犬にとっての快適な室温は?秋も熱中症には要注意!

夏が終わり、秋に差し掛かる時期は気温差が大きく体調の管理が大切になります。時には夏場と同じくらい暑くなる日もあり、室内で過ごしていても熱中症になる恐れはあります。ここでは、愛犬にとって快適な室温や、秋の熱中症対策についてご紹介します。 2019年09月03日作成

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今年の夏も厳しい暑さが続きました。暑さに強い犬もいるものの、やはり犬は圧倒的に暑さに弱い子が多いもの。

これからは暑さでバテていた愛犬も、ようやく動き出せる季節がやってくるとホッと胸を撫でおろす飼い主さんも少なくないのではないでしょうか?

ですが待ってください、その油断が怖いんです!実は秋こそ熱中症に気を付けなければならないって知っていましたか?今回はそんな秋だからこそ注意が必要な熱中症について、解説していこうと思います!

犬の熱中症の症状とは?

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ここでまず、熱中症についての知識を深めておきましょう。

熱中症とは、気温や直射日光によって体温が上昇し、血液の循環が悪くなり、やがて全身の臓器の働きが鈍くなる症状のことをいいます。

人間は汗をかいて体温の調節をしますが、それでも熱中症になることは珍しくありません。犬の場合、汗をかくのではなくハアハアと口呼吸をして体温調節をしますが、これは夏場のように気温が高い環境下ではかえって体温が高くなると言われています。

したがって、犬にとっても気温の高い夏は要注意であり、飼い主さんが日頃から快適な室温や環境を用意しておく必要があります。

犬の平熱と熱中症

犬の体温は、だいたい38℃くらいを保っています。それが43℃を超えると、熱中症であると言われる基準のようです。しかし、43℃までいってしまうと既に重篤な状態であり、既に手遅れであることも多いです。

犬の熱中症の初期症状

飲水量が多すぎる、運動したわけでもないのにハアハアと荒い息をしている、元気がない、ぐったりしているといった状態が見られたら、既に熱中症になりかけているサインです。このまま対処せずにいると、全身や筋肉の震え、嘔吐・下痢、血尿・血便などが見られ、これは大変に危険な状態です。とにかく早い段階で病院を受診する必要があります。

熱中症対策はいつまで必要?

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少し前に比べると、夏場の暑さが厳しくなったと感じる方が多いのではないでしょうか。秋らしい季節はとても短く、暑さが和らいだと思ったらすぐに冬がくるなど、暑い時期がのびているようにも感じますよね。

30℃を超える真夏日は、7月や8月だけでなく、9月も続いています。従来の認識をあらためて、9月も変わらず熱中症対策が必要だと心にとめておく必要があるでしょう。

7月~8月の熱中症対策

当然ながら、熱中症対策は7月~9月に限らず、その前後も気温や湿度を見ながら警戒していかなければなりません。特に酷暑の続く7月~8月は、エアコンを使って常に快適な温度にしておく、お散歩の時間帯に気を付ける、水分補給がいつでもできるようにしておくなどの基本的な対策が不可欠です。

9月の熱中症対策

9月に差し掛かっても、7月や8月と同じくらい暑くなる日が続く傾向にあります。秋の始まりを感じるような日があるかもしれませんが、朝晩は気温が下がっても日中に急激に気温があがることは多々あるでしょう。温度や湿度、愛犬の様子をこまめに把握しながら、継続した熱中症対策を行っていかなければなりません。

気温差が激しくなると、それだけで体力を消耗し免疫力が下がりやすくなります。9月は、夏場のダメージが体に影響し表面化しやすい時期でもあることから、風邪などにも注意してあげましょう。

暑さに弱い犬種もいる?

