雌犬の避妊手術の流れとは?術前から術後の過ごし方を解説

愛犬の健康のためを考えて避妊手術を決意する方も多いのではないでしょうか。でも、避妊手術ってどんな流れで行うの?術後はどう過ごしたらいいの?と心配なことも多いですよね。今回は、雌犬の避妊手術の術前から術後までの流れを順番に解説します。手術を受ける前の心構えができると良いですね。 2018年12月07日作成

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雌犬を飼い始めたら、考えなければいけないことの一つに「避妊手術」があります。ペットショップや獣医さんで避妊手術を勧められることが多いですが、なぜ避妊手術をしたほうがいいのか知っていますか?手術をするメリットとデメリット、手術の術前から術後の流れまでを解説します。大切な愛犬の体のこと、しっかりと考えてみましょう。

TOPIC 01

なぜ避妊手術をするの?

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「繁殖する予定がないなら避妊手術をしたほうがいい」と言われたことありますよね。避妊手術をしたほうがいいのはなんとなく知っているけど、なぜなのかよく分かっていないという人も多いのではないでしょうか。
避妊手術をするメリットは、
・望まない妊娠をしない
・子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気予防
・発情がこなくなるので性格が穏やかになる
・生理がなくなるため過ごしやすくなる
という点があげられます。
この中でも一番の理由としてあげられるのは「子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気予防」です。犬は大体年に2回ほど発情がきて、そのたびに子宮と乳腺が刺激されるため、ホルモンバランスの異常で子宮に膿が溜まってしまったり、乳腺に腫瘍ができてしまう事が多いです。こうした病気は命にかかわるため、繁殖する予定がないのであれば、最初の発情が来る前(子宮や乳腺が刺激される前)に手術をした方が良いとされています。一番最初の発情は大体生後8ヶ月~1年の間に来ることが多いですが、個体差があるため獣医さんに早めの手術を予定している旨を伝え、スケジュールを組んでもらいましょう。

逆に避妊手術をするデメリットもあります。
・麻酔や手術のリスク
・術後太りやすくなる
・一度手術してしまったら繁殖できない
という点があげられます。
麻酔や手術など不安なこともたくさんあると思います。大切な愛犬の体にメスを入れるので、納得いくまで獣医さんと相談してから決めるようにしましょう。

TOPIC 02

手術の流れ~術前から術後まで~

病院によって手術の流れは様々です。一度手術をしたいという相談をして、そこで流れを説明してもらいようにしましょう。今回は一般的な流れを紹介します。

手術の日程を決める

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避妊手術をしたいと相談し、日程を決めましょう。
事前に血液検査を受け、何か異常がないかを確認する必要があります。
手術は一泊の場合が多いですが、送り迎えができて、退院後も様子をみてあげられる日にちを選ぶのが良いです。

手術前日

手術前日はいつも通り過ごしてかまいませんが、無理な運動やトリミングなど普段と変わったことをするのは避けましょう。

手術当日

当日はなるべく穏やかに過ごします。手術では全身麻酔をかけるため当日は朝ごはんをあげてはいけません。お水も朝からあげないように注意が必要です。
予約時間に来院して、問診を受けます。朝から体調をチェックしておき、様子を伝えて異常が無ければそのまま病院で手術の時間まで過ごすことになります。
間違えて朝ごはんやお水を与えてしまった場合は、怒られるからと隠そうとせず必ず伝えるようにしましょう。当日、少しでも体調がおかしいな?と感じたら必ず伝えるようにしてください。些細な変化に気付けるのは飼い主さんだけです。

手術後

お迎えの時間になったら病院へ迎えに行きましょう。
退院時は麻酔からしっかり覚めています。術後の注意事項を説明されるのでしっかりと聞いておきます。
抗生剤や鎮痛剤などの薬が処方されるので、指示通りに飲ませるようにします。10日前後で抜糸を行うため、再度来院をする必要があります。

TOPIC 03

手術後の過ごし方

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手術が終わって帰宅してもいつもよりは元気がないと感じるかもしれません。
避妊手術は開腹手術になるため、去勢と比較すると体にかかる負担が大きく、傷口もやや広くなります。傷口がくっつくまでは10日前後かかるため、その間は必ず安静にするようにしてください。無理に遊ばせたり、過度なお散歩は控え、排泄する程度、気分転換程度のお散歩で済ますようにします。
術後、傷の痛みや手術のショックから食事が出来ない場合があるかもしれませんが、傷口の回復のためにも栄養をしっかり摂取する必要があります。あまりにも食べない様でしたら病院へ相談しましょう。

手術後はお腹に傷口があります。この傷口が気になり舐めてしまったり、足でひっかいてしまうと傷口が開き、治りが遅くなったり、感染して化膿してしまうことがあります。エリザベスカラーと呼ばれる首に巻いてお腹の傷を舐められないようにするものを使用したり、マナーベルトで傷口を覆うようにしたり、服を使用したりして、傷口を守るようにします。途中で傷口が悪化している事に気が付いたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。

手術は不安なことが多いですが、手術の知識や術後の過ごし方、注意することを知っていれば、少しは安心することができます。大切な愛犬の体のことなので、獣医さんとよく相談するようにしましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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