猫の怖い病気……腎臓病について解説‼

猫は、かなりの高確率で腎臓病にかかってしまいます。よって、長生きの秘訣は腎臓病とうまく付き合っていくことでもあります。本記事では、猫における腎臓病について、出来るだけわかりやすく噛み砕いて説明します。 2019年07月18日作成

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猫の腎臓病とは

腎臓は、血液中の老廃物を尿として体外に排泄する臓器です。
もっと具体的に言えば、尿を濃縮する臓器です。
体にとって非常に大切な役割を果たしているので、少し障害されたくらいでは症状は出てきません。腎臓機能の75%以上が障害を受けると、ようやく症状が現れます。

尿は水より重い

尿中には、体から出た老廃物が溶けているため、健康な尿は水よりも重くなります。
濃い尿を作るためにはエネルギーが必要になり、逆に薄い尿を作るためにはそれほどエネルギーは必要ではありません。

腎臓病は、濃い尿を作れなくなる病気と言い換えることも出来ます。

猫と腎臓病

では、なぜ猫で腎臓病が多いのでしょうか。

もともと猫は、古代エジプトに起源を持つ砂漠の動物です。
乾燥地帯において水分は貴重ですので、体から失われる水を減らすために、猫は他の動物よりも少量の濃い尿をします。尿を濃縮するために、腎臓にはかなりの負担がかかります。
腎臓への小さなダメージが蓄積して、高齢になると腎臓が悲鳴を上げてしまうのです。

腎臓病の症状

腎臓病による症状には、以下のようなものがあります。

・尿の色が薄くなる
・尿の量が増える
・水を飲む量が増える
・食欲が落ちる
・体重が落ちる
・よだれが増える、吐く
・口臭がする
・毛ヅヤが悪くなる
・歯茎や耳などが白くなる

吸水するタイプのトイレでは、尿の濃さや量などの判定は難しいことがありますが、他の症状も含めて気になることがあれば、すぐに動物病院で検査を受けましょう。

腎臓病の治療

一度障害された腎臓の細胞は、治療をしても元には戻りません。
腎臓病の治療の目的は、体内の毒素排泄を補助し、残った健康な腎臓の細胞を出来るだけ長持ちさせることになります。

輸液療法

水分を補給することで尿量を増やし、毒素の排泄を助けます。
また、腎臓病の猫は様々な程度の脱水を起こしているので、輸液によって是正します。
脱水は、腎臓へ流れ込む血液の量を減少させます。すると腎臓への栄養が少なくなり、残っている貴重な健康な腎細胞が障害されてしまいます。これは、腎臓病を悪化させる悪循環となるので、脱水状態を放置することは危険です。

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血管拡張薬

脱水により血液の量が減少すると、体は血管を収縮し、血圧を保とうとします。
血管が細くなると、腎臓への血液が少なくなり、栄養が足りなくなります。
血管拡張薬は、腎臓への栄養を増やすことと同時に、全身の過度な高血圧を防ぐ一助にもなります。

リン吸着剤

リンは腎臓にとって毒性の高い物質です。
リンの吸収は主に食事からされますが、リン吸着剤はフードに含まれるリンを体内に吸収されるのを抑える働きがあります。

輸血、造血剤

意外に思うかもしれませんが、腎臓では骨髄に赤血球を作る指令を送る物質を分泌しています。
腎臓病によってこの物質が減少すると、骨髄からの新しい赤血球の産生がされなくなり、慢性的な貧血(腎性貧血)が起こります。
貧血が重度の場合には、この赤血球産生を促す物質を注射したり、輸血を行うこともあります。

腎臓病の予防

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何も対策をしないでいると、猫は高確率で腎臓病になってしまいます。

腎臓病予防として代表的なものは、食事管理です。
腎臓に負担をかける、リン、ナトリウムを制限した食事を与えることが推奨されます。
人間の食べるものをあげるのも厳禁です。猫が好きなイメージのある鰹節や煮干しも、塩分が高い食品となっています。

飲水量や尿量にも気を配り、異常が認められたら獣医師に相談しましょう。
早い段階で腎臓へのケアが出来たなら、それは長生きに繋がります。

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