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ひと昔前までは、犬は屋外で飼われることも珍しくありませんでした。現代は室内犬が増えてきていますが、昔のイメージから犬は暑さに強いと勘違いされることもあります。

しかし、夏場の気温は年々高くなってきており、昔と今とでは環境も違ってきています。犬が暑さに強いという思い込みは、あらためた方がよいでしょう。

特に暑さが苦手な犬種とは

犬種によって、暑さへの耐性が異なることをご存じですか?もちろん、どの犬種であっても、現代の環境であれば熱中症対策は必須です。特に、もともと寒い地域を原産国とする犬種は暑さへの耐性が低めで、注意しなければなりません。

寒い地域を原産国とする代表的な犬種は、グレートピレニーズ、ボルゾイ、シベリアンハスキーです。寒さに負けないように、分厚い被毛を持っていることが、暑さへの耐性を弱める要因となります。分厚い被毛によって体に熱がこもりやすく、熱中症になりやすいのです。

また、パグやブルドッグ、シーズー、ペキニーズなど鼻が短い犬種も暑さには弱い傾向にあります。鼻が短いと、ハアハアと呼吸をして熱を放出することが苦手です。こうした犬種は、特に熱中症になりやすいことを心得ておきましょう。

肥満の子やパピー、シニアも要注意

先ほどご紹介した犬種に限らず、夏場は熱中症に気を付けなければなりません。体温調節が苦手な肥満の子、パピー、シニアは、そのリスクがより高まることを覚えておきましょう。

秋の熱中症とは?

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秋とついたからといっても、症状が夏の熱中症と変わるわけではありませんが、意外にかかることが多いのが秋なのです。特に夏の疲れが溜まっている子にとっては、命に関わる危険性もある怖い病気です。

そしてもう涼しくなってきただろう……という油断が一番怖いのです。犬の体感温度と人の体感温度は違います。感覚的にいうと、人がちょうど良い気温でも犬にとっては暑いというほどズレがあります。

ですから油断せずに対策が必要になってくるのです!次からは対策を紹介していきます。

秋の熱中症対策ってどんなこと?

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それでは秋の気候に合わせた注意すべきポイントについて、解説していきます!

水分補給を忘れずに!

やはり基本は水分補給です!秋になると涼しくなってくる為、犬もあまり水分をとらなくなることがあります。また少し気温が暑くなっていても、夏程過敏になって飼い主さんが水を取り替えないことがありますので、こまめに取り換えることを意識しましょう。

そして一度にゴクゴク飲ませずに、こまめに補給することが大事になってきます。よく見ていてあげましょう。

部屋の中は室温・湿度に注意!

秋になると雨が降りやすくなる為、部屋の中で過ごすことが多くなるかと思います。特に9月は台風が最も多いと言われていて、気圧も不安定になります。そうなると洗濯物を外に干せなかったりして、更に部屋の湿度も上がるかと思います。

犬は高温にも弱いですが、湿度にも弱いのです。ですが私達の感覚で過ごすと、「少しムシムシするけどエアコンをつけるほどでもないかな?」と思って、エアコンを切って出かけてしまう飼い主さんも意外に多いのではないでしょうか。

ですがこの時期が一番部屋の中の熱中症に注意が必要ですので、10月上旬あたりまでは特に留守番時はエアコンを利用して過ごさせた方が良いでしょう。あとはクールグッズもしまわないで置いておくと良いかと思います!

外飼いの場合も対策を

秋になったから、すだれはいらないかな?と取ってしまうのはまだ待ってください。秋はまだまだ暑い日があるのはもちろんのこと、湿度が高くなる日も多い為、犬小屋の中も空気がこもってしまうことが多いのです。

ですのでそうした際に犬小屋の外で過ごせるように、すだれやグリーンカーテンで日陰をキープしてあげましょう!

散歩は引き続き涼しい時間帯に!

盲点になりがちなのが、散歩する時間。まだまだ秋に入っても昼間は暑くなりやすいので、散歩は朝・夕にしましょう!

その子その子に合わせたケアを!

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秋に入ってからもエアコンは使った方がいいですが、中にはエアコンが苦手な子もいるでしょう。そうなるとその子の体質も気にする必要が出てくるかと思います。また夏も体調不良だった子は免疫が落ちてしまっていることは明らかですよね。

そして犬は寒さに強く暑さに弱いというイメージが強いかと思いますが、反対に暑さに強く寒さに弱い子がいることを忘れないようにしましょう。最低でも自分が飼っている犬がどちらに属するかは知っておき、その子に合わせたケアをしましょう!

著者情報

UCHINOCO編集部

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