子猫の離乳食について。気になる時期や種類、与え方をご紹介!

子猫を飼っている飼い主さんが気になる子猫の離乳食についてまとめました。離乳食の開始時期と完了時期、離乳食の種類や適切な与え方をご紹介します。 2018年08月10日作成

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子猫が成長するためにはドライフードを食べられるようにしつけることも大切です。その過程で必要になるのが離乳食です。子猫がミルクを卒業するのはいつ?種類や量はどれくらいが適切なの?子猫の離乳食について与え方などにも触れながら詳しくまとめて紹介します。正しく離乳食を与え、しっかり成長させてあげましょう。

TOPIC 01

離乳食を与える時期

出典元:https://www.shutterstock.com/

子猫の離乳食はいつから?

子猫の離乳食は生後4~8週ごろを目安に開始します。乳歯が生えてきたらミルクを卒業してもいい合図です。親猫がいる場合は、乳離れをしたタイミングで親の食べるキャットフードに興味を示すことも。こちらを離乳食開始のサインとしてもわかりやすいです。

ただし個体差があるため明確に「いつから」というのは決まっていません。内蔵の機能が未熟な子猫にいきなり与えても、下痢を起こしてしまうなど負担を与えてしまう可能性もあります。成長の様子を見ながら徐々に行っていきましょう。

離乳食の完了時期は?

離乳食が完了する時期は、生後8週目くらいです。切り替え時期の目安は子猫の乳歯が生えそろっているかどうか。それ以降、1歳ごろまでは成長のために必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどを多く含んだ子猫専用フードを与えるようにしましょう。

歯の健康のためには、ウェットタイプよりもカリカリのドライフードを与えるのが良いと言われています。離乳食から子猫用ドライフードに切り替える場合、少しずつ慣らしていきましょう。
固めのドライフードへの移行時期は、乳歯が永久歯に生え変わる生後5か月ごろが目安です。子猫の様子を見ながら徐々に離乳食の割合を減らしていき、子猫用ドライフードのみを与えられるようになれば、離乳食からの移行が完了です。
なお、成猫用のドライフードに切り替えるのは生後1年くらいです。

TOPIC 02

離乳食には何をあげたらいいの?
離乳食の種類について

「離乳食」と一口に言っても、市販品や手作りのご飯など、さまざまな種類があります。子猫には何を食べさせてあげるのが良いのでしょうか?

ペットショップや動物病院、ホームセンターなどで販売されている子猫用離乳食なら、子猫にとって必要な栄養がしっかり配合されているので安心です。食べやすいペースト状や、やや食感のあるものなど、週齢に合わせて選ぶことができます。ただし、人間の赤ちゃん用のベビーフードはNG。人間と猫では必要な栄養が異なるため、充分な栄養が得られなくなります。それどころか猫の体には合わない成分が入っていることもあるので、市販品を使う時は必ず猫用のフードを選んでください。

また、ペースト状の缶詰やパウチをさらに食べやすいようにつぶしたもの、鶏ササミや白身魚をフードプロセッサにかけてペースト状にしたものなども良いでしょう。手作りする場合は、ネギ類など猫が食べられないものは絶対に含めないよう気をつけてください。

その他、子猫用のドライフードをミルクやお湯でふやかしたものでも大丈夫です。この方法なら、ふやかす際に自分で硬さを調節できます。離乳食卒業後にカリカリのドライフードを食べられるよう、少しずつ硬くしていくことで移行しやすくなるでしょう。

いずれの場合も、離乳食は作り置きができません。毎回きちんと用意するようにしてください。

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離乳食の内容について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考に

TOPIC 03

離乳食の与え方

離乳食の始め方

ミルクだけを飲んでいた子猫の胃腸は、固形物を上手く消化吸収できません。徐々に慣れさせるためにも、離乳食への切り替えは3段階に分けて行いましょう。

初日~3日目はミルクを多く混ぜた離乳食を与えます。それまで飲んでいたミルクと市販の離乳食を7:3の割合で混ぜましょう。子猫が食べやすいよう液状にすることがポイントです。

4~7日目はミルクと離乳食を1:1の割合にします。その後、毎日少しずつミルクの量を減らしていき、子猫の様子を伺いましょう。

8日目以降は、固形の消化吸収に慣れてくるので、ミルクを少量垂らした離乳食にします。水分が多いドロドロの離乳食は、離乳食用スポイトや猫用の注射器を使って与えても良いでしょう。離乳食を与えた後は、ウンチの状態を毎日確認することが大切です。

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最初のうち、なかなか離乳食を口にしてくれない場合もあります。その時はまず子猫に離乳食の匂いをかがせて、安全な物だということを認識してもらいましょう。指先に離乳食をつけ、子猫の鼻に近づけてあげてください。それから離乳食を口にもっていき、舐めてくれれば食べ物だと分かってくれた証拠です。なかなか舐めてくれない場合は、鼻や口周りにちょこんと乗せてあげれば自然と舐めてくれます。

与え方のポイント

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食事の与え方のポイントは、下記の4つです。
◾️落ち着いて食べられる環境を整える
人目につきにくく落ち着ける場所で、専用の容器を使用します。また、食事の時間はいつも同じ頃にすると良いでしょう。

◾️フードは子猫専用のものを用意
子猫用のフードは、成猫のものとは粒の大きさや栄養価が異なります。成長期の子猫は代謝が高く、良質な栄養素が必要となるため、高カロリーな総合栄養食を選びましょう。人間の食べ物やドッグフードは与えてはいけません。

