雄猫のマーキングに困った!対処法は?~雄猫のマーキングのメカニズムを考えよう~

よく見かける雄猫の”マーキング”という行動、猫にとっては当たり前の行動ですが、飼い主には少々困る事も。どうしてマーキングをする必要があるのかを知れば、対象方も見つかります。 2018年11月04日作成

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TOPIC 01

雄猫がマーキングする意味とは?

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雄猫が家の柱や家具などに顎や頭をスリスリしている所を見かける事があると思います。これが”マーキング”という行動です。

このスリスリは、気分がリラックスしている時にするマーキング行動で、家の中をより安心な場所にしたいという気持ちから自分の匂いをこすり付けているのです。

猫は頬や顎、頭にある分泌線から”フェロモン”という匂いを出します。この他爪とぎもマーキング行動の一つです。

肉球からも人間では分からないフェロモンを出し、爪とぎをする事でその匂いを付けています。爪とぎの時に出すフェロモンは興奮している時や気分が乗っている時です。

どちらのマーキングも、猫が自分の存在を示す大事な行動で、匂いを付ける事が目的ですが、人間にはその匂いは分かりません。

TOPIC 02

飼い主にとって困るマーキング

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家の柱などにスリスリしている程度のマーキングであれば、何も問題はありません。強いて言えば、少し柱が黒ずんでくるぐらいの事です。

しかしながら、飼い主にとっては少々迷惑なマーキングもあります。それは爪とぎです。でもこればかりは雄猫も本能からくるマーキングなので止める事ができません。

特にこの爪とぎによるマーキングは、雄猫の気分の盛り上がっている時に行われます。肉球から出るフェロモンをこすり付けながら、自分の縄張りである事をアピールしたいので、そうそうおさまる事はありません。

TOPIC 03

対処法は?

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雄猫にとって爪とぎは大事なマーキングの一つである事から、飼い主が止めさせたいと思っても一筋縄ではいきません。

爪とぎをしないという雄猫はいませんので、飼い主がして欲しくない所で爪とぎをしないように仕向ける事が最善の道といえます。

ではどんな対処法が皆さんの愛猫にはあっているのでしょうか。猫により好みはまちまちです。次の事を参考に、試してみてください。

好みの爪とぎを探す

これは根気と多少のお金もかかりますが、試してみない手はありません。猫により好みの爪とぎは様々です。

床置きタイプがいい子もいれば、壁掛けタイプの縦置きを好む子もいます。まずはこの形状から探ってみて、次は爪とぎの素材も変えてみましょう。

毎日愛猫を観察していれば、大体の好みが分かる事と思いますが、ソファーによくガリガリしてしまう子は、布タイプの爪とぎが適しているかもしれません。

また、段ボールタイプの方が熱中して爪を研ぐという子であれば、比較的安価で売っているので置く数を増やしてみるというのもいいかもしれません。

市販のフェロモン剤を使う

スプレータイプなどで売っている市販のフェロモン剤を、爪とぎをして欲しくない場所に振りかけるというのも一つの方法です。

自分の匂いではないフェロモンの匂いがすれば、愛猫もその場所を嫌がって爪とぎしなくなる可能性が期待できます。

市販のフェロモン剤が必ず効くという保証もありませんが、実際に爪とぎの回数が減ったという実験結果もあります。

大事な家具などがボロボロなってしまう前に、一度試してみるのもいいかもしれませんね。

TOPIC 04

雄猫にとっては大事な”マーキング”

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飼い主にとっては少々困るマーキング、しかし雄猫にとっては大事な行動である事は間違いありません。叱って無理に止めさせようとしても逆効果で、かえってストレスを与えてしまうでしょう。

愛猫の気持ちを汲み取ってあげて、最善の道を選んであげたいものです。

著者情報

UCHINOCO編集部

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