犬の血液検査で予防できる病気とできない病気ってあるの?

動物病院では年に1度の血液検査を行うことを推奨しています。血液検査で何がわかるのでしょうか?また血液検査だけではわからない病気の種類もあるのでしょうか?今回はワンちゃんの血液検査について考えてみました。 2018年12月31日作成

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血液検査でわかることは?

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犬は言葉を発しない分、血液検査などのデータが体調管理に役立つ場合がほとんどです。例えば健康診断を受ける際には、病気もない状態で受ける血液検査になります。つまり正常なデータがそこに出そろうわけです。今後、もしも病気をしてしまった場合に、過去の血液検査のデータというのは獣医師にとっては大きな資料となります。診断や治療を考える場合にも役立つわけです。体内で起きていることに対しての数字のデータが、病気の有無を知らせてくれるからです。

血液検査の目的はなに?

血液検査には2種類あります。血液検査(CBC)と生化学検査です。例えば一般的に血液中の組織成分を調べることが血液検査と呼ばれるものです。そして血液中の成分を分析して調べる方法が生化学検査というものです。飼い主としては獣医師が「血液検査」と口にする際にはどちらを指しているのかがわかりづらい部分もあります。その時には何をどんなふうに調べるのか?を質問すればよいのです。

血液検査(CBC)の内容

貧血などを調べるために赤血数(RBC)やを調べます。貧血などの場合にはヘマトクリット値(PCV)やヘモグロビン(HGB)を検査します。また怪我や病気の後には炎症や感染の有無を調べるために白血球数(WBC)を最初に調べます。そして血小板の数を調べるためには血小板数(PLT)を見ます。

生化学検査の内容

血液の中に含まれる成分を詳しく分析して、今起きている病気の診断や治療の判断に役立てるために行う検査です。栄養状態は血液中のたんぱく質の量でわかります。これをTP(総たんぱく質)ALB(アルブミン)と呼びます。血糖値の数値はGLU(血糖値)を図ることですぐに判断がつくのです。腎臓系の疾患の情報としてはBUN(尿素窒素)やCRE(クレアチニン)を調べます。腎臓から排出される老廃物を調べることで腎機能の疾患を判別できるのです。

そのほか、肝臓胆道系の疾患にはALT(アラニンアミノトランフェラーゼ)やALP(アルカリホスホターゼ)をチェックします・詳しく内臓系の検査項目を調べていくことでその犬の今の状態を把握することにつながるのです。脂質異常の場合にはTG(トリグリセリド)を調べることで情報が得られます。

犬の体調を知る臨床検査としての役割

一般的な血液検査でわかることは、貧血状態の有無や感染症の有無についてです。主に赤血球と白血球の数を検査することで概ね、今の状態を把握することができます。さらに踏み込んだ検査として生化学検査に進むと主な臓器の今の状態がわかります。

神経系の病気について

神経症状が出ている犬に関しては一概に血液検査だけがすべての情報とは言い難い部分があるようです。例えば血液検査と脳のMRIやCTの結果を踏まえて判断をすることを獣医師は推奨します。血液検査で100%の病名が判明するとは限らないからです。

犬がかかりやすい病気は概ね把握できる血液検査

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病気になった時に初めて血液検査を受ける場合も多いはずです。事前に健康診断を兼ねて血液検査のデータがあると、かなり治療方針を決める際に有利になります。これは飼い主としても安心材料になりますので、年に1度の血液検査の有用性については常に考えておく必要があります。血液検査の数値というのは犬の年齢やその状態によっては比較的流動的なものです。だからこそ、健康な状態での数値が生きてくるわけです。血液検査の意味を改めて考えて健康維持に生かせることが理想的です。

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