◾️最初は1日4~5回に分けて少量ずつに分ける
子猫はまだ消化器官が完成していないので、いっぺんにたくさん食べると下痢や体調不良を起こす可能性があります。1回の量は少なめにし、1日4~5回程度離乳食を食べさせてあげるようにしましょう。

◾️小さなお皿を用意する
大きなお皿に離乳食を盛ると、子猫が足を入れてしまうことがあるので、始めは小さなお皿を用意しましょう。また、平たく盛るよりも高く盛って与えると子猫が食べやすいのでおすすめです。

TOPIC 04

離乳食を食べてくれない場合

考えられる原因

開始時期になったにも関わらず離乳食を食べない場合は、原因を考え適切な方法で対策しましょう。よくある原因は以下の4つです。

◾️ミルクの飲みすぎ
胃の小さい子猫は、ミルクを飲みすぎると満腹になって離乳食が食べられません。先に離乳食を与えるようにし、ミルクで満腹になってしまうことを避けましょう。

◾️離乳食の味が好みに合っていない
子猫にも人間と同様に味の好みがあるので、離乳食を食べないときは思い切って別の商品にしてみるのもよいでしょう。スーパーやペットショップにはさまざまな味と柔らかさの離乳食が販売されています。離乳期には味覚も育つと言われているので、いろいろな味に挑戦し、子猫の味覚を磨いてあげるのも大切です。ちなみに離乳食を今まで飲んでいたミルクに混ぜるという方法もあります。

◾️硬くて食べられない
離乳食が硬すぎると上手く噛み切れず、食べてくれないことや消化不良を起こすことがあります。始めのうちは、ミルクや水でふやかした柔らかい離乳食を少しずつ与えましょう。乳歯がきちんと生えてきたタイミングで、徐々に離乳食だけを食べさせるようにします。

◾️熱すぎor冷たすぎ
離乳食を温めすぎると、子猫は火傷をする恐れがあります。また冷たすぎる離乳食を嫌う子猫もいるので、人肌程度に温めて与えるのが適切。人間の赤ちゃんが飲むミルクをイメージするとよいでしょう。

TOPIC 05

おすすめの猫用離乳食 5選

ここからはおすすめの子猫用離乳食をご紹介します。
粉末をお湯で溶かすものや、ムースタイプやペーストタイプなど、様々な種類の離乳食が販売されています。
子猫の好みなども見極めながら、離乳からドライフードへの切り替わりに活用してください。

JPスタイル 幼猫用離乳食

粉末タイプの総合栄養食です。お湯に溶かして与え、成長に合わせて柔らかさを調節することができます。
幼猫期に必要な高カロリー設計なので、子猫の健やかな成長をサポートしてくれるでしょう。
幼猫期だけでなく成猫期でも与えることができ、食欲不振時の栄養補助食としてもおすすめです。


JPスタイル 幼猫用離乳食

ロイヤルカナン マザー&ベビーキャット ウルトラソフトムース

離乳期の子猫が食べやすいムースタイプの離乳食です。
猫が本能的に求める栄養バランスに配合されているので、自然な抵抗力が身につくことが期待できます。
消化が良いオリゴ糖類が善玉菌をサポートするので、お腹の機能を正常に保ってくれるでしょう。


ロイヤルカナン マザー&ベビーキャット ウルトラソフトムース

カルカンパウチ 12ヶ月までの子猫用

12ヶ月までの子猫に必要な栄養素が全て含まれている総合栄養食です。
高栄養で高カロリーなので、子猫の健やかな成長を後押ししてくれます。
厳選された素材と独自の特性出汁で仕上げているので、食いつきも良いはずです。


カルカンパウチ 12ヶ月までの子猫用

デビフ 子猫の離乳食

ペーストタイプの子猫用総合栄養食です。
主原料には鶏のささみとレバーを使用し、DHAやオリゴ糖など離乳期の子猫に必要な栄養をバランス良く配合しています。
合成着色料などは不使用の、安心の国産キャットフードです。


デビフ 子猫の離乳食

アニモンダ フォムファインステン ベビーパテ

パテタイプの子猫用離乳食です。
生えたての乳歯でも噛めるほど柔らかい肉など、厳選された最高品質の食材を使用しています。
良質なタンパク質やビタミン、ミネラルなどを摂取することができるので、子猫の成長を力強く後押ししてくれることでしょう。


アニモンダ フォムファインステン ベビーパテ

TOPIC 06

焦らずゆっくりと進めよう

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離乳食の開始時期と完了時期は、子猫の体格や運動量によって若干の差があります。特に警戒心が強い種類の子猫は、今までと違う匂いや味の食べ物を餌として認識するのに時間がかかってしまうでしょう。

その時期になったからといって無理やり移行するのではなく、あくまでも目安として考え、子猫のペースに合わせることが大切です。

そのためには飼い主が子猫の様子をしっかりと観察してあげること。離乳食を食べたあとに下痢や嘔吐はないか、きちんと咀嚼できているか、乳歯は生えそろったかなど、毎日の体調チェックは欠かせません。

子猫を初めて飼う方にとって、離乳食の開始時期や完了時期の細かい注意点に気をつかうのは大変かもしれません。でもしっかりと順序を踏んでいけば、きっと猫ちゃんは立派に成長してくれます。
子猫の成長に1番大切な時期だからこそ、たっぷりと愛情を注いで育ててあげてください。

参考サイト

charm 楽天市場店 (参照日:2020-11-9)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/186016/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/180803/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/194329/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/290570/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/171188/

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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