犬は人間の言葉を理解しているのか?

犬が話を聞いてくれている、と感じる瞬間ってありますよね。話しかけると理解しているような表情をみせたり、「まて」や「おすわり」といった指示を聞くこともできます。では、犬は言葉を理解しているのでしょうか?また、犬に話かける時のコツを紹介します。 2018年08月07日作成

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犬は賢い動物といわれています。話を聞いているような表情をしたり、「まて」「おすわり」という指示をきちんと聞くことも出来ますよね。なので犬は私たちの言葉を多少なりとも理解しているのかも?と思う瞬間も多くあります。では、実際はどうなのでしょうか?また犬に話しかけるときのコツも紹介します。

TOPIC 01

犬は言葉を理解している?

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犬は非常に賢い動物で、その知能は人間の2~3歳程度といわれています。犬種によっても知能に差はありますが、賢い犬種の代表ともいえるボーダーコリーになると300種類の言葉を覚えることが出来るそうです。しかし、犬は言葉を覚えることはできるようですが、言葉の意味までは理解できていないようです。では犬はどうやって「マテ」「オスワリ」といった指示をきいているのでしょうか。

TOPIC 02

犬は学習する動物

犬は学習する動物です。「オスワリ」という言葉が「座ること」という意味だと理解はしていませんが、「オスワリ」という言葉を言われたら、座るポーズをとる、そうすると褒めてもらえると学習します。するとこの流れを覚え、「オスワリ」で座るようになるのです。覚える言葉の数は個体によって様々で、盲導犬や警察犬など人間のパートナーとなって仕事をする犬となれば、300以上の言葉を覚えるそうです。言葉の意味は理解できていなくても、それだけ多くの言葉を覚えることができるので本当に賢いですね。

TOPIC 03

人間の表情や雰囲気を読みとる

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犬は言葉を覚えるだけでなく、人間が話しているときの表情や雰囲気から感情を読みとることも出来るといわれています。例えば、叱っている時は話の内容は理解できていなくても、「今怒られている」という雰囲気を感じ取ることが出来ます。なのでしょんぼりしたり、反省しているような態度をみせるようになります。また、楽しい時や悲しい時も声のテンションや表情から感じ取ることが出来るため、一緒に楽しんでくれたり、慰めてくれるような仕草をしたりします。こうしたことが出来るのは、人間のことをよく見ているからですね。

TOPIC 04

犬の理解力をあげるには?

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犬は自然にたくさんの言葉を覚えるわけではありません。まったく言葉に触れない環境で過ごしているよりも、たくさんの言葉に触れている環境のほうが言葉を覚えやすく、理解力も深まります。日常的に犬に話しかけたり、指示を出したりしている方がよりたくさんの言葉を覚え、言葉や指示を理解することができるといわれています。まずは、日頃から犬とスキンシップをとり関わっていくことが大切なんですね。

TOPIC 05

犬に話しかけるときのコツ

やはり飼い主であれば、愛犬には賢くいて欲しいと思いますよね。専門的なしつけなど、トレーナーさんや訓練士といった専門の人が行うレベルのことを、私たちが行うのは難しいです。ですが、日常的に犬に話しかけるときにはいくつかコツがあり、私たちでもできるものが多いです。コツをつかみ、愛犬との会話をレベルアップさせましょう。

ゆっくりはっきり話す

早口だったり聞き取りにくい言葉では犬もなんて言っているのか分からない、という状態になってしまい、言葉を覚えることが出来ません。「オスワリ」「マテ」という覚えさせたいコトバは、短く、ゆっくり、はっきりと話すようにしましょう。また、指示は「〇〇ちゃん座ってー!座って!座ってよ!」と長く話すのではなく、「スワレ」の単語のみで話すようにします。これは、犬は言葉を文章では覚えず単語で覚えているからです。トレーナーさんや訓練士になると、より短く覚えやすい「sit」というように英語で覚えさせることもある程なのです。

指示は統一させる

家族の中でお母さんは「スワレ」と指示しているのに、お父さんは「sit」と指示している事はありませんか?犬が混乱してしまうため、指示は統一させておくのが基本です。統一されていないと犬はなかなか指示を覚えることが出来なくなり、初めは「スワレ」で座ることが出来ていたのに、ある日「sit」と急に言われて混乱してしまい、できていたものまで出来なくなってしまう可能性もあります。

犬は私たちが思っている以上に言葉をきいています。喧嘩の仲裁に入ったり、怒っている人をなだめたり、言葉を話している人の雰囲気や感情を読みとって、「この人はどうして欲しいか」を理解しています。10年以上の長い時間を共に過ごすことが多いと思いますが、その時間の中でおたがいに理解しあうことが出来ていくのですね。

著者情報

UCHINOCO編集部

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