冬でも注意したい!犬の脱水症状とは?

脱水症状というと暑さの厳しい夏に起こるイメージですが、暖房で室内が高温になり空気が乾燥する冬も、脱水症状を起こす危険性が高いのです。 2018年10月22日作成

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寒い季節には見落としがちな、犬の脱水症状にはどのような症状がみられるのか、脱水症状に陥った場合の対処方法や普段の生活で注意する点などもご紹介します。

寒い冬にも脱水症状がおこる原因とは?

出典元:https://www.photo-ac.com

日差しが強く気温も高い夏であれば、人間は暑さをダイレクトに感じ水分補給に敏感になります。愛犬が見るからに暑そうに舌を出していれば、こまめに水を与えるなど、脱水症状にならないように気を配っているでしょう。
しかし、冬はどうしても寒さ対策に気を取られがちで、室内の温度や乾燥には気付きにくいものです。

冬の脱水症状の原因の一つは、空気の乾燥です。冬場は室内外ともに空気が著しく乾燥するため、気付かない間に犬の体内の水分が奪われていきます。
また、エアコンなど暖房で温められた室内で、ホットカーペットや床暖房の上で一日中寝ころんで過ごすなど、温度が高すぎる環境でも犬の体内水分が蒸散していきます。特に小型犬は寒さが苦手で、ファンヒーターの真ん前を離れない犬も多いのではないでしょうか?こうした高すぎる温度での生活も、脱水症状を引き起こす原因になります。

脱水症状になるとこのような状態に!

犬の脱水症状は、初期段階では「何となく元気がない」という程度で、サインを見逃してしまうことも。気付かない間に重篤な状態にならないように、いつもと違って元気がない、だるそうにしているという状態があるときには、脱水症状のチェックをしてみましょう。

皮膚にハリがなくなる

脱水症状がおこると、犬の皮膚の弾力が無くなります。脱水症状を判断する方法は、肩や首の後ろの皮膚がたるんだ部分を軽くつまみ上げ、5~8センチ程度優しく持ち上げます。皮膚を離して元に戻るまでに2秒以上かかる場合は、脱水症状の疑いがあります。

歯茎に粘着性がある

健康な犬の歯茎は人間同様に濡れて艶があります。しかし、脱水症状をおこしていると、唾液の分泌が少なくなり、乾いていたり粘着性がある状態になります。(犬は不安や恐怖を感じているときにも歯茎が乾くことがあります)
また、歯茎を指で白くなるまで押して、指を離したときにピンク色に戻らなければ脱水症状が考えられます。

予防方法や対処法を知っておこう

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愛犬が脱水症状をおこさないためには、室温を高くしすぎない、こたつやホットカーペットなど暖房器具を長時間使わせない、などの配慮が必要です。
また、いつでも十分に水が飲めるようにしておきましょう。

もし脱水症状の疑いがみられたら

愛犬に脱水症状の状態がみられたときには、水よりもポカリスエットなどの電解質を含んだ飲料を与えるのが効果的です。ただし、人間用に作られたポカリスエットは、糖分などの含有成分が犬には多すぎます。3~4倍に薄めて飲ませましょう。

ポカリスエットなどのスポーツドリンクが無い場合には、水1リットルに対して砂糖大さじ1杯、塩ひとつまみを溶かしたもので代用ができます。

水分を与えるときには、一度にたくさん飲ませると逆効果になる場合もあります。小型犬であれば、大さじ1杯位の量を、1時間おきに与える程度で大丈夫です。
自分で飲めないときには、ティースプーンやシリンジなどで少しづつ飲ませます。

冬の脱水症状予防、特に老犬は注意

若い元気な犬でも、脱水症状予防は普段の生活から気を配る必要があります。老犬の場合には特に注意が必要です。
普段の食事からもある程度の水分が摂れるように、ウエットフードを取り入れるのも一つの方法です。体を動かすことが辛くなってきた老犬であれば、すぐ飲める位置に水を置く、入れ物を飲みやすい高さにするなどの工夫をしてあげましょう。

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UCHINOCO編集部

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