「うさぎは寂しいと死ぬ」は間違い!そう言われる理由を検証

うさぎにまつわる都市伝説にこんなものがあります。「うさぎは寂しいと死んでしまう」。こう言われていることから、うさぎを飼う時にわざわざ2羽飼う人もいます。本当の真相はどうなのでしょうか?なぜそのようにいわれるようになったのか?今回の記事は、この辺りの真相に迫っています。
2019年03月07日作成

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うさぎは寂しくても死にません

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まずは、結論から述べましょう。うさぎは、寂しさで死ぬことはありません。だから、うさぎを飼育する際は1羽でも問題ありません。

なぜ「うさぎは寂しいと死ぬ」と言われるのか?

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「うさぎは寂しいと死ぬ」と言われる所以は、デリケートな体質にあります。うさぎは、ストレスに弱い動物です。

構ってもらえないとストレスを抱えて、食欲不振や体調不良になることがあります。

うさぎは、24時間以上食事しないと死ぬことがあるため「うさぎは寂しいと死ぬ」という話が広まったのです。

24時間も食事しないのは稀なケースなので、過剰に心配する必要はありません。

うさぎの体調不良は分かりにくい

うさぎは体調不良を表に出さない動物なので、飼い主は体調不良に気づかないことが多いです。

うさぎが体調不良を表に出さない理由は、自然界での生き方にあります。自然界のうさぎは、肉食動物の捕食対象です。

体調不良を表に出すと、すぐターゲットにされるため、体調不良を表に出さないようになりました。

自然界で生きていないうさぎにも、この性格はDNAで受け継がれています。

お留守番はさせても問題なし

寂しいとストレスを感じるのであれば、留守番させて良いのか心配になりますが、させて構いません。

ただ、数日間も留守番させるのはNGです。餌の交換やトイレの交換ができないですし、急なトラブルがあった時に対処できません。

数日間家を空ける際は、ペットホテルか知り合いに預けてください。

うさぎがストレスを感じる時ってどんな時?

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うさぎは、次に挙げる理由を原因にストレスを感じます。飼い主は気をつけてください。

縄張り意識

多頭飼いしている場合は、気をつけてください。うさぎは、縄張り意識が強い動物なので、縄張り争いのストレスを抱えます。うさぎは、どちらかと言うと一羽で飼うのが望ましい動物なのです。

環境変化

「多頭飼いになる」「ケージが変わる」「湿度&温度が変わる」「飼い主が変わる」など、うさぎは、環境が急に変化するとストレスを抱えます。なるべく、一定の飼育環境を保ってください。

綺麗好き

うさぎは綺麗好きな動物なので、汚い環境を嫌います。飼育ケージが汚いとストレスを抱えてしまうので、綺麗に保ってあげてください。

トイレの交換や餌の交換は、毎日行いましょう。撫でたりブラッシングすると喜ぶでしょう。

騒音

大きな音が鳴る環境にいるとストレスを抱えます。静かな部屋に移してあげてください。もともと騒音に囲まれている環境なら、うさぎを飼うのはやめておいた方が良いです。

スキンシップ

スキンシップが不足するとストレスを感じます。しかし、かまいすぎるのもストレスの元です。あんばいが難しいところですが、普通に可愛がってあげれば問題ありません。

電気コード

うさぎをケージから出して部屋を走らせる時は、電気コードに気をつけてください。うさぎは物をかじる癖があるため、電気コードをかじってしまいます。

感電して死んでしまうかもしれません。死ななかったとしても、感電にびっくりして、ストレスを感じる可能性があります。

うさぎが寂しい時の行動

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うさぎは寂しくても死ぬことはありませんが、寂しい時にはやはり何かしらサインを出しているものです。次のような行動が見られることがありますので、注意して見てあげましょう。

・噛む
・自分の毛をむしる
・足ダン(スタンピング)

うさぎは、ケージの中で留守番させられている時や、構ってもらえない時などに、ケージなどを噛んだり、飼い主に噛みついたりする行動を見せることがあります。

また、寂しさを紛らせる行動として、毛づくろいにとどまらず、毛をむしり取ってしまうこともあります。これが癖になると、繰り返し毛をむしり、毛が薄くなってしまいますので、早めにやめさせてあげるようにしましょう。撫でてあげるなどのスキンシップをして、うさぎとのコミュニケーションを取ると良いでしょう。

うさぎの「足ダン」を聞いたことはありますか?うさぎは、意思表示をする際に、後ろ足で床を踏み鳴らす行為をします。主に、危険を察知した時や、ストレスを感じている時、寂しい時、嬉しい時、モノを催促する時などです。

寂しくて構ってもらいたい時にも足ダンをすることがありますが、足ダンをすればかまってもらえると、頻繁に足ダンすることを覚えてしまいますので、注意が必要です。日頃から、うさぎがストレスを感じないような環境、遊ぶ時間などを作ってあげると良いでしょう。

うさぎが鳴いたら要注意!ストレスのサインです

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うさぎが、「キュー」と高い声をあげたらストレスを抱えているサインです。何がストレスの原因になっているのか追求してください。

ちなみに、「ぶうぶう」鳴くこともあるのですが、これは鼻が鳴っているだけなのでストレスのサインではありません。

著者情報

UCHINOCO編集部

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