猫の健康のバロメーターである排泄物を観察しよう。〜オシッコ編〜

猫は体調が悪くても具合が悪いと飼い主さんに伝えることは出来ません。
飼い主さんが、猫の健康状態をしるのに役立つのが猫の排泄物であるオシッコです。
どんなオシッコが正常なのか検証して行きます。
2019年01月07日作成

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猫の排泄物(尿)授乳期

授乳期の子猫は自分で排尿をすることができません。
母猫がいれば子猫のお尻を舐めて排尿を促しますが、母猫がいない場合はその役目を飼い主さんがする必要があります。
飼い主さんが母猫に代わって子猫をマッサージして排尿を促してあげます。
ガーゼなどを濡らして、お尻を軽く押してあげると子猫は排尿します。
尿が出ない時は、尿が貯まっていないか、やり方が間違っているか、あるいは何か病気がある可能性がありますので、獣医師に相談しましょう。
閉塞などで排尿することが出来ないと、腎不全を起こし、注意が必要です。
この時期の猫の尿はミルクしか飲んでいませんから、ほとんど色もなくニオイもしない尿が正常な尿です。
有色や異臭がある場合は病気が疑われますので動物病院に連れていきましょう。

猫の排泄物(尿)離乳期以降

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授乳期から離乳期に入り、猫は自分で排尿できるようになります。
尿の回数は、成猫で1日に1回から3回程度ですが自分でトイレが出来るようになったばかりの子猫は尿の回数がとても多いです。
水分をどの程度取っているかによって尿の回数は違って来ますがなかには、2から3時間に1回排尿をする子猫もいます。
その程度であれば経過観察で大丈夫ですが、5分から10分おきに排尿に行く場合は膀胱炎などの可能性が疑われます。
逆に排尿回数が異常に少ないのも注意が必要です。十分な水分摂取ができていない可能背も考慮されます。
どちらの場合にも動物病院に連れて行きましょう。
この時期の猫の尿の色は黄色でニオイはあまりしません。
いつもと違う色の尿をしたり、尿のニオイが「生臭い」などと変だと感じたら動物病院に連れて行きましょう。
また排尿時に猫が辛そうな様子だったりしても病気が疑われますので、動物病院に連れて行ってあげて下さい。

猫の排泄物(尿)の適切な量とは?

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猫の排泄物(尿)の回数や色は健康のバロメーターになりますが、それ以外にも尿の量も健康のバロメーターになります。
猫の平均的な尿量は、猫の体重やフードの種類などにより個体差がありますが1日22~30ml/1kgといわれており、4キロの猫で100ml程度だと言われています。
尿量は、多すぎても少なすぎても問題です。
腎臓機能が低下すると尿の濃縮がうまくできず、尿はうすく、尿量は増えます。
いつもと尿量が違うという場合には、動物病院に連れて行きましょう。
猫の尿量をどうやって計っていいのという飼い主さんもいると思いますが、ペットシーツを使用前と使用後の重さを計ればその日の尿量をある程度計ることが可能です。
またシステムトレイの場合には、尿を吸収するシートを外しておけばトレーに溜まった尿を計ることができます。
尿量が増えるということは、水の摂取量も増えるということになりますので、「最近水を異常によく飲む」などの症状がある場合は注意が必要です。

猫は自分が体調不良になった時に、それを飼い主に伝えることができません。
しかし、猫の排泄物(尿)の変化から体調不良に気付くことができる場合があります。日ごろから気にかけておくと病気の早期発見につながる可能性があります。

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UCHINOCO編集部

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