「野良猫」から「うちの猫」へ。保護した猫のトイレ問題

外暮らしだった野良猫にとって、家の中は異世界です。その中でも一番の不思議は、未知の設備「猫トイレ」ではないでしょうか。猫にその使用方法を教えるには、いったいどうしたらいいのでしょう。 2019年03月13日作成

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品種の主な特徴を予習して、価格や必要経費を検討してから購入する場合と違い、野良猫との出会いは突然です。なんの覚悟もないままに、小さな命を背負うことになって場合、多くの人は不安を覚えるかと思います。ですが、病院やトイレなど未知のものだらけで不安を抱えているのは猫も同じ。力を合わせて乗り越えていきましょう。

TOPIC 01

「出会いは突然に」野良猫を家庭に迎え入れるとき

野良猫との出会いは突然訪れます。
・ドアを開けたら見知らぬ猫が勝手に入ってきて「ここ今日から私のうちだから」みたいな顔でくつろいで出ていかない
・出先で猫と目が合ったらニャーニャー鳴きながらついてきた
・近所に住む顔見知りの野良猫が体調を崩していたので思いきって連れ帰った
・近所だけどめったに通らない道をたまたま歩いていたら、大きな道路のそばを汚れた仔猫がよたよた歩いていたので見かねて保護した
・知り合いの友達の親戚が拾った猫が回ってきた

などなど様々なパターンがあります。ですが、家庭に招き入れた後の試行錯誤、悩みや葛藤は、共通のものが多いのです。外で暮らしていた野良猫を保護した経験のある人は、皆通ってきた道です。焦らず気負わず落ちついて、ひとずつ対処していきましょう。

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TOPIC 02

猫のトイレ躾に必要なのは、「根気」と「慌てない心」

家に着いたばかりの猫は、最初は勝手が分からずに、ところかまわず排泄してしまうかもしれません。1回目からすんなりとトイレで排泄できる猫もいますが、基本的にはどこで排泄されても慌てない覚悟を持って臨みましょう。汚されたくないものはあらかじめ撤去が鉄則です。
猫か排泄をしたら、トイレ以外場所であってもけして叱らず、ティッシュや古布で拭き取ります。その臭いを猫に嗅がせ、トイレまで連れていきます。トイレにティッシュを置き、もう一度嗅がせます。これで終了です。ティッシュはトイレの中に置いておきましょう。
粗相をした場所は徹底的に除菌消臭することも重要です。

排泄の前兆行為に気付いたら、慌てずすみやかに猫をトイレに連れていきます。砂の上に座らせて、静かに見守りましょう。そのまま砂の上で排泄してくれればひと安心。ここなら安心して排泄できると、根気強く教えてやってください。

TOPIC 03

人間だって猫だって、いっぺんに何もかもは出来ない

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粗相をしても叱りつけたりしてはいけません。猫は次から隠れて排泄をするようになります。
外で過酷な暮らしをしてきた野良猫にとって、家の中はまったくの異世界。不安な気持ちのなかで高まる尿意。排泄で無防備な状態になるのは怖い。でも抱っこしてくれた人の匂いがするから、ここなら安心……と、猫は猫なりに考えて座布団やスリッパの上で排泄してしまうのです。ここで叱ってしまったら、猫は混乱してますます不安になってしまいます。長い付き合いになるのですから、気長にいきましょう。

なかなかトイレを使ってくれないという場合、テレビの横など騒がしい場所に設置していないかも、見直してみてください。家族が常に通る場所なども避け、静かな場所に置いてやってください。慣れるまではトイレの様子など覗き込まないようにしましょう。

TOPIC 04

先住猫がいれば、トイレ問題はほぼ解決?

野良猫を迎え入れたときに先住猫がいるならば、猫のトイレ問題に頭を悩ませる必要はなくなります。
猫は個人主義の動物だと思われがちですが、実は社会性が高い生き物なのです。先住猫が面倒見のいい性格なら、積極的に「家庭内での猫のルール」を新入りに教えてくれます。
先住猫が新入りを避ける様子を見せても、無理に近づけないでください。猫たちには猫たちなりの、距離の取り方、そして関係の築き方があるのです。

仲良くなれなくても、新入りは先住猫の動きをよく観察し学習します。食事の時間やおもちゃで遊ぶときのルール。キャットタワーの登り方や、飛び乗ってはいけない場所。人間への甘え方。そしてトイレの使い方。

先住猫がいればトイレはすぐに覚えますが、困ったことに先住猫のしている「悪いイタズラ」を、高確率で新入りもやるようになってしまいます。

TOPIC 05

野良猫との出会い、苦労も多いがこの縁には意味がある

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良心的なブリーダーから購入する場合や、保護活動をしている団体が初期ケアと躾を済ませた猫を譲り受ける場合と違って、外暮らしの野良猫を家庭に招き入れるのはリスクの伴う行為です。栄養状態が悪いのは、基本です。ノミダニ寄生虫は「いなければラッキー」。深刻な病気を抱えている猫もいます。一般的にトイレの躾は簡単だとはいえ、なかなかトイレを覚えてくれない仔だっています。汚された衣類や尿の臭いのとれない布団を前にして、「拾うんじゃなかったな……」と後悔してしまうこともあるかもしれません。

それでもふとした瞬間、トイレから出てきた猫が寄ってきて「お片付けして」と見上げてくる澄んだ目と見つめ合う瞬間や、寒い夜に布団に潜り込んでくるぬくもりを感じるとき、あなたはきっと「出会えてよかった」「あのとき思いきって連れ帰ってよかった」と思うでしょう。

あなたと出会った猫は、人懐こくトイレもすぐに覚える聡い子かもしれません。やんちゃで時々粗相をしてしまう手のかかる子かもしれません。どんな猫であれ、あなたが家に招き入れたことによって、猫は確実に幸せになったはずです。そして猫がいつか虹の橋を渡るまで、一緒に過ごしましょう。虹の橋を渡った後も、猫はずっとあなたを愛し続けます。

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