雌犬のヒート周期や期間、その間の飼い主さんの対処方法は?

雌の子犬を初めて家族として迎え入れた時に、気になるのがヒート(生理)ではないでしょうか?
飼い主さんがしっかりとヒートを理解していれば、きちんと対応出来ます。 2018年11月10日作成

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雌犬のヒート(生理)とは

雌犬のヒート(生理)というと人間の女性の生理のイメージを持たれる方もいますが、犬の場合はその意味合いがまるで違います。
人間の生理は、排卵があって子供が出来なかった場合に生理が来ます。
しかし、犬の場合には犬のヒート(生理)は排卵の前に来ます。
人間の女性は閉経がありますが、犬は排卵機能が寿命が来るまで働くことが出来るので生涯子供を生むことも可能で閉経がないとされています。
しかし人間と同じで高齢出産になると難産や奇形などのリスクなどが高まります。
犬の生理は、避妊を行っていない健康な雌犬に訪れるもので一般的にヒートと呼ばれています。

雌犬のヒート(生理)はいつから始まるの?その周期は?

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雌犬のヒートですが、通常生後6ヶ月から10ヶ月に始まります。
しかし個体差があるので、はっきりといつからとは言えません。
雌犬の中には、1歳を過ぎてから始まる犬もいます。
雌犬のヒートは日照時間が関係していると説もあり、春と秋にヒートが始まる犬が多いと言われています。
その後のヒートは、小型犬なら年に2回で大型犬の場合には年に1回から2回というサイクルでヒートがあります。
犬の場合には、高齢になるにつれて周期が長くなり出血の量が減って行きます。
犬にとってヒート(生理)は期間をさします。
期間としては「発情前期」「発情期」「発情後期」の3つの期間が1つのサイクルになり1週間から10日間続きます。
このサイクルを経て約4ヶ月の無発情期があり、再びヒートが始まります。
周期について少しご紹介しますね。
◆発情前期
期間は約10日ほどで血中のエストロゲンが上昇することで、陰部の膨らみや出血が始まります。
マーキングをするようになり尿に含まれるフェロモンでオスが寄って来ます。
◆発情期
期間は発情前期と同じ10日程度で出血が少なくなり、オスを許容出来ます。
この期間に入って2、3日排卵が起こりその前後の5日間が妊娠しやすい時期になります。
◆発情後期
期間は、約2ヶ月程度でこの期間はオスを許容しません。
この時期に出血が完全に止まります。


雌犬のヒート(生理)中のケアの方法

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初めて愛犬にヒート(生理)が来た時には飼い主さんは、慌ててしまう人もいます。
突然の生理に慌てないように事前に用意しておきましょう。
◆生理用のパンツの着用について
犬の出血量にもよりますが、生理の期間中は家の室内を汚してしまう可能性が高いです。
犬用の生理用のパンツが今は、数多く発売されているので前もって準備しておくと慌てることはありません。
ただし生理用パンツをぬいでしまう犬もいますので、その場合にはパンツを止めるサスペンダーを使用してあげると便利です。
◆ヒート中の散歩は?
ヒート中に雌犬はフェロモンを出してしまいその臭いを嗅いだ雄犬が興奮してしまうので、ヒート中には人通りが少ない時間帯に散歩するなどの配慮が必要です。
◆ヒート中のシャンプーは?
生理中のシャンプーは、問題がないと言われています。
生理期間中やその前後は免疫力が低下してしまうので、陰部を清潔に保ってあげることが大切です。
またお尻の毛が長い犬種の場合には、出血によって被毛が固まってしまう場合もありますのでトリミングに行ってお尻の周辺の被毛を整えてもらったり飼い主さんがカットしてあげて下さい。
雌犬は個体差がありますが、ヒート中は元気がなくなる場合もあります。
しかし、ヒートが終わればいつもの元気な愛犬に戻ります。
飼い主さんは、必要以上に不安に思わず愛犬をゆったりと過ごせるようにしてくださいね。

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UCHINOCO編集部

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