まるで魔女の使い魔!美しい真っ黒の毛並みを持つ猫ボンベイについて

真っ黒でつややかな被毛を持つ美しい猫ボンベイ。本記事では、ボンベイの性格や特徴、飼育時に気をつけたい病気などについてまとめています。

2018年10月07日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫の種類猫のカテゴリ - 猫の種類
  • VIEW:336

1. ボンベイの基本情報

出典元:https://www.shutterstock.com/

しなやかで美しい筋肉を持つボンベイ。中型程度の体格で、成猫の重さはおおよそ3kg~4kgになります。均整の取れた体つきをしており、動作はエレガント。アメリカを原産国とします。ボンベイという名は、雰囲気が黒ヒョウに似ているということからインドの都市にちなんで名づけられました。黒ヒョウは、インドに生息する猫科の大型動物です。

2. ボンベイの特徴や性格について

出典元:https://www.shutterstock.com/

映画や物語に出てくる魔女の使い魔のように真っ黒な被毛。これは、ボンベイが持つ最大の特徴であると言えるでしょう。柔らかな手触りの毛質は、触るとしっとりとつややかです。くりっと丸みをおびた目は、鮮やかな金銅色。鼻はやや短めで幅広なのが特徴です。遺伝の関係から、まれにセーブル色の子猫が生まれることがあります。

性格は、明るく陽気。活発で遊びも大好きです。コミュニケーション能力に優れているので、多頭飼いやほかの動物と合わせて飼育する場合にも向くでしょう。飼い主以外の人間にもある程度愛想よく振舞ってくれます。大変賢く、犬のようだとも評されるほど意思の疎通が取りやすいと言われる猫です。若いうちから慣れさせれば、ボールを取ってくる遊びなどを覚えることもあります。

飼い主に対する依存心はそれほど大きくはありませんが、一匹にする時間が長いと寂しがります。イタズラをして飼い主の気を引こうとすることもあるので、普段から十分にボンベイと過ごす時間を取ってあげてください。運動を好む性質を持っているので、コミュニケーションがてらおもちゃで遊ぶと喜びます。声をかけながら体をしっかりと動かせるようにしましょう。また、高いところに登ることも好きですから、キャットタワーやキャットウォークの用意も必要です。

3. ボンベイの歴史について

出典元:https://www.shutterstock.com/

ボンベイは、アメリカのブリーダーであったニッキー・ホーナーが手がけた猫種です。ブリーダーとしての自らの集大成として、黒ヒョウのミニチュア版のような美しい黒猫を作りたいと考え、育成がはじまりました。バーミーズにアメリカンショートヘアを交配させることを選びましたが、当初は失敗に終わります。その後もトライを続け、数年間にも渡ってこの試みは続けられました。そうしてやっと黒毛に金銅色の目を持った猫を生み出すことに成功したのです。

その後、愛好家による団体を立ち上げ、特有の遺伝子が安定するように育成が続けられます。個体数も増えた1976年にCFAにて新たな猫種として認定を受け、多くの人気を獲得するに至りました。ニッキー・ホーナーのブリーダー人生を象徴する猫として、近年は世界的に人気を広げつつあります。

4. ボンベイ・気を付けるべき病気について

バーミーズとアメリカンショートヘアの遺伝子を持っているため、両者がかかりやすい病気はボンベイでも罹患リスクがあると考えられています。バーミーズで多く見られる歯科疾患、アメリカンショートヘアに起きやすい肥大型心筋症によく注意しておきましょう。

このうち、歯科疾患は日ごろの歯みがきで予防できます。猫用のケア用品を準備し、できるだけ子猫のうちから慣れさせておいてください。肥大型心筋症はかかってしまうと根治することはありませんが、薬を飲むことで進行をゆるやかに抑えられます。いずれにしても、少しでも様子がおかしいと感じられる場合は動物病院で診断をあおぎましょう。年に一度程度、検査を受けることもおすすめです。

5. ボンベイ・食べ物の注意点

通常、猫に食べさせてはいけないネギ類やチョコレート等は、ボンベイにも与えることはできません。基本的には人が食べるものは決して与えないようにしましょう。ボンベイはとても賢いので、しつけは比較的容易です。

普段の食事には、高たんぱくで脂質やカロリーの値が突出していないものを選びます。マグネシウムなどのミネラルが調整されていることも大切です。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事