日本における野良猫の問題とペットの幸せを考えよう!

数多くの野良猫が殺処分されています。駆除されないようにするためにはどうすべきか、そしてペットの幸せとは何なのかを考えてみましょう。
2019年01月18日作成

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日本ではどれほどの猫が殺処分されている?

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テレビなどで放映されることで、譲渡会などが広く知られるようになりました。保健所やセンターから譲渡数は年々増えていますが、犬に比べるとまだ猫の割合は低く、環境省によると平成29年度の殺処分数した犬は8,362匹、猫は34,854匹で計43,216匹となっています。

東京都でも殺処分ゼロに向けた本格的な取り組みがスタートしました。
オリンピックに向けた「2020年に向けた実行プラン」では、殺処分ゼロの早期実現について「適正飼養や終生飼養の更なる普及啓発等による引取数の減少、新たな飼い主への譲渡機会の拡大を図る必要がある」と記されています。

17年11月22日に開設された東京都動物情報サイト「ワンニャンとうきょう」には、東京都動物愛護相談センターで譲渡対象となっている犬や猫の情報のほか、都内で活動する登録ボランティア団体による譲渡会などの情報が載っています。11月は東京都の動物譲渡促進月間となっています。

保護団体との連携で殺処分ゼロをキープしているのが「神奈川県動物保護センター」です。平成29年度も殺処分ゼロ。ボランティア団体が主催する譲渡会の会場として一室を提供するなどセンターでも可能なことを行うなど、積極的に連携をはかり、持ち込まれる犬猫の飼い主探しを行っています。

野良猫における被害、社会問題とは?

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野良猫が増えた理由はみんなが放し飼いにしていたからです。少し前までは去勢・不妊手術が一般的ではなかったため、あっという間に野良猫が繁殖してしまったのです。

野良猫が増えたことでエサをやる人と糞尿に対して文句を言う人が出てきて、近所同士がいがみあい、ついには社会問題、環境問題にまで発展したのです。

自宅の周りに糞尿をされれば臭いし、車を傷つけられたら、やはり迷惑がる人が出てきてもとうぜんのことでしょう。迷惑がる人と守りたい人が対立したまま、平行線が続いていましたが、どちらも野良猫を減らしたいと思っているので、住民が団結して取り組もうということになりました。

それが「地域猫活動」です。

全国で年間数万頭の猫が保健所に持ち込まれ、殺処分されています。まずは、これ以上増えないように去勢・不妊手術を施して減らしていくこと。また、毎日決まった時間に決まった場所で猫に食事を与え、終わったら掃除するという活動です。地域猫活動では手術済みの猫の耳にVカットを入れることで猫を把握しています。

活動をしているのは地域住民で、行政が手術の助成金を給付するなどして対策を進めている自治体もあり、どんどん進んでいます。

「アニマルウェルフェア」という考えって?

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「アニマルウェルフェア」(Animal Welfare)は、Animal=動物、Welfare=福祉となり、直訳すると「動物福祉」となります。もともとは家畜に対する考え方で、1964年にイギリスで出版されたルース・ハリソン著『アニマル・マシーン』が大きな反響を呼んだからです。

翌年にはドイツ語版、オランダ語、ノルウェイ語、デンマーク語、そしてアメリカと世界中で出版されました。この本では近代畜産における家畜飼育の虐待や、薬剤多投による畜産物の汚染が書かれていて大きな社会問題となったのです。

英国議会が立ち上げた「集約畜産下での家畜のウェルフェアに関する専門委員会」では、「すべての家畜に、立つ、寝る、向きを変える、身繕いする、手足を伸ばす自由を」という基準を提唱。このような動きから劣悪な飼育環境を改善させることとなったのです。

これらは家畜だけでなく、ペットにも当てはまります。
物言わぬ動物を虐待したり、劣悪環境の繁殖業者などのニュースがときどき流れますが、聞いているだけで胸が痛くなるようなものです。

「アニマルウェルフェア」は、人間の管理下で生きるすべての動物に苦痛のない生活を与えようという考えのことです。

1空腹と渇きからの自由
2不快からの自由
3痛みや傷、病気からの自由
4正常な行動を発現する自由
5恐怖や苦悩からの自由

「アニマルウェルフェア」には上記の「5つの自由」という指標があり、家畜だけでなくペットを含め、あらゆる動物のウェルフェアの基本として世界中で認められています。


人の言葉を発することができない猫なので、何が「幸せ」だと感じているのかは私たちにはわかりません。猫の表情や態度をしっかりと観察し、そして少しでも居心地のよい環境に置いてあげることが飼い主の務めではないでしょうか。

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