子犬のしつけはどの順番で行えばよいのでしょうか？

最初はなかなかうまくいかないものですが、トイレの場所を定めて、そこで排せつが出来るように飼い主は声をかけて促してあげましょう。トイレの場所がわからない場合には、子犬はとても戸惑います。それはお迎えをしたその日がスタートだと思ってください。トイレの場所というのは、これからのトイレトレーニングにとって、必ず必要なものであり確実に教えておきたい場所でもあるのです。

子犬はまだまだ、尿を体内に溜めておくことができません。少量を頻回排泄するということで、なかなか正しい場所にまで間に合わず、お漏らしをするという場面も多々あります。そこを理解しながら、トイレトレーニングは最初に開始してください。

子犬によっては覚えの早い子と、遅い子がいます。その差は結構ありますが、まずは飼い主が根を上げないようにして、根気よく教えることが大事です。トイレを決まった場所でするということを最低限の目標として、まずは頑張ってみてください。

アイコンタクトは、これから長く過ごしていく家族同士の最大のコミュニケーションです。言葉を交わさない分、目でものを言うという手段は犬と飼い主の中に通い合うあたたかな交流なのです。このアイコンタクトは、子犬がやってきたらすぐに始めるべきでしょう。

最初は食べても良いボーロなどの優しいおやつを使います。飼い主はおやつに集中させてそのボーロを、自分の目の前まで運びます。そして何とか目を合わせるようにしてきちんと目が合えば一口与えるという方法で何度も繰り返します。そうする間に、アイコンタクトが出来るようになります。

アイコンタクトが上手な犬というのは子犬の頃からたくさん練習を積んでいる場合です。飼い主も時間が許す限り、アイコンタクトを取って、子犬にたくさん声を掛けることがコツです。この繰り返しで子犬はアイコンタクトが得意になります。アイコンタクトが得意な子犬は何かと得をします。成犬になってからも人の目を良く見ます。何をするときでもアイコンタクトは基本になるのです。

生活が少しずつ落ち着いてくると、甘噛みが始まります。子犬は乳歯から永久歯に生え変わる時期に、とても歯が痒くなります。そしてついつい、飼い主の指を噛んでしまうことがあります。何でも噛みついてしまうので、飼い主も驚いてしまうほどです。ただ、これは子犬の成長過程で誰もが通る道なのです。

甘噛みを禁止すること自体も根気が必要なことです。あまりにも興奮状態になっている子犬に「ダメ」という言葉はなかなか通用しません。ただ、危険なことにつながるのでとにかく、飼い主は「ダメ」と言って、その遊びを中断して子犬に知らしめる他ないのです。甘噛みは、子犬のしつけの段階で最初にぶち当たる壁でもあります。

生後3か月を過ぎる頃に甘噛みが始まり徐々に収まる時期になると本格的なコマンドを入れるようにしてみてください。最低限でも待てと言われたらその場で待つというトレーニングから始めてください。そしてお座りもふせも、最初は何のことかさっぱりわからないという表情を見せる子犬ですが、根気よく繰り返してください。そうすることで段々、飼い主からのコマンドがわかるようになります。このときに、効果的におやつを使うと、早く覚えられるようになるのです。