そのルーツを知りたい!日本犬の歴史について調べてみました

犬は縄文時代から存在していたのでは?という有力は論文もあるほどです。いずれにしても家畜の中では一番歴史が古いと言われているほどです。人の常に一緒に暮らしてきたのが犬という歴史上の内容を検証してみました。 2019年04月02日作成

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日本犬のルーツは?

縄文時代から、犬のルーツは続いていたという報告があるほどです。15000年前から既に狼のような犬が存在したという説もあります。実際に柴犬のような犬の骨が発掘されたという経緯もあるほどです。縄文時代にさかのぼって犬のルーツをたどるとすれば、歴史の深さを感じずにはいられません。

タイプ的には秋田犬や柴犬と同じ遺伝子を持つ日本犬がその時期に存在したということが分かっているのです。その時代には狩猟犬としての活躍が予想されます。今のようにペットという概念は到底、想像ができません。

家畜としての犬から愛玩犬へ

縄文時代の犬は家畜であり、何らか使役を担っていたと予想できます。実際にまだまだ獲物を取って暮らしていたわけです。そして、平安時代のころからは貴族社会の中で犬を愛玩するという認識が持たれるようになりました。歴史の本でも有名な江戸時代の後半には、生類憐みの令が発令されるほど一部の犬は寵愛を受けていました。

時代が流れてもまだまだ野犬も多く、大正時代以降にようやく愛玩犬としての販売なども、日常化していきました。そのころから家畜からペットへの扱いの変化が表れ始めました。まだまだ市民権を得るまでには程遠い存在であったのは間違いありません。野犬から愛玩犬になるまでの時間は膨大にかかり、犬にも不遇の時代もあったのは確かです。

西洋の犬に人気をさらわれる

外国産の小型犬が多く輸入されるようになった頃には、日本犬の人気も下がり始めました。まったく姿形の違う犬を比べても、圧倒的に西洋の犬のインパクトが強く、人々の興味がそちらになびいてしまったのは否めない状態だったのです。

戦後・犬の立場は?

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戦後の1950年代のころから「飼い犬」という言い方が主流になりました。室内犬のブームに火が付いたのが1960年代でした。但しこの時期には日本犬というよりも外国産の犬が室内犬としての人気を博していました。

一方で日本犬は番犬としての立場を少しずつ確立され始めました。いわゆる日本犬と呼ばれる犬は次の通りです。

・秋田犬
・紀州犬
・甲斐犬
・四国犬
・北海道犬
・柴犬

です。既に天然記念物に指定されているほどです。それ以外にも日本犬には種類があります。上記はいわゆる「和犬」と呼ばれる種類です。それ以外の任犬としては

・土佐闘犬
・日本テリア
・狆
・日本スピッツ

が認められているのです。

不運な時代を乗り越えて

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その時代によっては犬が受ける待遇は低く、食用にされていた時代も悲しいことに現実にありました。また、命あるものとしての存在というよりも命を軽くとらえ、犬を的にした武術などが流行した時代もありました。戦争やそのような不運な時代を乗り越えて、ようやく光を見出したのが絶滅を超えて今も命をつないでいる6犬種の日本犬の存在です。

人間の暮らしぶりが変わると共に、犬の生活も徐々に変わりつつありました。日本の起源と共に歩んできているわけです。不遇の時代を超えて、人間の発展と共にすべての犬種が発展したわけではありません。どうしても絶滅を余儀なくされた犬種もいました。日本犬の種類は本来、数多く存在しました。それが現在6犬種にまで絞られてしまったのは、品種の絶滅が避けられない環境にありました。

ハイイロオオカミの遺伝子を継ぐ犬

現代には姿形が変わってしまっていても、日本犬のルーツは間違いなく、オオカミなのです。それは研究に結果、明らかになっていることなのです。犬はどのような待遇を受けても、人の側にいました。その犬の忠誠心というのは、いつの時代にも本来変わることがなかったはずですが、人の犬への気持ちには今ほどの愛着がなかった時代もあったのは確かなことです。

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UCHINOCO編集部

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