子犬はどうして甘噛みをする?甘噛みの理由と対処法について

子犬の習性の一つに飼い主への「甘噛み」があります。甘噛みしてくる子犬をかわいいと思う人もいますが、あまりにもエスカレートしてくるのも困り物です。ここでは、甘噛みの理由や対処方法について解説していきます。 2019年12月14日作成

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子犬が甘噛みをしてくる理由とは?

子犬が甘噛みをするのにはいくつかの理由があります。まず、歯が生え始めてきてムズムズするからです。口の中の違和感を消し去るために飼い主の体や衣服を噛んでくる子犬は少なくありません。

もっとも、ある程度歯が生えてきても甘噛みをやめようとしない子犬もいます。歯が生えた子犬が甘噛みをやめない理由は、飼い主との遊びのようなものだからです。犬は仲間同士でお互いを噛んで遊ぶ習性があり、特に子犬は甘噛みが大好きです。ただし、犬同士だと噛む強さを間違えたらケンカになるので、段々と甘噛み自体をやめるようになっていきます。しかし、飼い主は強く噛まれて怒ることはあっても子犬にやり返しはしません。そのため、子犬は「甘噛みをしてもいいんだ」と思いこみ、甘噛みの習性が残っていくのです。

そのほか、ストレスがたまっているのも甘噛みを続ける理由です。もしも自宅の子犬がすぐ甘噛みをしてくるようになったら、もっと子犬にかまってあげるように努力しましょう。

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甘噛みってしつけるべきなの?

飼い主の中には甘噛みの感触を好む人もいます。また、甘噛みをしてくる子犬は愛しく見えがちです。無理に甘噛みをやめさせるべきか、飼い主の悩みどころです。しかし、甘噛みには続けさせるデメリットもあるので、気に留めておき、必要ならやめさせる努力をしましょう。

甘噛みを続けているうち、子犬が飼い主の言うことを聞かなくなっていくケースも少なくありません。子犬は自分を叱ってくれる相手が「目上の存在」だと理解し、したがうようになります。甘噛みには「相手が自分よりも上か下か」を見極める意味もあるのです。つまり、甘噛みを続けさせていると子犬は飼い主を「自分よりも下」だと思い始めます。成長してもしつけを聞いてくれず、やんちゃに育ってしまうととても苦労します。

また、甘噛みの習性が残っていると飼い主以外の人間にも甘噛みをすることがあります。犬に慣れていない人への甘噛みは恐怖を与えるので、ときとして早めにしつけることも大切です。

子犬との関係を大切にしつつ甘噛みをしつける

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甘噛みをやめさせるとき、絶対におすすめしないのは「叩く」「怒鳴りつける」などのスパルタ方式です。子犬は怒られても理由がすぐには分かりません。それどころか、意味が分からずにただ飼い主への恐怖だけが残ってしまうこともあるのです。子犬と仲良しのまま甘噛みをやめさせるには「怒る」よりも「嫌がる」方が大切です。

甘噛みをしてきたら、悲鳴を上げたり体をそむけたりして、「飼い主が嫌がっている」「いけない行動をしている」と自覚させるようにします。いっそ、子犬を無視してしまうのも効果的な方法です。子犬にとっては飼い主から怒られるよりも「飼い主がかまってくれなくなる」状態が苦痛です。甘噛みをすると飼い主が遊んでくれなくなると学習すれば、自然と甘噛みの習慣はなくなっていきます。

また、甘噛みを子犬がやめてくれたときになでるなどして、思い切り褒めてあげましょう。子犬は怒られた記憶よりもほめられた記憶によって成長していくからです。

甘噛みは「ほめてやめさせる」

甘噛みは多くの子犬が行う習性であり、犬を飼うからには飼い主も対策を練っておくのが肝心です。甘噛みにはスキンシップなどの意味がありますが、大人になる前にやめさせるのが無難ではあります。ただし、厳しすぎるしつけを行っても子犬をしつけられるわけではありません。間違っても、頭ごなしにしかりつけるような態度で子犬に接しないようにしましょう。もしも甘噛みをしてこなくなったとしても、それは飼い主におびえているだけであり、子犬との信頼関係は壊れてしまいます。子犬と楽しく暮らせるよう、「怒る」よりも「甘噛みをしなくなったことをほめる」態度で接してあげましょう。

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UCHINOCO編集部

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