犬が舌を出している理由とは?怖い病気にも注意!

犬が舌を出している様子はよく目にするのではないでしょうか。ハァハァしていたり、ペロペロとしていたり、その仕草は様々です。実は犬が舌を出しているのにはいくつかの理由があり、場合によっては怖い病気のサインの可能性もあるのです。病気の早期発見のためにも、舌を出している理由をよく理解しておきましょう。 2019年12月18日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬の豆知識犬のカテゴリ - 犬の豆知識
  • VIEW:1,829

舌を出している犬を見かける事ってありますよね。舌がぺろっと出しっぱなしだったり、ハァハァしていたり、頻繁にペロペロしていたり、その様子は様々です。実は犬が舌を出しているのには、いくつか理由があります。怖い病気のサインの時もあり、放置しておくと手遅れになるケースもあります。愛犬がなぜ舌をだしているのか、理由をしっかりと理解し、場合によっては必要な対処を行うようにしましょう。

体温調節

出典元:https://www.shutterstock.com/

犬が興奮した後や、走った後などに「ハァハァ」と舌を出して呼吸をしているのを見たことがあると思います。
人は体から汗をかくことで体温を調節していますよね。しかし犬は汗をかく汗腺が人に比べて非常に少なく、鼻と肉球からしか汗をかくことができません。
そのため、口を大きく開けて舌を出しハァハァと呼吸をすることで、唾液を蒸発させて体温を調節しています。この体温調節が追い付かなくなると、熱中症になり最悪の場合、死に至ることもあります。
パグやフレンチブルドッグなどの短頭犬種は、口腔内の面積が少なく体温調節を効率よく行うことが出来ないため、熱中症になりやすいといわれています。夏場は散歩に行っただけでも熱中症になる可能性もあるため、水分補給や温度調節などに気をつけるようにしましょう。

リラックスしている

出典元:https://www.shutterstock.com/

寝ている時や、興奮していない時などにも舌がペロっと出ている場合は、リラックスしている事が多いです。人間もリラックスすると口の周りの筋肉が緩んできますよね。犬も同じように口も周りの筋肉が緩み、舌出てしまっている場合があるのです。
寝ている時などは舌先が乾いてしまわないか心配される方もいますが、ほとんどの場合は問題ないので、起こさずそっとしておきましょう。

気持ちを落ち着かせたい

出典元:https://www.shutterstock.com/

緊張している場面などで、ペロペロと頻繁に舌を舐めている場合は「カーミングシグナル」と呼ばれる、気持ちを落ち着かせる仕草の一つです。人間でいうところの、唾を飲み込むといった仕草に近いですね。
こうした仕草をすることで、自分の気持ちを落ち着かせ、同時に相手の気持ちも落ち着かせようとしているそうです。

口腔内の病気

画像・写真・ベクター画像・動画・音楽素材 | Shutterstock

出典元:https://www.shutterstock.com/

口の中に腫瘍があったり、炎症を起こしている場合などは、舌が出っぱなしになっていたり、口の中の違和感からペロペロすることがあります。
口腔内の病気場合は舌が出ているという症状の他に、ドッグフードを食べづらそうにしていたり、食事の量が減っていたり、口臭が気になるといった症状が併発される事が多いので、よくチェックして獣医さんにかかるようにしましょう。

歯並び

出典元:https://www.shutterstock.com/

犬は人間に比べて舌が長いので、歯(特に前歯)が舌を押さえる役割をしています。
抜歯や、歯槽膿漏などによって歯が抜けたり、歯並びが悪い場合には、歯の隙間から舌が飛び出してしまうことがあります。
日頃から歯のチェックをこまめに行い、健康に保つことが大切ですね。

ストレスサイン

犬がストレスを感じた時、自分で鼻を舐めて落ち着かせる行動をとることがあります。
食事の準備中や食事をとった後ではないにも関わらず、鼻を舐めている時は何らかのストレスを感じている可能性があります。

病気の可能性

出典元:https://www.shutterstock.com/

気持ちが悪い時や、吐き気がする時にはペロペロと舌を舐める事があります。
胃腸系の疾患や誤食などの可能性があるので注意が必要です。
また心臓疾患や呼吸器疾患などを発症している場合、ハァハァと苦しそうに呼吸をしたり、よだれが異常に出たり、咳をしたりといった症状がでます。

熱中症

先ほどもご紹介しましたが、犬は汗を出すことができないため、熱がこもりやすい動物です。
特に暑い夏は、地面からの照り返しが厳しくなります。地面との距離が人間より近いため、熱中症になるリスクも高まります。
熱中症になると、体温の上昇により多臓器不全などを起こす可能性があります。
5月~10月の間は、特に熱中症にかかる犬が多いため、常に気を付けましょう。

僧帽筋閉鎖不全症

犬の死因の多くを占める心臓病のうち、特にこの僧帽筋閉鎖不全症はかかりやすい病気です。
何らかの原因で心臓内の弁に異常が起こり、心不全や肺水腫といった命に関わる危険を伴う病気につながることもあります。
お座りをした状態で、舌を出し荒い呼吸をしている状態が病気のサインです。

てんかん

人間でも良く聞くてんかん発作は、犬でも起こりうる病気です。
てんかん発作を起こす前には、舌を出したままだったり、口唇を舐めたりする行動が見られることが多いです。

口腔内の病気

口内炎、口腔内の腫瘍、歯茎の炎症、歯並びの悪さ、歯がぐらぐらしている、歯が抜けているなどトラブルが原因で、舌を出したままにせざるを得ないこともあります。
歯並びの悪さによって噛み合わせが悪い場合、人間のように矯正することが難しいため、そのまま様子を見ながら生活する場合もあります。
しかし、口の中を傷つける恐れがあるなどの場合には、全身麻酔で抜歯するなどの治療が必要なケースもあり、いずれにしても獣医師の判断が必要です。
老犬になると、どうしても歯茎が痩せてしまい歯肉炎のリスクも高まります。
歯が抜けやすくなり、実際に歯が抜けると隙間ができてしまい、舌がおさめられず自然と出てしまいます。
できるだけ、若いうちから歯と歯茎の健康を保てるようにお世話をしてあげることが大切です。

気管虚脱

気管が押し潰されて、酸素不足になると舌を出してガーガーと咳をします。
これは、加齢や肥満、運動不足などによって起こりやすい病気である他、パグやヨークシャテリア、マルチーズなどがかかりやすい病気でもあります。

こうした病気は、明らかに異常と分かるものから、そうでないものまで様々です。
今日は暑いからなどという理由で、そのまま様子を見ているうちに病気が進行してしまう可能性もあり、病気の種類によってはいち早く対応が必要なものもあります。

上記にあげたような症状がみられた場合、早めに獣医さんに診てもらう必要があります。
病気は早期発見治療が大切なので、少しでも可能性を感じたら動物病院へ急ぎましょう。

舌が出ているといってもその様子は様々で、理由も様々です。
場合によっては早急な治療が必要になりますので、日頃から犬の様子を観察し、異変を感じ取れるようにチェックするようにしましょう。
愛犬の健康は、あなたの気づきからはじまります。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事