力強さと優しさを合わせ持つ『ドーベルマン』とは

ドーベルマンは精悍な容姿をしているので近寄りがたい雰囲気がありますが、実は愛情深い犬のようです。今回はそんなドーベルマンの情報をまとめてみました。 2018年07月18日作成

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1. ドーベルマンの基本情報

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ドーベルマンが滑らかな短毛に包まれていて大変筋肉質な体格をしている大型犬です。獰猛な雰囲気をしていますが実は歩く姿は非常に優雅で力強く印象的です。首を伸ばし、頭をあげて遠方を眺める姿は自信と持ち前の警戒心に満ち溢れているようです。ドーベルマンの標準的な体高はオス68~72cmでメス63~68cmです。

2. ドーベルマンの特徴や性格について

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ドーベルマンの性格としては警戒心が強いというだけではなく、実際には穏やかで落ち着いた部分を持ち合わせる犬種です。いかにも強そうな印象を持つドーベルマンですが、勇敢な性質と一緒に、飼い主や家族へは忠実で実直な愛情を示す性質でもあるのです。そえゆえに自分の住まいである家や家族を守ろうとする防衛意識は人一倍強いのです。だからこそ、テリトリーへお侵入者は断絶するほどに強い警戒心を張り巡らせます。細やかで繊細な部分がありますが、決して神経質すぎるわけではありません。訓練で制御しやすい犬種で、とても知的な動きを見せるのがドーベルマン本来の姿です。

3. ドーベルマンの歴史について

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ドーベルマンの歴史はまだ浅く19世紀後半のドイツが始まりとされています。基礎犬としてはジャーマンピンシャーに、ジャーマンシェパード、ロットワイラー、ワイマラナー、マサチューセッツテリアなどを交配させて、今のドーベルマンを産出しました。この時に中心になって繁殖に尽力した人の名前が「フリードリッヒ・ドーベルマン」でした。ここから犬種の名前がついたわけです。税務職員だったドーベルマン氏は優秀な護衛犬を作り出そうと計画をして最終的にたどりついた犬種が、現在のドーベルマンでした。

ドーベルマンは護衛犬として飼い主の指示をよく守り、働きながら家庭ではとても愛情深く家族に尽くせる一面もあります。訓練性能の高い犬として多くの人から引き合いが増え世界中に警察犬として採用されることが多くなりました。ドーベルマンは戦時中は軍用犬として戦地に赴き、役目を果たしていました。

戦後は圧倒的にアメリカで人気が高まりました。ドッグショーにも盛んに出陳されうようになっていた1976年に突然、全身がクリーム色のアルビノが突然変異で生まれてしまいました。その後も改良は重ねられています。

ドーベルマンのアルビノ個体が受け継がれている場合には免疫疾患にかかることが多く、短命であることが言えます。このことから近親交配を禁じアルビノ遺伝子を持った犬たちが繁殖に使われなように配慮されるようになりました。

ドーベルマン愛好家と繁殖者でつくるドーベルマンピンシャー・クラブでは遺伝的にアルビノ因子を持つ子犬については血統書発行の際、登録番号のアルファベット末尾に「Z」をつけることで差異を示すことを実行しました。このいきさつは、現在も説明がされています。

4. ドーベルマン・気を付けるべき病気について

純血種のドーベルマンに股関節形成不全と胃捻転が挙げられます。股関節形成不全は遺伝的素因がとても強い病気です。3才頃までに発症することが多いので歩き方がおかしな場合にすぐに動物病院に相談をしてください。また胃捻転はドーベルマンに多い病気です。食後の無理な運動や大量の食事を食べたことで胃を固定している組織が捻じれることで発病します。ドーベルマンのように運動量の多い犬種は食事の前に運動を済ませて落ち着いてから食事を摂るなど工夫が必要です。

5. ドーベルマン・食べ物の注意点

ドーベルマンは丈夫で筋肉質な犬種ですのでエネルギー代謝が高い犬種です。良質のたんぱく質を含んだドッグフードがおススメです。良質な動物性たんぱく質が摂取できるように、配慮してドッグフードを選ぶようにしてください。

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UCHINOCO編集部

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