インコを飼育、実は大変……という噂は本当?

インコを飼う際にデメリットを事前に把握しておくと、その飼育の難しさに対処できるでしょう。犬や猫と比べて、神経を使う部分があることも事実です。インコは寿命が短いため、飼育に対する意識を高めることが大切です。 2019年06月04日作成

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インコを飼うのは楽しいことばかりではない?

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インコを飼おうと考えると、魅力的な面ばかりに目が行きがちです。しかし、実際にインコを飼っている人たちの話を聞くと、それなりに難しい側面もあることがわかります。

価格は犬や猫に比べて安価で、法定の予防接種が必要ないため医療費も抑えられると思われがちです。しかし、これらの面だけに目を奪われてしまうと、実際に飼い始めてみて初めて分かる大変さも存在します。

鳴き声が大きい

インコは予想以上に大きな声を出します。これはインコを飼う人々にとって共通の問題でもあります。インコは鳴き声を通じて感情を表現します。例えば、通常と違う鳴き声をしている場合、それは餌に不満を持っていることがほとんどです。

与えた餌が何であれ、食べることができるのか疑問に思うこともあるでしょう。しかし、新しい餌などが受け入れられない場合、インコは変わった鳴き声で飼い主に不満を伝えることがあります。

生活音に過剰反応を示すことがある

飼い主が日常生活で行うこと、例えば掃除機の音や水の音などは、多くのインコにとって苦手なものです。例えば、調理中にインコが突然大声で鳴き始めた場合、それはインコがストレスを感じているサインかもしれません。こうした状況で飼い主が怒鳴ったりすると、逆効果になることがあります。

静かに話しかけ、なだめるような言葉をかけることが、インコにとって必要です。コミュニケーションは難しいと感じることもあるかもしれませんが、辛抱強くコミュニケーションをとっていくことで、必ず伝わるようになります。ただし、これには時間と忍耐が必要です。

フンが散乱する

インコの排せつは、おおよそ30分に1度のペースです。部屋の中でインコを自由に飛び回らせていると、フンが至るところに散らばることがあります。部屋中のフンの掃除は、インコを飼っている飼い主にとってはよくある作業です。インコはトイレの場所を覚えることはありませんので、飼い主は忍耐強く掃除をする必要があります。
これはインコを飼う上で欠かせない最低限のお世話です。掃除が手間だと感じる場合は、インコの飼育は難しいかもしれません。

羽づくろいからフケが出る

羽づくろいをしていると、ときに羽根が抜けることがあります。同時に、フケも多く出ることがあります。これにより、多くのフンとフケの清掃が必要になることがあります。
これも、インコを飼育する際に起こる一般的なことです。飼育初心者は、これらのことが飼育の一環であることに戸惑うかもしれませんが、これはインコの自然な習性です。

インコに話しかけながらしつけをする

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インコが大きな声を上げて騒いでいる場合、一定程度は無視することが必要です。なぜなら、その騒ぎに反応してしまうと、インコはますます大きな声を出すようになることがあるからです。
ただし、長時間にわたって奇妙な鳴き声が続く場合は、インコの健康に悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。鳴き声が異常だと感じた場合、正しい対処を検討し、必要に応じて獣医の診察を受けることをおすすめします。

室内で放し飼いするのは危険

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インコを自由に室内で放し飼いするのは、さまざまな危険が伴います。排せつの問題には先ほど触れましたが、部屋が汚れるだけでなく、飼い主の健康にも害が及ぶ場合があるので、気を付けなければなりません。

インコやオウムやハトなどは、クラミジアという細菌を持っていることがあります。個体が病気などで弱っているときには、この菌を多く保有しているといわれています。クラミジア菌はフンに含まれますので、乾燥したフンが空気中に舞い、それを吸い込んでしまうと「オウム病」にかかってしまうのです。そのため、排せつしたフンはこまめに掃除することが必要となります。

それ以外にもインコ自身に危険が及ぶことがあるので、確認しておきましょう。

食べ物を出しっぱなしにしない

鳥は何でもついばんで食べようとします。一般的に食べてはいけないものは、チョコレートやネギ類、アルコールや菓子類などさまざまありますが、室内の観葉植物や金属類などを口にすることもあるので、室内に放すときには注意しましょう。

インコを見失わないよう気をつける

部屋の中で放しているときに、家具や家電などの隙間に挟まれてしまうこともあります。飼い主が気づかずに長時間そのままにしていると、命を落とすことになりかねませんので、気をつけましょう。

逃げ出さないないよう気をつける

放し飼いをしていると、窓や玄関を開けたときに、外に飛んでいってしまうケースも見られます。放し飼いはおすすめできませんので、室内で放してあげる時は、短時間にするなど、家族で話し合いをすると良いでしょう。

インコに限らず動物の飼育は大変!

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インコの飼育の難しさや、理解しておくべき習性などについて解説いたしました。インコに限らず、犬や猫、その他全ての動物の飼育は大変なものです。命を預かるということにおいて、ラクなものは一つも無いと言ってもいいでしょう。楽しいことも大変なことも、全て受け入れることができる人だけが、動物の飼育を行う資格があるでしょう。

インコを飼育する上で知っておくべき習性や、飼育における傾向などを理解することで、トラブルが起きたとしても対処することは可能になるはずです。しっかり動物と向き合い、丁寧にお世話を続けていれば、最高のパートナーとなってくれるでしょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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