猫が嫌がる苦手な音ってなに?

日常で出しているその音、猫にとってはとても苦手な音かも知れません。
生活の中で少し気をつけて欲しい些細な音をご紹介します。 2019年03月17日作成

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帰ってきたら、猫が毎回玄関の前でお出迎えしてくれる。飼い主にとってはとても嬉しい瞬間ですが、静かに帰ってきても必ず猫にはバレています。
これには猫の驚くべき聴力の良さに秘密が隠されています。

猫は犬よりも聴力が優れている?

猫が人間よりも聴力が優れていることは、周知のことだとは思います。
では犬と比べたらどうでしょうか?
実は、聴力の良さは圧倒的に猫の方が優れているのです。
音域という低い音から高い音、どの程度聞こえるかを具体的に数字で表すとこのような差が出てきます。
人間 20~20000Hz
犬  40~45000Hz
猫  40~75000Hz
猫は犬の約二倍以上の可聴域の広さがあります。
可聴域とは低い音から高い音、どの程度聞き取れるかの範囲のことです。
猫は40Hzの低音から75000Hzの高音という広範囲に渡って聞き取ることができる聴力の良さなのです。
しかし高音はよく聞き取れますが、低い音は人間と比べると聞こえにくい音のようです。

猫はどんな音が苦手なの?

人間と比べると遥かに耳が良い猫には苦手な音が多いです。
私たちが聞き取れないレベルで様々な音が聞こえているので、それには納得することでしょう。
日常生活で何気ないその音。
猫にとってはストレスを感じる音かも知れません。
猫のとくに苦手な音をご紹介いたします。

⑴掃除機

ほとんどの猫はこの音が嫌いです。掃除機の音は苦手な音No.1といっても過言ではありません。
まず猫は大きな音が苦手です。それに加え、掃除機が出す機械音です。
私たちには聞こえない高音の音が出ていて、猫にとっては怖いものでしかないです。
人間にとっては掃除道具の一つでも、猫にとっては何者かわからないので、きっととても怖いものに見えるでしょう。
これと同様で、ヘアドライヤーなども大きい機械音なので苦手なうちの一つです。

⑵男性の低い声

男性の方にとっては、とても切ないお知らせですが、これは生物学上仕方のないことなのです。
なぜかというと猫同士が喧嘩する時も、低い声で「にゃーぁ゛あ゛」と威嚇し合うのです。ですから低い声というのは、それらを連想するので苦手な音になっています。猫は高音でゆっくりとした音を好むので、男性の声より女性の声の方が好まれるということです。猫が悪さをした時には、低い声でダメだよと伝えた方が猫には伝わりやすいです。

⑶爆破音など大きい音

くしゃみなどをして、猫が飛び跳ねて向こうへ逃げていく経験をしたことはありませんか?猫は聴覚が優れているので、くしゃみでさえも大きな音に聞こえとても驚いてしまうのです。
大きく咳き込むのも、あなたが突然怒りだしたと猫は勘違いしてしまうかも知れません。
また雷などの音も、私たちでは想像がつかないぐらい怖い音に聞こえるのでしょう。ベッドの下に隠れて出てこないのも納得です。
それぐらい猫の聴覚は敏感で優れているのです。

しつけなどに音を利用することはできる?

これは端的に言うと、出来ます。しかしお伝えしてきた通り猫はとても聴力が優れているので、与えるストレスは凄まじいものです。
私たちには聞こえない音が猫には聞こえているので、きっと上記のような苦手な音をしつけの一環に使うことは有効だと思いますが、あまりオススメはしません。それをふまえてしつけに使ってください。
ダメなことをしたら、両手をパンと叩き、目を見てダメだよ?
と伝えることはその中でも有効です。両手を叩く音も、大きい音を出そうと強く叩かなくても、軽くパンッ!程度で大丈夫です。
しかし頻繁にしたら猫に多大なストレスを与えるので、やむを得ない場合のみ使うようにしてください。

このように日常の生活の中で、猫にとってはストレスになる音はたくさんあります。全てを気にして生活ということは難しいですが、気にかけてあげるだけでも猫にとってはとても居心地が良い環境になります。
大きな三角耳は見た目もとても可愛いですがそれだけではなく、とてつもない聴力の良さだったと驚きのことでしょう。音に注意して猫が居心地良い環境を作ってあげましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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