犬がお漏らしをする原因とは?病気の可能性もある?!

犬がお漏らしをしてしまう理由は様々です。子犬の時にはトイレを失敗してしまう事も多いかと思いますが、成犬になってからもお漏らしをする場合は病気の可能性もあります。なぜお漏らしをしてしまうのか、いくつか原因を紹介していきます。 2018年08月06日作成

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犬がトイレトレーニング中に失敗してお漏らしをしてしまう事は多いです。そうした場合は適切な指導によりきちんとトイレができるようになりますが、お漏らしの原因が他にある場合は、きちんと理解して向き合っていく必要があります。なぜお漏らしをしてしまうのか、比較的多い原因を紹介していきます。

環境の変化

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生活している環境が突然変化することが原因でお漏らしをすることがあります。例えば、引越しや来客、外泊や留守番が増えた、家族が増えた、新しいペットがやってきたなど、生活環境の変化が原因でストレスを感じてお漏らしをしてしまうのです。
この場合は生活環境を元に戻せるのであれば、慣れている環境に戻してあげると良いです。難しい場合は、犬のストレスを軽減できるように声をかけてあげたり、スキンシップをとってあげましょう。

精神的原因

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さみしい

犬がさみしさを感じていたり極度の不安や緊張を感じている場合もお漏らしをしてしまう場合があります。
犬はあまりかまってもらえていない時には、お漏らしをして飼い主の気をひこうとします。この場合は、普段からのスキンシップを大切に生活することで改善されることがあります。

分離不安症

分離不安症という症状があり、飼い主と離れることで極度の不安やストレスを感じてしまい、普段は起こさないような問題行動(無駄吠え、お漏らし、いたずら等)を起こしてしまうことがあります。この場合はトレーニングが必要なので、獣医さんやトレーナーさんに相談してみましょう。

嬉しい

さみしい時や不安や緊張とは逆に、嬉しい時にもお漏らしをしてしまう事があります。これは「うれしょん」と呼ばれ、特に子犬に多くみられます。感情や興奮をうまくコントロールできず少量のおしっこが出てしまいます。成長と共に改善される場合もありますが、興奮しすぎないようにするトレーニングが必要な場合もあります。

病的原因

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膀胱炎

膀胱が何らかの原因で細菌に感染し炎症を起こしてしまう病気です。
膀胱炎になると少量のおしっこを頻繁に出すようになったり、尿に膿が混ざるようになったり、血尿がでることがあります。また飲水量が増えるため、お漏らしをしてしまいます。
おしっこがいつもと違うと感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

尿路結石

尿路に結石ができてしまう病気です。正確に言えば、膀胱で結石ができ、その結石が尿路にひっかかってしまう病気です。結石の大きさは砂のような物から小石ぐらいのサイズまで様々で、この石が尿道を詰まらせてしまいます。尿路結石になると強い尿意を感じ、頻繁にトイレにいったり、間に合わずにちょこちょことお漏らしをしてしまう事があります。また、完全に尿路に結石が詰まってしまうと、おしっこが出なくなってしまうため尿毒症を引き起こしてしまう可能性もあります。
頻繁にトイレに行くようになったにもかかわらず、おしっこが満足に出ていない場合は、すぐに動物病院へ行くことをお勧めします。

腎臓の病気

腎臓には、おしっこをろ過するフィルタ―の役割があります。この腎臓が正常に働かなくなると、飲水量が増えたり、おしっこの量が増えることがあります。そのためトイレまで間に合わずお漏らしをしてしまう事があります。
腎臓の病気も様々ですが、おしっこに異変が現れることが多いため日頃からおしっこをチェックしていると良いでしょう。

老犬になった

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犬は高齢になると排泄がうまくできなくなることがあります。トイレに行きたくても素早く動くことが出来ないため、間に合わずお漏らししてしまう場合や、膀胱に溜められる尿量が加齢とともに少なくなり、オーバーフローしてしまう場合など様々です。トレーニングで改善できるものではないので、飼い主が一定時間ごとにトイレへ連れて行ったり、どこでお漏らしをしてもいいように、おむつやペットシーツを使って対処します。

その他に考えられる原因とは?

ここまで取り上げてきた原因以外にも、犬がお漏らしをする理由がいくつか考えられます。犬も個体によって性格はさまざまです。特に神経質な犬はトイレの場所が気に入らない場合もあります。また、トイレが少しでも汚れていたりニオイがついていたりすると、その場所でトイレをしない犬もいるのです。

このようなトイレの場所やトイレトレーなどが原因でお漏らしや粗相をする場合には、トイレの場所を変えてみましょう。また、手間は掛かりますが、トイレを清潔に保ち、トイレ環境を見直してみるなどの対策を取ってみましょう。

それ以外にも、マーキングの意味でトイレ以外の場所にする場合もあります。特に、去勢・避妊前の犬や発情期の犬などは注意が必要です。また、多頭飼いをしている場合はトイレのしつけが難しいケースもあります。

お漏らし対策をしてみよう

トレーニングや治療によってお漏らしが改善する場合は良いですが、老犬など、どうしてもお漏らしをしてしまうケースもあります。そうした時には、おむつを履かせることで、部屋や犬の被毛が汚れるのを防ぐことが出来ます。最近はペット用のおむつがオスメス用それぞれ販売されているので、こうしたアイテムをうまく使って快適な生活が送れるようにサポートしてあげましょう。

犬がお漏らしをしてしまう事は仕方がない部分も多いです。大切なのはお漏らしをしてしまう原因を考えて、正しい対処をすることです。病気の場合は放置しておくと手遅れになる場合もあります。お漏らしに対して、ただただ叱るだけというのは絶対にやってはいけません。しっかりと愛犬と向き合い、愛犬の気持ちを読みとってあげましょう。

また、次のような対策を一つずつ試してみるのも有効かもしれません。愛犬のお漏らしや粗相などが気になる方は、是非とも参考になさってみてください。

・トイレのサイズを大きくする
・トイレの場所を増やしてみる
・トイレを清潔に保つ
・トイレの場所を移動する
・お漏らしした場所を徹底的にキレイにする
・定期的にトイレトレーに連れていく

著者情報

UCHINOCO編集部

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