。

このような多頭飼育崩壊の発覚の多くは野犬同然と化した飼い犬が近所の人に噛みつく、放置された糞尿の悪臭やハエなどの発生による近隣住民からのクレームが行政や動物愛護団体に通報されて発覚します。

このような多頭飼育崩壊は動物虐待と同義でると同時に、飼い主として適切に管理できていない点から動物愛護法に違反する可能性もあります。
しかし、ペットの飼育に関する条例は各自治体により異なり、飼い主からペットを没収するなどの具体的な策に乗り出せないこともしばしば問題として取り上げられています。

多頭飼育崩壊を防ぐためには?

多頭飼育崩壊を防ぐ手段は繁殖を希望していない場合には、早めに避妊去勢を飼い犬にすることが大事になります。

避妊や去勢手術は飼い犬が痛そうでかわいそうと感じる方もいるかもしれませんが、避妊手術をすることによりヒートよる興奮や出血を抑えることができます。
さらには子宮蓄膿症などの病気を予防することにもなります。

去勢手術の場合には、興奮やマウント行為を抑える効果や泌尿器系の病気の予防にも繋がります。

なによりも無計画な繁殖を避けることにより、個人のキャパシティを超えての飼育を予防することは飼い主と愛犬の幸せな生活のためには大事なことです。

犬は一度の出産で3〜6頭前後と多産で出産する生き物です。
ブリーダー業の方や、あらかじめ里親が決まっており、計画的に繁殖させているわけでないのならば個人が飼育する頭数としては多くなります。
経済的に圧迫されてしまえば満足のいく飼育環境を整えることができずにあっという間に飼育環境は劣悪なものになります。

避妊や去勢手術をすれば多頭飼育崩壊を防ぐことが可能です。

同時に大切なのは、自らの経済力で養える範囲で犬を迎えることです。
確かに犬との暮らしは素晴らしいものですが、双方が快適に過ごすためには、飼い主さんが命を飼うことの責任をしっかりと持って愛犬の生涯をお世話することです。

犬を飼うということ

犬を飼うことは犬好きの方にとっては素晴らしいことですが、命を扱う以上お金もかかります。
エサ代やケージ、フィラリアの予防薬やワクチン接写なども必要になります。

また、病気のときには治療費もかかります。
最近ではペット保険などもあり、医療費の負担も軽減されてきましたが人に比べるとまだまだペットの治療費は高額になることが多いです。

もう一度犬を迎える前にそれらのことを考え、覚悟した上で迎えるべきです。

1匹じゃ寂しいからと2匹目、3匹目と増やしていき可哀想だから、治療費がもったいないからと飼い主さんの勝手な事情で適切な処置をしないことは多頭飼育崩壊という最悪の結末を迎えることになります。
愛犬と飼い主さんが素敵に生活できるヒントにしてもらえれば幸いです。

著者情報

UCHINOCO編集部

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