大きな体でパワフル！バーニーズ・マウンテン・ドッグをご存知ですか？

バーニーズ・マウンテン・ドッグの被毛タイプは長毛です。体に沿うようにふさふさとした豊かな毛量をしています。耳は垂れているのもバーニーズの特徴の一つでもあります。被毛のカラーは、黒・白・タンのトライカラーのみが認められています。大きな体をしていますが機敏に動き回ります。標準の体高は、オス64－70cm、メス58－66cmです。体重は35キロ~45キロ前後です。

バーニーズ・マウンテン・ドッグは体が大きいですが、運動が大好きな犬種です。子犬のときには、1日中走り回っていてもまだまだエネルギーが有り余るほどのパワフルさを持っています。目の上や頬にある模様は「リッチタン・マーキング」と言います。一層、バーニーズの顔立ちを引き立てているわけです。尾は豊かな毛量で長く垂れています。被毛はダブルコート構造になっていて艶のある長くて美しい被毛をしています。毛色は黒色をベースにして胸には白い毛が生えてマズル周りは白で足と顔が茶色をしているのでトライカラーと呼ばれる構成をしています。

バーニーズマウンテンドッグは飼い主をはじめ人が大好きで触れ合いを好みます。だからこそ、とても豊かな表情を持っているので、そばにいるだけで心が和むタイプの犬種です。優しくて温和な性格をしていたで飼い主さんにとても従順な態度を示します。初めて会う人には、若干の警戒を見せるものの、飼い主の知り合いとわかればその警戒を解いて接していくと利口な判断ができる犬でもあるのです。

もとは番犬の血筋なので、常に堂々としている態度で風格を感じさせます。運動量さえきちんと飼い主がコントロールできていれば楽しく穏やかに過ごせる犬種です。成犬では少なくとも１日１時間以上の散歩を行わせることが重要です。大変力が強いタイプですので、リードを自分の意志で引っ張らないようにしつけることも大切です。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの祖先はおよそ2000年前から存在していたと言われているほどです。ローマ帝国のスイス侵攻と統治が行われたときいローマ軍が連れていた犬とスイス山岳地域の犬の交雑が先祖犬であると考えられています。

体も大きく非常に力が強いので荷物を引き、牛や羊を追いかけ、番犬としても十分に使役していました。優しく穏やかで温和な性格と飼い主への強い服従性は多くの人に重宝されてきました。そして、頑丈な足腰を持つバーニーズは働き者でやがてベルンの街まで活躍の場所を広げることになりました。

輸送手段が発達するとバーニーズの活躍の場所が激変しました。そこから絶滅寸前まで追い込まれたのですがスイスの愛好家が、純粋なバーニーズを改めて探しあて1892年に、もう一度繁殖が再開されました。そこから10年の歳月を経て1902年年頃から、ドッグショーでもバーニーズたちが華々しく活躍する様子が見られるようになりました。

第一次大戦の後に、頭数が少ないバーニーズは近親交配を余儀なくされ、そのために遺伝病が伝承される結果にもなりました。その中でもバーニーズは組織球腫という悪性の腫瘍にかかる可能性が高いことでも知られています。腫瘍が小さいうちに切除をすることが急務です。くれぐれもが早期発見、早期治療を心がけてください。

また、胃や腸にガスがたまってしまう症状が多く見られます。放置することで、胃捻転や腸ねん転という病態に進んで命の危機にさらされます。予防するためには食事を分けて与えるなど工夫が必要です。

もう一つの病気としては股関節形成不全の素因を持つバーニーズが多いことが言えます。比較的運動が足りておらず筋力が足りない場合や、体重増加のために肥満になりで足腰に負担がかかった場合、発症リスクも高まります。普段に比べて歩き方がおかしい場合や、散歩を嫌がり片足を引きずるような場合には、早めに受診をしてください。

ドッグフードを選ぶときには健康面を第一に考えて食品添加物が少ないものを選んであげましょう。商品を選んでください。胃腸に負担がかかりにくい、穀類を使わないタイプのドッグフードも健康維持には必要です。